SENNHEISER(ゼンハイザー)から有線イヤホンのフラッグシップ「IE 900」が発表された。市場想定価格¥162,800(税別)で、6月1日の発売予定。本日(5月11日)から予約を受け付けている。

画像1: ゼンハイザーの有線イヤホン「IE 900」が6月1日に発売。一切の妥協を排し、完璧な音質を追及したフラッグシップ機

 IE 900は、“ゆずれない『音』を、さらなる高みへ” をキャッチフレーズに、完璧な音質の追及に一切の妥協を排し、デザイン、エンジニアリング、クオリティコントロール、すべてにおいて細部にまでこだわったハイエンドモデルとなる。

 搭載されたドライバーはダイナミック型(サイズは未公開)で、豊かでエレガントな音質、レスポンスのいい低域から、繊細な高域の描写まで、すべての周波数帯域で透明感あふれるニュートラルなサウンドを再現する。

 左右の位相のよさ、全帯域におけるつながりの高さ、存在感のある低域の量感、音の抜け感、高域の高い再現性に優れ、そのすべてが卓越した技術で作られている。特に4kHzと10kHz以上の高域に関しては、同社人気モデル「IE 800S」からさらに進化し、歪みのない、より自然でクリアーな音を実現しているそうだ。

画像2: ゼンハイザーの有線イヤホン「IE 900」が6月1日に発売。一切の妥協を排し、完璧な音質を追及したフラッグシップ機

 そのドライバーには、同社の新生フラッグシップTrueResponse(トゥルーレスポンス)トランスデューサーと3つのレゾネーターチャンバー、アコースティックヴォルテックスを搭載した新たなX3Rテクノロジーを採用。一貫した自社開発、製造だからこそ可能なこだわり、トップレベルの音響技術がつまった技術となっている。

 まずハウジングは厳しい基準を設け、アルミブロックの削りだしから作られている。劣化しにくく、長く使える素材と設計が採用されており、さらに左右のイヤホンは手作業でマッチングし、重ねて試験を行う徹底したクォリティコントロールが施される。

 このハウジングに3つのレゾネーターチャンバー(溝)とアコースティックヴォルテックス(中央部の穴)を搭載。それぞれのチャンバーは一定の周波数帯域のレスポンスを向上させ、マスキングと歪みを抑える。同社の測定では、6,500Hz〜10kHzの周波数帯域においてピークを抑えて滑らかで聴き心地のいい高域を再現できているそうだ。さらにアコースティックヴォルテックスで自然に広がるサウンドを創出するという。

 コネクターにはゴールドプレートのFidelity Plus MMCXコネクターを採用。さらにケーブルは特殊素材(パラアラミド)により数千回の折り曲げに耐えることができる高い耐久性を備えている。なお端子周辺部は独自形状のため、他社製ケーブルとの互換性は確認できていない。

画像3: ゼンハイザーの有線イヤホン「IE 900」が6月1日に発売。一切の妥協を排し、完璧な音質を追及したフラッグシップ機

 なおゼンハイザーとスイスのSonova Holding AGは先日、ゼンハイザーのコンシューマー事業について、2021年末までにSonovaに事業移行を完了する予定だと発表した。その後ゼンハイザーは、プロフェッショナル事業に注力する。

 Sonovaは世界的医療用補聴器の販売会社であり、今回の事業譲渡によって、これまでのヒアリングケアポートフォリオにゼンハイザーのヘッドホンやサウンドバーを追加、ビジネス領域を強化することになる。

 Sonovaは、従業員から開発及び生産領域までゼンハイザーConsumer Electronicsから引き継ぐとのことで、製品の供給やサポートについても継続される模様だ。「エンドユーザーはこれまでと変わらぬオーディオ体験を得ることが可能となる」と両社は発表している。

画像4: ゼンハイザーの有線イヤホン「IE 900」が6月1日に発売。一切の妥協を排し、完璧な音質を追及したフラッグシップ機

「IE 900」の主なスペック

●型式:ダイナミック・カナル型
●ケーブル長:125cmY型
●イヤホン端子MMCX(ゼンハイザー独自形状)
●プラグ形状:3.5mmステレオミニプラグL型、4.4mm(バランス)、2.5mm(バランス)
●インピーダンス:16Ω
●周波数特性:5Hz〜48kHz(-10dB)
●感度:123 dB(1kHz、1Vrms)
●質量:約4 g(片側、ケーブル除く)
※付属品:イヤーアダプターセット(標準シリコンS/M/L、フォームS/M/L)、ケーブルクリップ、シリアルナンバー入りプレミアムキャリングケース、クリーニングツール&クロス

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