オルトフォンから、新型MCカートリッジ「SPU Ethos」が、12月に発売される。価格は¥120,000(税別)で、世界限定500個の生産となる。

 「SPU」(Stereo Pick Up)は、オルトフォン製MCカートリッジのラインナップで、今から約60年前の1959年に初代モデルが発売された。このSPUの重厚で骨太、そして艶やかで芯の通ったサウンドを、アナログサウンドのあるべき姿として愛しているファンも少なくないそうだ。

 今回の新製品は、SPUに「精神」という意味のギリシア語Ethos(エトス)を冠したモデルとなる。SPU Ethosの最大の特徴は、99.999999%の8N超高純度銅線をコイルに使用し、圧倒的な表現力を得た点にある。また、強力なネオジウム・マグネットの採用により、重厚でエネルギッシュなサウンドの魅力を深めている。

 SPUの開発者であるロバート・グッドマンセンは、製品登場後もSPUで理想のサウンドを創り出したいと考え続けていたそうだ。そして1991年前後に日本で開発されたばかりの7N(純度99.99999%)超高純度銅線に着目、自らが「生涯最高の傑作」と評したシグネチャー・モデル「SPU Meister」を誕生させた。今回のSPU Ethosは、SPU Meisterからさらに進めて、8N超高純度銅線を採用、その理想にさらに近づいたといえそうだ。

「SPU Ethos」の主な仕様

●出力電圧(1kHz, 5cm/sec.):0.3mV
●チャンネルバランス(1kHz):1.0dB
●チャンネルセパレーション:20dB(1kHz)、10dB(15kHz)
●周波数特性:20Hz~25,000Hz ±2dB
●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):70μm
●水平コンプライアンス:8μm/mN
●スタイラスタイプ:Nude Elliptical
●スタイラスチップ半径:r/R 8/18μm
●カンチレバー素材:アルミニウム
●適正針圧:4.0g
●針圧範囲:3.0~5.0g
●トラッキング角度:20度
●内部インピーダンス:3.5Ω
●推奨負荷インピーダンス:10Ω以上
●コイル線材:8N高純度銅線
●カートリッジシェル素材:木粉および樹脂の複合素材
●自重:32g

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