完実電気は、アメリカLucid Audio社と正規代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同グループの「Etymotic」と「Westone Audio」ブランドは、完実電気が取り扱うことになる。

 Etymoticはこれまで国内正規代理店が2社あったが、今後は完実電気に一本化される。Westone Audio製品についてはユニバーサルIEMを取り扱い、製品ラインナップも変更される。Westone AudioのカスタムIEMはTMネットワークが代理店を引き継ぐ予定とのことだ。

画像1: 完実電気が、アメリカLucid Audio社と正規代理店契約を締結。Etymoticブランドから、初のマルチドライバーイヤホン「EVO」も発売する

 そして同社では、両ブランドの新製品も発売する。以下ではEtymoticの新製品「EVO」(イーヴォ)について紹介する。正式な型番は「ER-MULTI3」で市場想定価格¥65,780(税込)、8月27日の発売予定だ(8月20日10時から予約受付を開始)

 EVOは同ブランド初のマルチドライバーイヤホンで、3基のBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバー(中高域1基、低域2基)を搭載している。

 同社の「ER」シリーズは、アノダイズ加工によるアルミ製ハウジングのエッジング技術が高い評価を受けてきたが、EVOでは、新設計の3基のBAドライバーを巧みに組み合わせるため、新たな挑戦をしているそうだ。

 クロスオーバーネットワークやハウジング内部に重要な役割を担うアコースティックモジュール、遮音性とフィット感に優れたイヤーチップにより、開放感のあるサウンドステージが体感できるという。

画像2: 完実電気が、アメリカLucid Audio社と正規代理店契約を締結。Etymoticブランドから、初のマルチドライバーイヤホン「EVO」も発売する

 またEtymoticでは、耳の形状を重要なテーマのひとつとし、もっとも快適なフィット感を研究してきた。EVOではシェルの素材は金型を使ったメタル合金加工を採用、金属粉末と樹脂を混合し正確に金型へ流し込み、加熱と圧縮加工を経て繊細なカーブをデザインしている。

 ケーブルにはEstron製を採用し、設計とチューニングを施している。EstronのLinum Bax T2ケーブルは、アラミド繊維で作られた、極細ながら強度・耐久性に優れた電気抵抗の少ないケーブルで、超軽量でタッチノイズを抑えるほか、取り回しにも優れている

「EVO」の主なスペック

●使用ユニット:BA型×3(中高域×1、低域×2)
●インピーダンス:47Ω
●感度:99dB SPL(0.1V input)
●再生周波数帯域:20Hz〜16kHz
●入力プラグ:3.5mmステレオミニプラグ

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