1970年代に起こった第2次怪獣ブームを牽引した『帰ってきたウルトラマン』(71-72)から始まる第2期『ウルトラマン』シリーズで、子供たちに絶大な人気を誇ったのが『ウルトラマンタロウ』(73-74)。ウルトラの父とウルトラの母を両親に持つエリートでありながら、ウルトラ6兄弟の末っ子というギャップも子供たちにとって親しみやすい存在だった。

 それから半世紀、ウルトラマンは“ニュージェネレーションヒーローズ”と呼ばれる新世代のウルトラマンに受け継がれている。2019年に放送された“ニュージェネレーションヒーローズ”第7作『ウルトラマンタイガ』は、ウルトラマンタロウの息子というまさかの設定で新旧のファンを喜ばせた。

画像1: 『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』は、親子2代、いや3代揃って楽しめる。闇に落ちた“タロウ”のありえない戦いとは

 ウルトラマンタイガは“力の賢者”ことウルトラマンタイタス、“風の覇者”ことウルトラマンフーマと“トライスクワッド”というチームを組んでいて、主人公の工藤ヒロユキ(井上祐貴)は敵怪獣や状況によってタイガ、タイタス、フーマのいずれかに変身して戦う。フーマは忍者のような素早い動きで戦うが、3人のなかでユニークなのがタイタス。ウルトラマン史上初のマッチョ系ウルトラマン。ボディビルダーのような決めポーズをとりながら戦う姿は一見の価値あり。

 テレビ・シリーズで闇に堕ちたウルトラマントレギアによる地球消滅の危機を回避したヒロユキとタイガたちだったが、その半年後、トレギアとの最後の戦いを描くのが8月7日から公開される『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』。

 民間警備会社E.G.I.S.で働くヒロユキは何者かに命を狙われていた。そんなヒロユキを救うためにウルトラマンギンガ=礼堂ヒカル(根岸拓哉)、ウルトラマンビクトリー=ショウ(宇治清高)、ウルトラマンエックス=大空大地(高橋健介)、ウルトラマンオーブ=クレナイ ガイ(石黒英雄)、ウルトラマンジード=朝倉リク(濱田龍臣)、ウルトラマンロッソ=湊カツミ(平田雄也)、ウルトラマンブル=湊イサミ(小池亮介)のニュージェネレーションヒーローズの戦士たちが集結する。だがそれはトレギア=霧崎(七瀬公)が仕組んだ罠だった。苦戦するウルトラマンタイガを助けるためにウルトラマンタロウも光の国からやってきた。だがタイガを助けるためトレギアの罠にはまったタロウは闇に堕ち、タイガたちに襲い掛かってくる……。

画像2: 『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』は、親子2代、いや3代揃って楽しめる。闇に落ちた“タロウ”のありえない戦いとは

 タイガに加えニュージェネレーションヒーローズ初となる7体のウルトラマン、そして変身前のキャストも勢揃い。タロウを加えた9体のウルトラマンが、トレギア率いる怪獣軍団と対峙するラストバトルは圧巻だ。『ウルトラマンタロウ』といえばコミカルでユーモラスな怪獣や作戦で子供たちに大人気だったが、『タイガ』にもその伝統は受け継がれている。

 トレギア率いる怪獣軍団の一体として登場する雷撃獣神ゴロサンダーは要チェック。テレビ・シリーズに続いて登場する人気怪獣だが、わかりやすすぎるネーミング、やさぐれた目つき、太鼓が胸に付いたデザインなど“タロウ”テイスト全開。だがコミカルな名前と見かけなのに実は強敵なところも魅力。さらにラストバトルには邪神魔獣グリムドも参戦し、全身から光線を発射しタイガたちを苦しめる。

 タイガと闇堕ちしたタロウとのありえない戦いに始まり、前作『劇場版ウルトラマンR/B
セレクト 絆のクリスタル』から登場しタイガたちを苦しめてきた最凶ウルトラマンであるトレギアとの最後の戦いへと、クライマックスは大迫力のバトルが繰り広げられる。さらに劇場では週替わりでヒロユキと歴代の主人公が、応援に来てくれた子供たちにメッセージを伝える映像が上映されるのもお見逃しなく。

 『ウルトラマンタロウ』ファンのお父さんと『ウルトラマンタイガ』ファンのお子さん、もちろん昭和『ウルトラマン』からの第一世代ファンを加えた三世代が揃って楽しめるウルトラ級の作品だ。

画像3: 『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』は、親子2代、いや3代揃って楽しめる。闇に落ちた“タロウ”のありえない戦いとは

『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』
8月7日(金)より全国ロードショー
配給:松竹ODS事業室 ©劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

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