いまだからほしい。手の届くハイグレード“プラスワン”アイテム

 DLPプロジェクターのリーディングメーカーとして知られるBenQ(ベンキュー)。特に日本を含むアジア・パシフィック地域での評価が高く、家庭用4Kプロジェクターではトップシェアを誇る。ここで選んだTK850はリビングシアター向けに開発された同社の最新4Kプロジェクターだ。

 心臓部のDMDチップは0.47型のフルHD(水平1920×垂直1080画素)仕様。特殊な光学素子により、フルHDのデータを時計回りに0.5画素ずつずらして、4回表示していくことで4K解像度の表示を行なう。ランプとDMDの間に配置されるカラーホイールは、RGB+Wの4セグメント構成。3D表示もサポートしているが、この場合の表示解像度はフルHDとなる(視聴用メガネは別売り)。

 投写レンズは10枚8群のオールガラス仕様の1.3倍ズームタイプ(レンズシフトは垂直10%のみ)。60インチなら1.48mで、100インチでも約2.5m離せば投写できる短焦点設計で、その気になれば6畳間でも100インチオーバーの大画面にも挑戦できる。
 
 HDR表示はHDR10、HLGともに対応し、明るさは4K DLPとしてはトップレベルの3000ルーメンをクリアー。絵柄に応じて光量を調整するダイナミックアイリスと、電気的な画像処理、HDRブライトネスの合わせ技、HDR-PROテクノロジーにより、灯を一部残した環境でも臨場感に富んだHDR体験が可能だという。

 

非日常を手軽に実現する4K単焦点プロジェクター

 シネマ、スポーツ、リビングなどの各種映像モードはSDR再生限定で、4K&HDR再生ではHDR10/HLGモードとなる。まずUHDブルーレイの映画ソフト(『ジョーカー』、『アリー/スター誕生』など)を再生してみたが、持ち前の明るさ、鮮やかさを生かした見栄えのする絵づくりで、フォーカス感も良好だ。

 明るさ優先の絵づくりも悪くないが、詳細設定の「ブリリアントカラー」を初期値の「10」から「2~3」に抑えると、にわかに色純度が上がり、艶っぽい色の世界が拡がる。さらに深みのある色彩が欲しい場合は、このひと手間が有効。その恩恵はきわめて大きい。

 HLGのHDRとなる『NHK第70回紅白歌合戦』のBS4K放送録画の画質は明るく、抜けのいい描写が特徴的で、ハイライトがすっきり伸びる。ここでも「ブリリアントカラー」の調整は効果的。明るさとのバランスを考えると「4」の設定がベストだった。
 
 非日常の空間を手軽に実現してしまう4K短焦点プロジェクター。ネットフリックスの映画、ドラマの鑑賞でもテレビとはまた別の感動が生まれること請け合いだ。

 

画像1: 明るさと鮮やかさを活かした大画面ならば、テレビとは異なる感動が得られる BenQ「TK850」

DLP Projector
BenQ
TK850
オープン価格(実勢価格21万円前後)

● 型式:1チップDLPプロジェクター 
● 投写デバイス:0.47型DMD
● パネル解像度:水平1,920×垂直1,080画素
● 表示解像度:水平3,840×垂直2,160画素 
● 光出力:3,000ルーメン
●コントラスト:30,000:1(ダイナミック) 
● 投写距離:約200〜260cm(80型)
● ズーム:1.3倍(手動) 
● 接続端子:HDMI入力2系統、ほか
● 寸法/質量:W380×H127×D263mm/約4.2kg 
● 備考:スピーカー内蔵
● 問合せ先:ベンキュー ジャパン テクニカルサポートセンター ☎ 0570-015-53

 

画像2: 明るさと鮮やかさを活かした大画面ならば、テレビとは異なる感動が得られる BenQ「TK850」

4K&HDR対応のHDMI端子を2系統装備。本体にスピーカーや給電用USB端子も搭載しているので、Amazon Fire TV Stickなどのストリーミング端末を挿しての使用もできる

 

 

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