7月30日に行われる山下達郎さん初のライブ映像配信『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』を、少しでも大きい画面やいい音で楽しめないかというトライアルの続編です。

※第一弾はこちら → https://online.stereosound.co.jp/_ct/17376797

 先日ある代理店の女性と打ち合わせをしていた時、音楽ライブ配信の話になりました。彼女も音楽好きでライブ配信を見たことがあるそうだけど、どうもしっくりこなかったというのです。

 「この前はスマホで見たけど、せっかく凝った映像なのに画面が小さすぎてよくわからなかった。逆に画面ががちゃがちゃしていてうるさく思えたんです。音もスマホのスピーカーだといまいちだし、かえってアーティストに失礼な気がした。だから達郎さんの配信も見るのをやめようかと思って」とのこと。

 これはまさにぼくが感じていることと同じで、せっかくの貴重な配信なんだから、ちょっとでもいい映像や音で見てみたいとファンなら誰しも考えるのは間違いないということです。

画像: MUSIC/SLASHのツイッターより。ユーザーの要望に細かく応えてくれる姿勢は嬉しい限り

MUSIC/SLASHのツイッターより。ユーザーの要望に細かく応えてくれる姿勢は嬉しい限り

 さてそこにひとつ朗報が。今回の配信を行うMUSIC/SLASHから、iPhoneなどからApple TVへのAirPlayでのミラーリングと、Fire Stick TVでの視聴も可能になったという発表があったのです。

 前回の記事でこのふたつを試し、わが家の環境ではAirPlayはNGだったけど、Fire Stick TVでは再生できることを確認していた次第。個人的にはFire Stick TVで見るつもりだったので、オフィシャルにOKがでたのは嬉しい限りです。

 先述の女性も自宅でFire Stick TVを使っているとのことだったので、記事のURLを教えて、トライしてもらうことにしました。「うちのテレビは50インチもないけど……」と言ってたけど、スマホの6インチや8インチからすれば数十倍の画面サイズなわけで、絶対テレビを使った方が幸せだと思います。

 ちなみにわが家ではFire Stick TVを使う予定と書いたけど、その後試しにMacBook PROからHDMIケーブルでAVセンターに入れた場合とどっちが画質・音質がいいかも試してみました。

画像: MacBook PROで再生した絵と音をわが家のホームシアターで再生してみた

MacBook PROで再生した絵と音をわが家のホームシアターで再生してみた

 MacBook PROにNOVOOのUSB-Cアダプターを挿して、そのHDMI出力をヤマハCX-A5100につないだところ、体験映像がちゃんとスクリーンに再生されたのです。このアダプターはリモート会議をテレビに映そうと思って買ったのものだけど、HDCPにも対応していたみたいですね。

 MacBook PRO経由とFire Stick TV経由の映像と音を比べてみたところ、映像はほぼ同様。色の乗りなどはFire Stick TVの方がいい気もするけれど、以前リモート会議で試した時のようなコントラスト不足も感じない。ブロックノイズや動きのガタつきは同じように再現されるので、これは配信用の圧縮に起因するものかと。

 一方で音には違いがあり。前回書いたとおりFire Stick TV経由の再生ではAACで配信されている音がドルビーデジタルプラスに変換され、それをCX-A5100でデコードしている。MacBook PRO経由ではリニアPCM 7.1chで出力されます。ただしスピーカーに耳を寄せて確認した限りではフロントL/Rしか鳴っていないので、音自体はオリジナルのまま出力しているのでしょう。

 音質はFire Stick TVの方が低域感が出て、華やかな印象。MacBook PROのリニアPCMは若干すっきりした方向で、ボリュウムも控えめかな。今回はライブ配信ということなので、やっぱりFire Stick TVを使うことになるかな。

画像: MacBook PROからの音声はリニアPCM7.1chで出力されているが、フロントL/Rしか鳴っていなかった

MacBook PROからの音声はリニアPCM7.1chで出力されているが、フロントL/Rしか鳴っていなかった

画像: Fire Stick TVからの音声はドルビーデジタルプラスの2chでした

Fire Stick TVからの音声はドルビーデジタルプラスの2chでした

 さてStereoSound ONLINEでは、今回の配信サービスを手がけるMUSIC/SLASHさんにインタビューを実施できることになりました。『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』を中心に、同社がどんな点にこだわって配信を行っているのか、また今後の配信予定は、といったこともうかがう予定なので、お楽しみに。(取材・文:泉 哲也)

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