フェーズメーションから、オールディスクリート構成の全段対称無帰還回路仕様のフォノアンプの新製品「EA-320」が、11月下旬に発売される。価格は¥275,000(税込)。

 EA-320は、ミドルクラスの半導体フォノアンプであり、今回上級機のエッセンスを取り入れて、“アナログの音を極めるべく”回路のリファインを行なったという。

 デザイン面では、フロントパネルに10mm厚のアルミを使用し、「EA-550」「EA-350」の意匠を踏襲、エレガントな仕上がりにまとめている。さらに、シャーシベース、カバーには1.2mm厚の鋼板を使用し、強固な筐体構造としているのも特徴となる。インシュレーターには、外部からの振動を遮断する重量級の金属製を採用している。

 入力は2系統を装備し、それぞれMM/MCの切り替えが可能なほか、反りのあるレコード盤でもスピーカーの揺れを防止するCR2段の無帰還形Low Cut Filterの搭載、イコライザー特性にはSTEREO用のRIAAに加え、モノーラル専用の「Mono1(DECCAレベルなど)」、「Mono2(コロムビアレーベルなど)」も装備。モノーラル盤についても、充実度の高い再生を可能にしている。

EA-320のその他の特徴
・消磁回路を搭載
 INPUTでデガウスを選んで30秒程レコードを再生することで、帯磁していた鉄芯入りのMCカートリッジの消磁が可能。クリアーな再生を可能に。

・デュアルモノラルパターン
 信号系は左右同一パターンのデュアルモノラルレイアウトで構成。左右チャンネル音質の均一を実現することにより、豊かな情報量による空間表現を実現。

・高音質部品の採用
 信号系については、フォノアンプの音質に影響の強いRIAA素子に、定格容量にゆとりを持たせた1%グレードの金属皮膜抵抗と、誘電体にシルバードマイカー板を用いたマイカーコンデンサー等、定評のある高音質部品を使用(PLAYBACK CURVE、STEREO選択時)

 また、信号系の要所要所にエルナー社のシルミック・オーディオグレード電解コンデンサーや1%グレードの金属皮膜抵抗も使用している。

 一方、電源回路にはスイッチングノイズが少なく、高音質で定評のあるショットキー・バリア・ダイオード(SBD)を採用。

 また、整流コンデンサーにはニチコン社製の低抵抗電極箔を使用した金メッキ端子の最高級オーディオグレード大容量電解コンデンサーを採用している。さらに、デカップリングコンデンサーはエルナー社製シルミックⅡを搭載。

 その他、低雑音ツェナーダイオードを使用し、帰還回路を排除したシャントレギュレーターの採用とあわせ、高速で極めてローノイズの電源回路としている。

 なお、電源トランスには、Rコアを用いた低リーケージフラックスのトランスを使用している。

EA-320の主な仕様
形式:V-I/I-V変換型全段対称無帰還フォノアンプ
入力様式:MM/MC
入力感度:MM 2.5mV、MC 0.13mV
入力インピーダンス:47kΩ
利得:MM 38dB、MC 64dB
入力換算雑音:MM -120dBV、MC -140dBV
定格出力電圧:200mV(1kHz)
リアカーブ偏差:+-0.5dB(20Hz~20kHz)
消費電力:12W(100VAC50~60Hz)
寸法:W286×H93×D252mm
質量:3.9kg

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