画像: スターリング AB2 ¥310,000(ペア) ●型式:LS3/5a用サブウーファー●使用ユニット:12.4cmウーファー(スターリング/SEAS SB4424)●インピーダンス:8Ω●感度:82dB/2.83V/m●クロスオーバー周波数:125Hz●寸法/重量:W255×H631×D235mm/8.2kg(台座を含む)●備考:ウォールナットまたはチェリー仕上げ。ローズウッド、エボニー、ゼブラノ仕上げは¥330,000(ペア)●問合せ先:ワイエスティー

スターリング AB2 ¥310,000(ペア)
●型式:LS3/5a用サブウーファー●使用ユニット:12.4cmウーファー(スターリング/SEAS SB4424)●インピーダンス:8Ω●感度:82dB/2.83V/m●クロスオーバー周波数:125Hz●寸法/重量:W255×H631×D235mm/8.2kg(台座を含む)●備考:ウォールナットまたはチェリー仕上げ。ローズウッド、エボニー、ゼブラノ仕上げは¥330,000(ペア)●問合せ先:ワイエスティー

 これは、放送局用モニタースピーカーとして有名なLS3/5aと組み合わせるサブウーファー。トールボーイ型の上にLS3/5aを乗せて一体感が得られ音場感を阻害しないねらいだ。従来のAB1よりキャビネットの高さを48㎜伸ばし、内部構造をAB2専用設計の12.4㎝径ユニットSB4424に最適化したという。

 低音用のダクトは内側向きで使用。LS3/5a単体では、おなじみの湿度を含んだ豊潤な響きが得られる。スーザン・グラハムの「アーン歌曲集」は艶やかに、ひそやかに声音が制御され、和声の構成感が明示され、減衰音に濃密な表情がともなう。ジャズ系は少し暖色寄りになるけれど打楽器の力点は十分明瞭。ソロ楽器が濃密な響きを放射している。ただし「春の祭典」のような大オーケストラは低域が膨らみピークの伸びに限界が現れる。

画像: サブウーファーであるAB2は12.4cm口径ウーファーを内蔵し、側面上方に1つのポートをもつ構造。このポートを内側向き/外側向きの設置が可能。試聴は内側向きで行なった。


サブウーファーであるAB2は12.4cm口径ウーファーを内蔵し、側面上方に1つのポートをもつ構造。このポートを内側向き/外側向きの設置が可能。試聴は内側向きで行なった。

 そこでサブウーファーを加えると、さすがにつながりがよいまま、最低域が拡張され低域の圧縮感が解きほぐされる。歌の空間的な展望、また表現のスケール感が向上するのも頼もしい。ジャズの低音楽器がリズムを刻む実体感、推進力もたやすく向上。それに大オーケストラの分厚い響きやダイナミックレンジの広さが明らかになるだけでなく、分離感や繊細な質感描写など総合的な音質向上が確かに実感できたのである。これは真空管アンプと相性のいいスピーカーシステムである。

画像: AB2本体の上にLS3/5aに乗せるのが推奨の使用法。アンプからの出力をAB2下部の端子に入力し、上部の端子から付属のリンク線でLS3/5aに入力する。AB2の入出力端子はいずれも金メッキ。

AB2本体の上にLS3/5aに乗せるのが推奨の使用法。アンプからの出力をAB2下部の端子に入力し、上部の端子から付属のリンク線でLS3/5aに入力する。AB2の入出力端子はいずれも金メッキ。

画像: LS3/5aVをスチール製の専用スタンドLS-STAND35(ペア\65,000)に乗せた状態。この設置法とAB2に乗せる設置の双方を試聴。

LS3/5aVをスチール製の専用スタンドLS-STAND35(ペア\65,000)に乗せた状態。この設置法とAB2に乗せる設置の双方を試聴。

画像: 設置状況を確認する吉田氏。

設置状況を確認する吉田氏。

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