ジークレフ音響のブランド、ウェルフロートは、巧妙な吊り構造によるボードやインシュレーターである。最近はグランドピアノ用も好評で、録音や演奏会場でも使われていると聞く。ここで紹介するウェルデルタは、元々は楽器用として開発された単体のインシュレーター。ステンレス製の堅牢な構造が大きな特徴である。

 

画像1: 巧みな吊り構造による高耐荷重インシュレーター。音楽描写のピントが合い躍動感ある伸びやかな音に。ウェルフロート「WELLDELTA」

ウェルフロート
WELLDELTA(ウェルデルタ)
28mm高フラットブロック付 ¥36,000/個(写真左)
5mm高アルミリング付 ¥33,000/個(中央)
20mm高スパイク用ブロック付 ¥36,000/個(右)

●仕様:3辺に小型フロートメカ
●材料:ステンレス、アルミ、樹脂
●耐荷重:250kg/1個
●寸法/重量:1辺150×H36mm(28mmフラットブロック付はH38mm)/623g(5mm高アルミリング付)、768g(20mm高スパイク用ブロック付)、829g(28mm高フラットブロック付)

問合せ先:ジークレフ音響(株)TEL. 0727(62)8730

 

 

 弊社試聴室では合計8個のウェルデルタを用意。20mm高のスパイク用ブロック付きを使い、それぞれ交互にスピーカーのB&W 800D3とオーディオラックで試してみた。いつもは800D3に装備するスパイクを使っていないので、まずはスパイク接地した音を聴いてから、ウェルデルタを敷くことにした。

 本インシュレーターを800D3に使用時は、やや強張った表情から解き放たれたような、伸びやかな音と躍動感が得られたのが驚きだ。音がぼやけるようなことは全くなく、むしろ音像描写のピントが合って表現力が向上するのだから興味深い。ウェルデルタは縦方向にはリジッドだが、横方向は自由に動く構造だ。今度は800D3をスパイク接地に戻して2台のオーディオラックにウェルデルタを敷いてみると、やはり伸びのびとした音になる。これは素晴らしい効果だ。

 ウェルデルタを使うと、総じて見通しの良い音に好転する。スピーカーの振動伝達による音漏れを気にしているオーディオファイルにも、有効な対処手段になるだろう。ちなみに、拙宅でもラックの要所にウェルフロートのオーディオボードを敷いている。

 

画像2: 巧みな吊り構造による高耐荷重インシュレーター。音楽描写のピントが合い躍動感ある伸びやかな音に。ウェルフロート「WELLDELTA」

リファレンススピーカー、B&W 800D3の4本のスパイク下に、20mm高スパイク用ブロック付きのウェルデルタを使用した。

 

画像3: 巧みな吊り構造による高耐荷重インシュレーター。音楽描写のピントが合い躍動感ある伸びやかな音に。ウェルフロート「WELLDELTA」

2台のフィニッテエレメンテ製ラックの4本の脚下に同じウェルデルタを設置して試聴(計8個使用)。

 

画像4: 巧みな吊り構造による高耐荷重インシュレーター。音楽描写のピントが合い躍動感ある伸びやかな音に。ウェルフロート「WELLDELTA」

本機の3辺のうち1辺の樹脂カバーを外し内部を見る。シャーシの頂点に吊り下げ型インシュレーターの小型ウェルフロートメカを装備。振動の影響を遮断する構造。機器を支えるベースシャーシがワイヤーで吊り下げられている。

 

画像5: 巧みな吊り構造による高耐荷重インシュレーター。音楽描写のピントが合い躍動感ある伸びやかな音に。ウェルフロート「WELLDELTA」

ウェルデルタの設置状況を確認する三浦氏。

 

 

 

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