TADL(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)から、Evolution新シリーズのフロアー型スピーカー「TADEvolution Two」(TAD-E2)が登場、¥1,628,000(ペア、税込)で11月下旬に発売される。

 TAD-E2は、新開発の155mmウーファーと25mmベリリウム振動板トゥイーターを搭載したフロアー型スピーカーだ。同社がこれまで培ってきた技術を活用し、点音源思想を継承することにより、音場と音像の高度な融合を実現。生活空間と調和する木目柄デザインを採用している。

 トゥイーターは、振動板形状をコンピューター解析してもっともふさわしい形状を求める「HSDOM」(Harmonized Synthetic DiaphragmOptimum Method)技術により、60kHzまでの再生を可能にした。また、指向性をコントロールする新開発のウェーブガイドにマウントすることで、広帯域にわたってスムーズで広範な音の伝搬を実現。ウェーブガイドにはアルミダイキャストを採用して高剛性化を図り、不要な共振を排除することで、TADならではの洗練された中高域再生を実現している。

画像: TAD、Evolutionシリーズのスピーカー「TAD Evolution Two」デビュー。新開発155mmウーファーと25mmトゥイーターを搭載し、音場と音像の高度な融合を実現

 155mmウーファーは、豊かでクリアーな低域と素直な中低域の再生を実現するため、表面のアラミド織布コーンと裏面の針葉樹パルプ抄紙コーンを別々に成形し、後工程でラミネートした新開発MACC(Multi-layered Aramid Composite Cone)振動板を採用。また、良好な指向特性を得るために浅型のカーブド形状とし、補強ブレースをコーンネック部に追加したデルタブレース構造を採用することで、スムーズな指向特性と力強い低域再生を両立している。

 クロスオーバーネットワークには、ボトムウーファーとアッパーウーファーの理想的な位相回転を可能にする2.5ウェイのフィルターを採用。ふたつのウーファーとトゥイーターとのクロスオーバー周波数付近における位相干渉を低減した。また、指向特性に優れたユニットとネットワークフィルターを組み合わせることで、全帯域における自然な減衰特性と指向放射パターンを実現している。

 エンクロージャーの底部にポートを配置し、開口部を前後へレイアウト。そのポート内部をホーン形状とすることで、ポートノイズを低減した効率のいいポート駆動が可能になり、クリアーでレスポンスのよい中低音を実現する「Bi-Directional ADP(Aero Dynamic Port)システムも搭載。ポートを前後対称のレイアウトにすることで、エンクロージャーを振動させる力を打ち消し、豊かで力強い低域の再生が可能になっている。

 さらにエンクロージャー下部に、10㎜厚の鋼板から削り出したベースプレートを設置。ベースプレートとエンクロージャー本体との間に樹脂製のホーンプレートを挟み込むことで、ベースプレート自体の振動を低減。また、ベースに前2本、後ろ1本、計3本のスパイクを用いることで重心位置を3点支持の最適な位置とし、ウーファーのリアクションをしっかり受け止めている。

「TAD-E2-WN」の主なスペック

●型式:2.5ウェイ3スピーカー、位相反転式
●使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター、155mmコーン型ウーファー×2
●再生周波数帯域:30Hz〜60kHz
●クロスオーバー周波数:90Hz、2.8kHz
●出力音圧レベル:87dB/2.83V/m
●インピーダンス:6Ω(最小インピーダンス4.5Ω)
●寸法/質量:W320×H1,085×D405mm(スパイク未装着)/32kg

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