画像: Speaker System モニターオーディオ Monitor 300 ¥110,000(ペア) ●型式:2.5ウェイ4スピーカー・バスレフ型●使用ユニット:ウーファー・16.5cmコーン型×2、ミッドレンジ・16.5cmコーン型、トゥイーター・2.5cmドーム型●インピーダンス:8Ω●感度:90dB/W/m●クロスオーバー周波数:700Hz、3.3kHz●寸法/重量:W252.9×H993×D318.9mm/13.7kg●備考:写真のブラック仕上げの他にホワイト仕上げ、ウォールナット仕上げあり

Speaker System
モニターオーディオ
Monitor 300
¥110,000(ペア)
●型式:2.5ウェイ4スピーカー・バスレフ型●使用ユニット:ウーファー・16.5cmコーン型×2、ミッドレンジ・16.5cmコーン型、トゥイーター・2.5cmドーム型●インピーダンス:8Ω●感度:90dB/W/m●クロスオーバー周波数:700Hz、3.3kHz●寸法/重量:W252.9×H993×D318.9mm/13.7kg●備考:写真のブラック仕上げの他にホワイト仕上げ、ウォールナット仕上げあり

おおらかだけれど雑把にあらず。スケールの大きいサウンド

 Monitorシリーズは、Platinumをはじめとするホームオーディオ向けモニターオーディオ・スピーカーの新規エントリー製品。そのトップエンドに位置する代表作が当機、Monitor300である。背丈がほぼ1mもあるリアバスレフ型エンクロージュアに、16.5㎝径のダブルウーファーと同径ミッドバス、および2.5㎝口径のC-CAMハードドームトゥイーターを組込んだ大掛かりな2.5ウェイシステムだ。

 ウーファーとミッドバスの逆ドーム状コーンは金属粒子を混ぜ込んだポリプロピレンで、オレンジ色に着色されて独自の存在感を放つ。C-CAMトゥイーターとの比類なきコンビネーションというわけだろう。

 そうした外観が示唆するとおりのサウンドを響かせるスピーカーだ。低域優勢型だが、それほど伸びているわけではない。スケールが大きいのである。バスレフポートにフォームプラグを差込むことで多少のチューニングもおこなえる。

 とはいえマッシヴに迫り来るタイプの音とはちがう。むしろつつましやかな音色でゆったり、ふんわりした空気感を漂わせつつ陽春の大河は流れるといった感じだ。けれん味のない音楽になごんでいると、時折りスーッと澄んでニュアンス豊かなC-CAMトゥイーターのオーバートーンが流れを横切り、思わず目を見張る。おおらかだけれど雑把にあらず。文字どおりの異色作だった。

画像: ↑高域はアルミマグネシウム合金の表面をセラミック処理した、BlackC-CAMドームトゥイーターが受け持つ。ウーファーと同口径のM M PⅡミッドレンジは、新たな表面処理を施したMetal Matrix Polymer振動板を採用。

↑高域はアルミマグネシウム合金の表面をセラミック処理した、BlackC-CAMドームトゥイーターが受け持つ。ウーファーと同口径のM M PⅡミッドレンジは、新たな表面処理を施したMetal Matrix Polymer振動板を採用。

画像: ↑2基の16.5㎝口径ウーファーはミッドレンジ同様の振動板を搭載する。脚部は設置面積を大きく広げずに安定性を高める小型のアウトリガータイプ。

↑2基の16.5㎝口径ウーファーはミッドレンジ同様の振動板を搭載する。脚部は設置面積を大きく広げずに安定性を高める小型のアウトリガータイプ。

画像: ↑入力端子はバイワイヤリング対応。2つのバスレフポートは上位プラチナムシリーズでも実績のあるHiVeⅡポートを採用。ポート内の溝が乱流を減少させ効果的に気流を加速、低域レスポンスの向上に寄与する。ポートチューニング用のフォームプラグも付属。

↑入力端子はバイワイヤリング対応。2つのバスレフポートは上位プラチナムシリーズでも実績のあるHiVeⅡポートを採用。ポート内の溝が乱流を減少させ効果的に気流を加速、低域レスポンスの向上に寄与する。ポートチューニング用のフォームプラグも付属。

画像: ↑ユニットの音を確認する高津氏。

↑ユニットの音を確認する高津氏。

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