ステラでは、ギリシャのハイエンドオーディオブランドYpsilon(イプシロン)の新製品として、インテグレーテッドアンプ「PHAETHON」(パエトン)を発売する。価格は¥3,080,000(税込)で、9月1日から受注を開始する。

画像1: ステラ、Ypsilonの高級インテグレーテッドアンプ「PHAETHON」の受注を9月1日からスタート。プリ部に真空管、パワー部にMOS-FETを使用したハイブリッド方式

 パエトンは既発売のセパレートアンプと同様に、プリ部に真空管、パワー部にMOS-FETを使用したハイブリッド方式を採用し、真空管の持つ繊細さとソリッドステートの持つダイナミクスを両立させたモデルとなる。

 イプシロンの代名詞とも言えるトランス技術を惜しみなく取り入れ、インターステージ(段間)トランスとトランスアッテネーターの構成により信号ロスのない透明かつ鮮烈なサウンドを濃密なエネルギー感とともに再現してくれる。

 入力段とドライバー段はシングルエンド・クラスA方式で動作する真空管方式。特性を揃えた低ノイズの双三極管「6H30」を左右チャンネルに各1本使用するシンプルな回路構成を採用している。

 出力段は特性を揃えた3つのMOS-FETで構成されるシングルエンド回路を2基プッシュプル動作させる。このふたつのシングルエンド増幅回路は同じ極性で構成され、厳密に特性を一致させることにより、出力信号は小型クラスAアンプと同様の繊細さとダイナミクスを備えている。出力は110W
×2(8Ω)で、音楽信号のほとんどをカバーする最初の10W程度をクラスA動作するように高いバイアスが設定されている。

画像2: ステラ、Ypsilonの高級インテグレーテッドアンプ「PHAETHON」の受注を9月1日からスタート。プリ部に真空管、パワー部にMOS-FETを使用したハイブリッド方式

 ボリュウム回路(アッテネーター)には、自社設計・自社製造した高性能トランスアッテネーターを採用。2次側巻線に31個タップを設け、トランス巻線比を変えることにより31段階のコントロールを行っている。これにより、エネルギーロスのない音量調整を可能にしているわけだ。

 真空管を使用した前段とMOS-FETを使用した出力段の間には自社設計・自社製造の広帯域段間トランスを採用、インピーダンスを理想的にマッチングさせることにより、信号のエネルギーロスを皆無としている。このトランス技術が繊細透明かつエネルギーに満ち溢れたイプシロンサウンドの源となっている。

「PHAETHON」の主なスペック

●型式:ハイブリッド式ステレオインテグレーテッドアンプ
●定格出力:110W×2(8Ω)、180W×2(4Ω)
●使用真空管:6H30×2(入力段、ドライバー段)
●接続端子:アンバランス入力3系統(RCA)、アンバランス入力1系統(XLR)
●周波数特性:11Hz〜75kHz、-3dB
●アイドリング時消費電力:125W
●寸法/質量:W400×H185×D425mm/35kg

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