エレクトリから、McIntoshの新製品として真空管プリアンプ「C22 V」、および「C8」が、発売される。価格はC22 Vが¥700,000(税別)、C8は¥500,000(税別)。

 C22 Vは、2019年に発売された同社70周年記念モデル「C70」の後継となる製品で、C70の性能を受け継ぎながら、伝統の「C22」の型番を引き継いだ、C22シリーズとしては5代目(V)となる真空管プリアンプ。

画像1: McIntosh、70周年記念モデルの性能を受け継いだ最新真空管プリアンプ「C22 V」、およびオープンデザインの「C8」を発売

 搭載する真空管は、「12AT7」×1、「12AX7A」×5の合計6本。本体天面には覗き窓が設置されており、美しい真空管の造形と、動作時のほのかな灯りを見ることができる。

 入力端子は、バランス入力(XLR)2系統、アンバランス入力(RCA)3系統、MMフォノ入力1系統の合計7系統。出力端子は、バランス出力2系統、アンバランス出力2系統の合計4系統を備えている。

画像2: McIntosh、70周年記念モデルの性能を受け継いだ最新真空管プリアンプ「C22 V」、およびオープンデザインの「C8」を発売

 機能としては、バスとトレブルのトーンコントロールが行なえ、調整は2dB単位で可能。バイパスにも対応する。左右のオーディオチャンネルの音量バランスの調整も行なえるモードも搭載する。

 また、標準ヘッドホンジャックも装備しており、HXD(ヘッドフォン クロスフィード ディレクター)技術によって、スピーカーリスニングのような前方定位が得られるサウンドステージを楽しめるという。

C22 Vの主な仕様
使用真空管:12AX7A×5、12AT7×1
周波数特性:20Hz~20kHz(+0、-0.5dB)、15Hz~100kHz(+0、-3dB)
全高調波歪率:0.08%以下(20Hz~20,000Hz)
定格出力:バランス 5V、アンバランス 2.5V
最大出力電圧:バランス 16Vrms、アンバランス 8Vrms
入力感度:バランス 900mV、アンバランス 450mV、フォノMM 4.5mV、フォノMC 0.45mV
S/N比(A-Weighted):ライン 100dB(定格出力)、フォノMM 75dB(5mV入力以下)、フォノMC 75dB(0.5mV入力以下)
入力インピーダンス:バランス 44kΩ、アンバランス 22kΩ、フォノMM 47kΩ / 50、100、150、200、250、300、350pF、フォノMC 100pF / 25、50、100、150、200、500、1000Ω
最大入力レベル:バランス 10V、アンバランス 5V、フォノMM 50mV、フォノMC 5mV
トーンコントロール:低域±10dB@20Hz、高域±10dB@10kHz
電圧ゲイン:15dB(ライン)、40dB(フォノMM)、60dB(フォノMC)
出力インピーダンス: アンバランス 100Ω、バランス 200Ω
ヘッドホン出力負荷インピーダンス:16~250Ω
パワーコントロールトリガー電圧:DC12V、25mA
消費電力:動作時50W(100V、50/60Hz)、スタンバイ時0.5W以下
寸法: W444.5×H152.4×D416mm(突起部含む)
質量:11.3kg

 一方のC8は、同社真空管アンプ「MC275」などと同様に、オープンシャーシ・インダストリアルデザインを採用した真空管プリアンプとなる。

画像3: McIntosh、70周年記念モデルの性能を受け継いだ最新真空管プリアンプ「C22 V」、およびオープンデザインの「C8」を発売

 搭載する真空管は「12AX7A」×4本で、それぞれがスタイリッシュな保護ゲージに収納されており、設置時の(真空管の)視認性も高くなっている。

 入力端子は、バランス(XLR)1系統とアンバランス(RCA)2系統のアナログ音声用に加え、フォノ用として、負荷インピーダンスを調整できるMCフォノ入力、および負荷容量を調整できるMMフォノ入力を各1系統搭載する。

画像4: McIntosh、70周年記念モデルの性能を受け継いだ最新真空管プリアンプ「C22 V」、およびオープンデザインの「C8」を発売

 出力端子は、バランス1系統、アンバランス2系統を装備。アンバランスの1系統はサブウーファー出力として設定でき、パワードサブウーファーを組み合わせれば2.1chの再生も楽しめる。その際、トーンコントロール(バス)を使えば、低音域のコントロールも行なえる。

 フロントには標準ヘッドホン端子も装備しており、ハイ・ドライブ・ヘッドホン・アンプによって、幅広いヘッドホンを接続して楽しむこともできる。

 なお、オプションのDA2デジタルオーディオモジュールを追加すると、デジタルオーディオフォーマットへの対応も可能となり、同軸入力2系統、光入力2系統、USB1系統、MCT1系統(MCT500またはMCT80 SACD/CDトランスポート用)、オーディオ専用のHDMIオーディオリターンチャンネル(ARC)1系統の、計7系統のデジタル入力が増設できるようになる。

 DA2は、次世代のクアッドバランス、8チャンネル、32bitのDACチップを搭載しており、USB入力では最大DSD512、DXDは384kHzまでのネイティブ再生に対応、同軸入力と光入力では最大192kHz/24bitまでのデジタルフォーマットのデコードに対応できるようになる。

C8の主な仕様
使用真空管:12AX7A×4
周波数特性:20Hz~20kHz(+0、-0.5dB)、15Hz~100kHz(+0、-3dB)
全高調波歪率:0.08%以下(20Hz~20kHz)
定格出力:バランス 5V、アンバランス 2.5V
最大出力電圧:バランス 16Vrms、アンバランス 8Vrms
入力感度:バランス 900mV、アンバランス 450mV、フォノMM 4.5mV、フォノMC 0.45mV
S/N比(A-Weighted):ライン 95dB(定格出力)、フォノMM 80dB (5mV入力以下)、フォノMC 75dB (0.5mV入力以下)
入力インピーダンス:バランス 44kΩ、アンバランス 22kΩ、フォノMM 47kΩ / 50 - 400pF(50pFステップ)、フォノMC 100pF / 50、100、200、400、1000Ω
最大入力レベル:バランス 10V、アンバランス 5V、フォノMM 80mV、フォノMC 8mV
トーンコントロール:低域±12dB、高域±12dB
電圧ゲイン:15dB(ライン)、55dB(フォノMM)、75dB(フォノMC)
出力インピーダンス:アンバランス 100Ω、バランス 200Ω
ヘッドホン出力負荷インピーダンス:100~600Ω
パワーコントロールトリガー電圧:DC12V、25mA
消費電力:動作時50W(100V、50/60Hz)、0.5W以下(スタンバイ)
寸法: W312×H194×D413mm(突起部含む)
質量:8.2kg
付属品:リモコン

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