GNオーディオジャパンは、Jabraブランドの完全ワイヤレスイヤホン「Elite 7 Pro」、および「Elite 7 Active」の発売に先駆けて、新製品発表会をオンラインで開催した。なお、両モデルの発売日は、7 Proが10月14日、7 Activeは11月11日と決まった。

画像: 左からElite 3、Elite 7 Pro、Elite 7 Active

左からElite 3、Elite 7 Pro、Elite 7 Active

 Elite 7 Proは既報の通り、通話性能と音質の両立を目指した、同社にとって次世代のワイヤレスイヤホンという位置づけの製品となる。通話品質の改善(向上)のために、「Jabraマルチセンサーボイス」技術が搭載されており、これは骨伝導センサー、4つのマイク、Jabraオリジナルのアルゴリズムによって、ユーザー(自分)の声を通話相手にクリアに伝えるテクノロジーとなる。

 搭載ドライバーは6mm径のダイナミック型、アクティブノイズキャンセル機能は、フィードフォワード式になるという。

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 一方のElite 7 Activeは、その名の通り、スポーツ・フィットネスなどの運動時の使用に向けて開発された製品で、近年ではワイヤレスイヤホンの中でも、そうしたスポーツ向けモデルへの人気が高まっているということだ。

 そこでJabraでは、装着感を高めるために、耳型のスキャンデータを再検証し、形状を再設計。そこに、「Jabraシェークグリップ」技術を投入。形状が同じ7 Proと比べても、イヤホン外装はすべすべとしており、耳へ装着した際のフィット感も向上しているのが分かる。ちなみに、同社完全ワイヤレスイヤホン「Elite 75t」と比べて、本体サイズは約16%コンパクトになっているそうだ。

 「Jabraマルチセンサーボイス」は搭載されていないが、4マイクシステムによるクリアな通話性能は確保している。また、屋外など風の強い場所での使用を想定して、マイク部分は窪みが設けられ、さらにメッシュのカバーが着けられるなど、防風対策も施されている。

 アクティブノイズキャンセル機能は、7 Pro、7 Activeとも共通で、専用アプリ「Jabra Sound+」を使うことで、効き具合を調整することが可能。ユーザーの耳の聴こえ方に合わせた音の調整(パーソナライゼーション)が行なえる「MySound」機能にも対応する。ちなみにアクティブノイズキャンセル機能は、購入時にはオフになっており、アプリにて設定することで、機能が使えるようになる仕様だ(設定しないと、使うことはできない)。

専用アプリと組み合わせることで、ノイズキャンセル機能が使えるようになる

 さて、ここでは簡潔に両モデルの音質インプレッションについて紹介したい。プレーヤーとの接続コーデックは、AACを選択している。

 Elite 7 Proは、MySound機能をオフの状態では、ボーカル帯域の再現力が弱く、一方で低域の力感が強いこともあって、ボーカルが楽曲に埋もれてしまうような印象が強い。音質としては、AAC接続ということもあり、全体的に薄味。そこで、MySound(聴力テストを実施し)をオンにしてみると、若干、音の鮮度やSN感は後退するものの、帯域バランスが整って、ボーカル帯域が浮き立つというか聴きやすくなり、曲との馴染みもよくなってくる。

 面白いのは、仕様がほぼ同じと思われるElite 7 Activeとは、再現性が全く異なること。担当者の弁によれば「チューニングは変えていない」とのことだが、7 Activeでは全体的に音にメリハリが付き、MySoundオフの状態でもボーカルがくっきりと再現されていて、曲との馴染みもいい。常時MySoundオフでもいいぐらいだ。ただし、細部の再現性は今一歩で、大味とも言えなくはない。

 ちなみに、先行して発売中の「Elite 3」も7シリーズと同じ6mm径のダイナミックドライバーを搭載しているが、こちらはaptXコーデックをサポートしていることもあり、音質についてはまた違う傾向となるのが面白いところ。7シリーズに比べて音に厚みがあり、ボーカルもしっかりと聴こえてくる。一方で、音場感はそれほど広くなく、中央に集まってくる印象。

画像: Elite 3

Elite 3

 装着感については、Elite 3は圧迫感が少なく、筆者としては好印象。遮音性もまずまず。7 Proはパッシブな遮音性は高いものの、圧迫感は強い。7 Activeは「Jabraシェークグリップ」の効果もあって、耳に吸い付くような感覚もあり、7 Proよりは圧迫感は少ない印象。

画像: 左からElite 7 Pro、7 Active、3

左からElite 7 Pro、7 Active、3

 アクティブノイズキャンセルの効果は、Jabraらしく高いもので、ハイブリッド式の「Elite 85t」に比べれば高域部分の騒音(地下鉄の車内)は少し残るものの、音楽聴取を邪魔するほどのものではない。その状態でも、アナウンスはきっちりと聞き取れるので、乗り過ごす不安は解消されるだろう。

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