日本が誇る老舗のレコーディング・スタジオとして知られる「音響ハウス」の歴史を綴ったドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』が、11月14日より渋谷ユーロスペース他にて全国順次公開される。

 音響ハウスは1974年12月、東京・銀座に設立されたレコーディング・スタジオで、昨2019年に創立45周年を迎えた。音響ハウスは録音スタジオとして坂本龍一を筆頭に、松任谷由実、松任谷正隆、佐野元春、矢野顕子といったアーティストたちが若かりし頃から頻繁に出入りし、音楽制作に挑んできた場所に他ならない。

  映画本編は音響ハウスに縁の深い多くの人物のコメントを交えながら、この映画のために制作されたHANA with 銀音堂による主題歌「Melody-Go-Round」が完成していくまでのプロセスが記録されている。

 録音エンジニアの飯尾芳史が参加メンバーとやりとりしながら曲が徐々に完成に近づいていく過程、主題歌を作詞した大貫妙子(コーラスでも参加)が若手のHANAに歌唱法をアドヴァイスするシーンなどは、音楽が生まれる瞬間が捉えられており興味が尽きない。

 この映画で企画・監督を務める相原裕美はレコーディング・エンジニア出身だけに、アーティストやディレクター、プロデューサーといった人物のみならず、スタジオを維持する機材メインテナンスのヴェテラン・スタッフの仕事にまでスポットを当てている。

『音響ハウス Melody-Go-Round』Information

11月14日(土)より渋谷ユーロスペース他、全国順次公開

出演:佐橋佳幸、飯尾芳史、高橋幸宏、井上鑑、滝瀬茂、坂本龍一、関口直人、矢野顕子、吉江一男、渡辺秀文、沖祐市、川上つよし、佐野元春、David Lee Roth、綾戸智恵、下河辺晴三、松任谷正隆、松任谷由実、山崎聖次、葉加瀬太郎、村田陽一、本田雅人、西村浩二、山本拓夫、牧村憲一、田中信一、オノセイゲン、鈴木慶一、大貫妙子、HANA、笹路正徳、山室久男、山根恒二、中里正男、遠藤誠、河野恵実、須田淳也、尾崎紀身、石井亘 <登場順>

主題歌:Melody-Go-Round / HANA with銀音堂
作詞:大貫妙子 作曲:佐橋佳幸
編曲:佐橋佳幸、飯尾芳史 ブラス編曲:村田陽一

監督:相原裕美
エグゼクティブプロデューサー:高根護康
プロデューサー:尾崎紀身
撮影:北島元朗
編集:宇野寿信
サウンドデザイナー:山田克之
テクニカルディレクター: 新木進
ラインプロデューサー:小瀧陽介
製作:音響ハウス
配給:太秦
[2019年 / 日本 / カラー / ビスタ /Digital/5.1ch/99分]

 わが国の「シティ・ポップ」が再評価を集める昨今、数多くの名曲/名盤を生み出してきた「音響ハウス」の舞台裏を知ることは、ジャパニーズ・ポップスのヒストリーを振り返ることに等しい。音楽が誕生するプロセスを知りたい好奇心旺盛な音楽リスナーにとっては、まさに注目すべきドキュメンタリー映画の公開となる。

画像: 主題歌「Melody-Go-Round」の作曲および編曲を手がける佐橋佳幸 ©2019 株式会社 音響ハウス

主題歌「Melody-Go-Round」の作曲および編曲を手がける佐橋佳幸 ©2019 株式会社 音響ハウス

画像: ドラムは高橋幸宏が担当 ©2019 株式会社 音響ハウス

ドラムは高橋幸宏が担当 ©2019 株式会社 音響ハウス

画像: 主題歌の歌詞とコーラスで参加する大貫妙子 ©2019 株式会社 音響ハウス

主題歌の歌詞とコーラスで参加する大貫妙子 ©2019 株式会社 音響ハウス

画像: ヴァイオリンには葉加瀬太郎も参加 ©2019 株式会社 音響ハウス

ヴァイオリンには葉加瀬太郎も参加 ©2019 株式会社 音響ハウス

画像: エンジニアの飯尾芳史は佐橋佳幸と共に主題歌の編曲も担当している ©2019 株式会社 音響ハウス

エンジニアの飯尾芳史は佐橋佳幸と共に主題歌の編曲も担当している ©2019 株式会社 音響ハウス

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