ソニーは本日、Sony Park展に関する発表会を開催した。これは、2024年に完成を目指す新Ginza Sony Parkに向けた建設工事が今年10月に始まることに合わせ、現在のSony Parkで行う最後の展示会となる。開催期間は6月26日(土)〜9月30日(木)。

 Ginza Sony Parkはソニービル跡地に2018年8月にオープン、「街に開かれた施設」をコンセプトに、アートやデザイン、音楽、映画、食、ファッション、テクノロジーなどの多彩な分野でイベントを展開してきた。

画像1: 2018年からの2年半を締めくくる『Ginza Sony Park展』がいよいよ明日からスタート。アーティストとテクノロジー、ビジネスを組み合わせた、ユニークな展示をこの機会に楽しもう

 今回は現在のGinza Sony Parkでのファイナルプログラムとして6つの分野をテーマに掲げ、合計6組のアーティストと一緒になった、ここでしか体験できない企画を実施する。同時にバーチャルでのウォークスルー体験や各アーティストが出演するオンラインイベントが楽しめる特設サイトも公開予定とのことだ。

 本日の発表会に登壇したソニーグループ株式会社 ブランド戦略部門/ソニー企業株式会社ステレオサウンド 代表取締役社長・チーフブランディングオフィサー 永野大輔氏は、このイベントに対する思いを語ってくれた。

 ソニービルは1966年にオープン、2017年に閉館するまで、家電ファンに限らず多くの人が足を運ぶ場所として人気を集めた。そんなソニービルの立て替えプロジェクトは2013年に始まったそうだ。

画像: ソニーグループ株式会社 ブランド戦略部門/ソニー企業株式会社ステレオサウンド 代表取締役社長・チーフブランディングオフィサー 永野大輔氏

ソニーグループ株式会社 ブランド戦略部門/ソニー企業株式会社ステレオサウンド 代表取締役社長・チーフブランディングオフィサー 永野大輔氏

 永野氏によると、当時のソニービルは「変われないソニーの象徴」と言われていたそうだが、それを「新しいソニーの象徴」に生まれ変えようと考えたという。そのコンセプトとして、「ショウルームではなく公園を作った」と永野氏は語る。「Sony Parkはひとつの商品で、ユニークであることがテーマ」というわけだ。単純なビルの立て替えで終わらせるのではなく、そのプロセスをブランド化するという試みで、これは海外でも高く評価されている。

 実際に2018年8月からの約2年半で、It’s a Sony展や14回の様々なイベントを実施、累計で800万人の来園者があったそうだ。来場者の内訳は女性が6割、男性4割、10〜20代が50%で、多くの世代にソニーを体験してもらえたとのことだ。同社が実施しているアンケート結果では、Sony Parkはソニーの取り組みの中でも評価が高く、特にアーティストとテクノロジー、テーマ性の3つを備えたイベントが人気だという。

 そこで今回のSony Park展では、アーティストとテクノロジーとソニーが展開している6つのビジネス(事業)を組み合わせた展示を開催する。B2Fでの展示内容は数週間ごとに入れ替わる予定で、その詳細は以下の通り。

画像2: 2018年からの2年半を締めくくる『Ginza Sony Park展』がいよいよ明日からスタート。アーティストとテクノロジー、ビジネスを組み合わせた、ユニークな展示をこの機会に楽しもう

Sony Park展の概要
6月26日(土)〜7月7日(水)「ゲームは、社交場だ with 岡崎体育」
7月13日(火)〜7月24日(土)「音楽は、旅だ with 奥田民生」
7月30日(金)〜8月10日(火)「ファイナンスは、詩だ with 東京スカパラダイスオーケストラ」
8月16日(月)〜8月27日(金)「映画は、森だ with millennium parade」
9月2日(木)〜9月13日(月)「半導体は、SFだ with YOASOBI」
9月19日(日)〜9月30日(木)「エレクトロニクスは、ストリートだwith Creepy Nuts」

 明日からスタートする「ゲームは、社交場だ」では、小学校低学年からSlayStation(以下PS)で遊んでいたという岡崎体育氏の協力の下、氏が遊んでいた初代PS、PS2、PS3、PS4と歴代のゲームを展示。さらにその当時のテレビ(ブラウン管や液晶テレビ)に映し出すというソニーらしい演出も行っている。

