モダニティから、完全ワイヤレスイヤホンの先駆けとなったスウェーデンのオーディオブランドEARINの新作完全ワイヤレスイヤホン「A-3」が発表された。発売は5月下旬で、価格は¥27,800(税込)となる。

画像1: EARINから、完全ワイヤレスイヤホンの第3弾「A-3」が5月下旬に発売。小型・軽量化と音質アップを両立したミニマルモデル
画像2: EARINから、完全ワイヤレスイヤホンの第3弾「A-3」が5月下旬に発売。小型・軽量化と音質アップを両立したミニマルモデル

 A-3は、2015年発売の「EARIN」、2017年発売の第2弾「EARIN M-2」に続く、同ブランドの完全ワイヤレスイヤホンの第3弾。今回、各種コンポーネント部品を0から設計・開発したという期待のモデルだ。

画像: 右は「EARIN M-2」

右は「EARIN M-2」

 形状は、これまでのカナル型から、いわゆるインナーイヤータイプへと変更されており、小型・軽量化もより一層強化されている。見た目は、ステックタイプのイヤホンの、スティック部分を取り去ったようなものとなる。装着は、耳穴の周囲の窪んだ部分=耳甲介に差し込むというか、置くだけで、特にひっかかりもないので、はじめのうちは落とさないかと心配だったが、意外と固定されているようで(着けているという感覚はほぼない)、日常、例えば通勤電車内で使用しても、落とすことはなかった。ただし、固定されていない分、顔を90度横に曲げる(耳を真下に向ける)と、当然ながらスッと落ちてしまうので、その点での注意は必要だろう。

 ボディはEARINシリーズの特徴でもある樹脂製ながら、小さいながら手にした時の感触はしっかりとしている。充電ケースはアルミニウム製で、超合金のような質感が楽しめる。

画像3: EARINから、完全ワイヤレスイヤホンの第3弾「A-3」が5月下旬に発売。小型・軽量化と音質アップを両立したミニマルモデル

 内蔵ドライバーは、14.3mm径のダイナミック型が1基であり、かなり量感のある低音を再現してくれる。といっても、低音がうるさいわけではなく、きちんと装着時の音漏れを想定して、全体域の音がしっかりと耳に届くようにチューニングされているので、バランスのいいサウンドが楽しめるようになっている。

 BTチップにはクアルコムの「QCC5121 MCU」を搭載しており、コーデックはSBC、AACに加えaptXもサポートしてくれるし、左右のイヤホンが独立して再生機と接続する「TrueWireless Stereo Plus(TWS+)」にも対応しているので、安定した通信(接続)が行なえる設計が盛り込まれている。

 小型であっても内蔵バッテリーの再生時間は、連続で約5時間をクリアしており、通勤途中の音楽再生や、映画視聴などに使っても途中で電池切れになってしまうこともないだろう。充電ケースを併用すれば、最長で約30時間の再生が行なえる計算だ。ちなみにその充電ケースは、これまでの円柱型から、下部が丸く絞られた形状となっており、大きさはジッポーのライター程度。ワイヤレス充電にも対応する。充電端子はUSB Type-Cだ。

 ちなみに、イヤホンに左右の区別はなく、装着した際の位置から、自働的に右・左を判別してくれるのは、これまでのシリーズと同様だ。

 なお、装着した際に外面に来る部分にはタッチセンサーが内蔵されていて(EARINと印字されている)、楽曲の再生・一時停止、電話応答、AIアシスタントの起動などが耳元で行なえる。M-2にあった外音取り込み機能は割愛されたようだが、インナーイヤー型だけあって常時外音を取り込んでいるような状況なので(笑)、不要と言えば、不要なのだが。

 詳細なインプレッションは別稿に譲るが、数日使ってみたところでは、低域の量感も充分で、しかも高域の再現性は煌めき感もあり、なかなかに良好なもの。開口部には目の細かいメッシュのようなものが設置されているが、音の抜けもよく、こもった感じもない。音場感も広く、こんなに小さいイヤホンを使っているとは思えないほど、パワフルでクリアなサウンドが楽しめた。

 装着感については、先述したように頼りない感覚もあるが、普通に使っている分には落とす心配は低いと思われる。なにより、インナーイヤータイプだけあって装着している感じがほとんどしないので、A-3を使って音楽を聴いていると、まるで脳内に直接テレパシー通信を受けているような錯覚を覚えてしまいそうになるほどだ。

 アプリの使用感や、もう少し詳しいインプレッションについては、また後日お届したい。

A-3の主な仕様
Bluetooth規格:ver.5.0
対応プロファイル:HFP、A2DP、AVRCP、RFCOMM、SDP、L2CAP
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
チップセット:Qualcom QCC5121 MCU
ドライバー:14.3mmカスタムダイナミックドライバー
フィッテイング:オープンタイプ
周波数特性:20Hz~20kHz
内蔵マイク:4個(Knowles社製マイク2個、音声認識マイク2個)

バッテリー持続時間:最大5時間、充電ケース使用で最大30時間
充電時間:充電ケースにイヤホンを収納して1.5時間でフル充電、充電ケースは約3時間でフル充電、ワイヤレス充電時間約4.5時間でフル充電
防水規格:IP52
付属品:充電ケース、USB-C充電ケーブル40cm、ユーザーマニュアル、サポートカード

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