Bang & Olufsen(B&O)は、同ブランド初となるアクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay EQ(Ear Quiet)」を発売する。Black Anthracite仕上げが本日(7月29日)、Sand Gold Tone仕上げは8月下旬の登場となる。価格は¥39,900(税込)。

 Beoplay EQでは新開発の6.8mmドライバーを搭載し、これまでの同社イヤホン(ドライバー径5.2mm)よりも豊かなサウンドを実現、さらにANC機能を備えたことで、外出時から家の中まで様々な場所で快適に使える製品に進歩している。本体には6つのマイクを備え、フィードフォワード・フィードバックによるANCと独自のパッシブシーリングの組み合わせでノイズ遮断効果を高めたのがポイントだ。

画像: 左がBlack Anthracite仕上げで、右がSand Gold Tone仕上げ。充電ケースは航空機グレードのアルミにアルマイト処理を加えることで、ポケットや鞄にそのまま入れてもひっかき傷などが付きにくくなっている

左がBlack Anthracite仕上げで、右がSand Gold Tone仕上げ。充電ケースは航空機グレードのアルミにアルマイト処理を加えることで、ポケットや鞄にそのまま入れてもひっかき傷などが付きにくくなっている

 先日開催された製品説明会では、同社グローバルマーケティングディレクターのマイケル・ジョン・ハードマン氏がB&Oのイヤホン事業の歴史と、Beoplay EQの特長を紹介してくれた。

 B&Oでは、初のトゥルーワイヤレスイヤホン「Beoplay E8」を2017年10月に発売し、注目を集めた。そこから2019年2月に「Beoplay E8 2.0」、同5月に「Beoplay E8 MOTION」といった具合にラインナップを充実させており、今回のBeoplay EQはその第6世代となる。

 そこには、同社が軸としている “アコースティック” “デザイン” “クラフトマンシップ” という3つのテーマがあったという。

 まずアコースティックでは、バランスの取れたノイズキャンセリング効果に留意した。そもそもB&O製品は音の品質を崩さないことを重視している。これは、ミュージシャンの狙いを壊さないこと、アーティストが作った音を彼らが伝えたい形で再生することを第一に考えているということだ。

画像: Bang & Olufsen SENiOR DIRECTOR GLOBAL MARKETING & COMMUNICATIONS の MICHAEL JON HARDMANさん

Bang & Olufsen SENiOR DIRECTOR GLOBAL MARKETING & COMMUNICATIONS の MICHAEL JON HARDMANさん

 そのためには、ANCの効果の強さとバランスが重要で、Beoplay EQでもノイズの量に応じて効果を自動的に切り替えるモードを採用している。このアルゴリズムは同社製ヘッドホンで使われているものをベースにしているとのことだ。

 ちなみにBeoplay EQの発売時点ではANCはオン/オフのみだが、後日アプリのアップデートで切り替えができるようになる予定だ。その場合は11段階から効き具合を選べるという。

 デザイン面では、筐体の美しさ、特にイヤホンを装着した時にどう見えるかなどに注意している。先述の通り、これまでよりも大型の6.8mmドライバーを採用しているので、イヤホン本体も従来モデルより大きくなってしまう。そこで耳にあたる周辺部分に面取りを施すことで、サイズが大きくなったことが目立たないよう配慮した。また左右間の通信用アンテナを周辺部に内蔵し、通信の安定性を高めているそうだ。

 クラフトマンシップ、物作りの面では、充電ケースに航空機グレードのアルミニウムを使うことで軽さと強さを確保している。もともとB&Oはアルミを使ったスピーカーも多くラインナップしており、キャビネット用としても多くの経験がある。今回はアルマイト処理を加えることで、ひっかき傷や摩耗にも強い仕上がりとした。イヤホンは頻繁に持ち運ぶアイテムということを考えると、ユーザーにも嬉しい配慮といえるだろう。

画像: イヤホン本体は重さ8g、充電ケースは50gという仕様。「B&O」のロゴマーク部分をタップすることで様々な操作が可能

イヤホン本体は重さ8g、充電ケースは50gという仕様。「B&O」のロゴマーク部分をタップすることで様々な操作が可能

 会場ではANCの効果体験会も行われた。会場に設置された「BEOVISION HARMONY」(77インチ)とアクティブスピーカー「BEOLAB 28」による5.0chシステムで地下鉄などのノイズを再現、その中でBeoplay EQでどれくらい音楽を楽しめるかを試そうというわけだ。

 Beoplay EQは左イヤホンをダブルタップすることでANCのモード切替が可能だ(外音取り込み、ノーマル、ANCオン)。外音取り込みではアナウンスが聴き取れる反面、音楽の明瞭度やヴォーカルをじっくり聴くというわけにはいかない。ノーマルではアナウンスが一段後に下がり、音楽の邪魔をしなくなる。

 そしてANCオンにすると、外部ノイズを意識することなく音楽を楽しめるようになった。しかも音が甘くなるような弊害もないので、常時オンでも安心して使えるだろう。

画像: 充電はUSB Type-Cによる有線方式の他に、ワイヤレス充電にも対応する(写真の充電用パッドは別売)

充電はUSB Type-Cによる有線方式の他に、ワイヤレス充電にも対応する(写真の充電用パッドは別売)

 なお同社ではBeoplay EQの魅力を体験できるイベントも予定している。デンマーク本社のラボラトリーで実際に使われた生活音源を再生し、B&Oサウンドとともに、ANCの効果をいち早く体験できるというものだ。

 イベント期間は7月30日(金)〜8月1日(日)の3日間で、時間は11:00〜19:00(最終日は18:00まで)、会場は東京・表参道の「441」(東京都渋谷区神宮前5-12-1マハール表参道ビル1F)だ。関連リンクのサイトから事前予約を受け付けているので、イヤホンファンはぜひ足を運んでいただきたい。

「Beoplay EQ」の主なスペック

●ドライバー:6.8mmダイナミック型
●再生周波数帯域:20Hz〜22kHz
●Bluetoothコーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
●連続再生時間:最大6時間(AAC、ANC/オン)、最大7.5時間(AAC、ANC/オフ)、最大5.5時間(aptX Adaptive、ANC/オン)
●寸法/質量:本体=W24×H22×D27mm/8g、充電ケース=W77×H26×D40mm/50g

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