 他にも1996年から続く「グランツーリスモ」シリーズの最新作『グランツーリスモSPORT』を最新の試遊台で楽しめるコーナーも準備されている(一人3分まで)。他にもPS5にプリインストールされている『ASTOR’s PLAYROOM』を大画面で体感できる広場、歴代のPS用コントローラーの展示も楽しいだろう。

画像: B2Fでは、PlayStation5にインストールされている「ASTRO's PKAYROOM」も大画面で体験できる

B2Fでは、PlayStation5にインストールされている「ASTRO's PKAYROOM」も大画面で体験できる

画像: 初代プレイステーションとブラウン管テレビで、岡崎体育氏が選んだゲームが楽しめる「Playlist by 岡崎体育」。来場者も5分間のみプレイ可能

初代プレイステーションとブラウン管テレビで、岡崎体育氏が選んだゲームが楽しめる「Playlist by 岡崎体育」。来場者も5分間のみプレイ可能

画像: グランツーリスモの最新試遊機が体験できる「GT SPORTサーキット」

グランツーリスモの最新試遊機が体験できる「GT SPORTサーキット」

 その下のB3Fは6月26日(土)〜来週前半7月18日(日)の期間は「AUDIO GAME CENTER」、7月24日(土)〜8月10日(火)は「人類の未来のための研究 ソニーCSL研究公開」、8月30日(月)〜9月13日は「Sony Design×Sci-Fi Prototyping展」が予定されている。

 明日からの「AUDIO GAME CENTER」は、会場を大きく3つの展示に分けて使用。音だけを頼りにレーシングカーを操縦する『大爆走! オーディオレーシング』や、同じく音を聴きながらゾンビを退治したり、瓦を破壊する『スクリーミング・ストライクneo』、ソニーの空間オーディオ360 Reality Audioを活用した『幽霊のいるところ』が楽しめる。

画像: 用意されたスティックで3つの太鼓を叩く「スクリーミング・ストライクneo」。音に合わせて迫ってくるゾンビを退治する「ゾンビ編」と、音を出しながら飛んでくる瓦をたたき割る「瓦編」があり

用意されたスティックで3つの太鼓を叩く「スクリーミング・ストライクneo」。音に合わせて迫ってくるゾンビを退治する「ゾンビ編」と、音を出しながら飛んでくる瓦をたたき割る「瓦編」があり

画像: ヘッドホンを装着し、ガイドメロディを頼りにレーシングカーを操作する「大爆走!オーディオレーシング」

ヘッドホンを装着し、ガイドメロディを頼りにレーシングカーを操作する「大爆走!オーディオレーシング」

 そしてB4Fには、ソニーの創業者のひとりでもある盛田昭夫氏の生誕100周年を記念して「Bar Morita」もオープンする。ここは1966年にソニービルがオープンした際に、盛田氏が施設の象徴として作った「銀座の庭」があった場所の真下で、当時と同じ広さ(約10坪)の空間で営まれている。銀座・木挽町の裏路地で10年間酒番を務めていたバーテンダーがおもてなしをしてくれる。

 今回のSony Park展は入場無料だが、一部の展示は事前予約が必要だ。希望者は関連リンクの予約サイトから申し込んでいただきたい。なお予約数には限りがあるため、各期間とも1メールアドレスあたり1回、2枚までの予約に限定している。

画像: Bar Moritaのエントランスには、盛田氏の社員証やパスポート、時計などの愛用品が展示される

Bar Moritaのエントランスには、盛田氏の社員証やパスポート、時計などの愛用品が展示される

画像: 各種ドリンクも販売される。営業時間は12:00〜20:00(19:30ラストオーダー)で、月曜日定休

各種ドリンクも販売される。営業時間は12:00〜20:00(19:30ラストオーダー)で、月曜日定休

画像: B1Fでは盛田昭夫氏生誕100周年を記念した日本酒限定セットを販売している。¥5,000(税込)で100セット限定

B1Fでは盛田昭夫氏生誕100周年を記念した日本酒限定セットを販売している。¥5,000(税込)で100セット限定

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