キヤノンは、フルサイズミラーレス一眼 EOS Rシステムの新製品として、カメラ「EOS R5」「EOS R6」をはじめ、対応レンズ、アクセサリー類を含め、全11モデルを発表。7月下旬より順次発売する。ラインナップは下記の通り。

EOS Rシステム
<カメラ>
EOS R5 市場想定価格\460,000前後 7月下旬発売
EOS R6 市場想定価格\305,000前後 8月下旬発売

画像1: キヤノン、EOS Rシステムのフラッグシップカメラ「EOS R5」を7月下旬に発売。46万円。8K/4K動画撮影に加え「1DX Mark III」ゆずりのAF性能を獲得
画像2: キヤノン、EOS Rシステムのフラッグシップカメラ「EOS R5」を7月下旬に発売。46万円。8K/4K動画撮影に加え「1DX Mark III」ゆずりのAF性能を獲得

<レンズ>
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM 市場想定価格¥88,000前後 9月下旬発売
RF600mm F11 IS STM 市場想定価格¥113,000前後 7月下旬発売
RF800mm F11 IS STM 市場想定価格¥335,000前後 7月下旬発売
EXTENDER RF1.4× 市場想定価格¥63,000前後 7月下旬発売
EXTENDER RF2.0× 市場想定価格¥75,000前後 7月下旬発売
RF85mm F2 MACRO IS STM 市場想定価格¥75,000前後 10月下旬発売

<アクセサリー>
バッテリーパックLP-E6NH 市場想定価格¥11,000前後 7月下旬発売
バッテリーグリップBG-R10 市場想定価格¥33,000前後 7月下旬発売
ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E10B 市場想定価格¥118,000前後 7月下旬発売

 まずは、カメラのEOS R5/R6から紹介したい。EOS R5は今年2月、「EOS Kiss X10i」発表時に開発アナウンスが行なわれた、EOS Rシステムのフラッグシップモデル。EOSシリーズの“5ブランド”にふさわしい、高画素、多機能を誇る数々のテクノロジーが採用されている。

 まず、搭載するセンサーはEOS R5専用に新開発した約4500万画素のフルサイズCMOSセンサーであり、8K/30pや4K/120p・60pのHDR動画にも対応するハイスペックなもの。「EOS 5Ds」の5060万画素には少し及ばないが、キーパーツとなるレンズ、センサー、画像処理エンジンをRシステム上で組み合わせることによって、“EOS史上最高解像性能”を謳う。

 シャッターユニット、エンジンといったシステムは、キヤノンデジタル一眼のフラッグシップモデル「1DX Mark III」と同等のものを搭載しているそうで、AF性能などの撮影機能は、1DX Mark IIIを近似となる。シャッター耐久は50万回を誇る。

 弟モデルのEOS R6は、EOS R5とはセンサー(1DX Mark IIIと同じ約2010万画素)の違いがメインとなるが、シャッター耐久は30万回、天面の表示パネルがないなど、細かい部分の仕様が異なる。

 ということで、電子シャッターは最高で秒20コマ、メカシャッターは最高で秒12コマ(電子先幕)を誇る。カメラ内には5軸の手ブレ補正が可能な「カメラ内5軸手ブレ補正機構」を内蔵。さらに、レンズ内蔵の手振れ補正機能との協調補正も可能で、その場合最大で8段分の手ブレ補正をかけられるようになる。また、低照度下のAF性能も強化され、測距輝度範囲はEOS R5でEV-6~20、EOS R6でEV-6.5~20を実現している。

 操作性についてもEOS R/RPからは一新されており、背面にサブ電子ダイヤルやマルチコントローラーが搭載されるなど、5D系に近い操作が行なえるようになった。本体は防塵・防滴構造で、ボディはマグネシウムダイキャスト合金を、三脚ネジ穴には亜鉛ダイキャストをそれぞれ採用することで、軽量化と堅牢性を両立した仕様としている。

 メモリースロットは、EOS R5/R6ともにようやくダブル仕様となり、R5はCFexpress+SD、R6はSD+SDとなる。ビューファインダー、液晶モニターはサイズ、パネル種類は同じだが解像度が異なり、R5はビューファー:約575万ドット、液晶:約210万ドット、R6は同約369万ドット/約162万ドットとなる。ちなみに、ビューファーを覗いた時の映像の表示速度は大幅に改善されており、ようやく実用と言えるレベルに到達した。

画像: EOS R5/R6ともにデュアルスロットとなった(写真はR5)
EOS R5/R6ともにデュアルスロットとなった(写真はR5)
画像: EOS R5の背面。サブ電子ダイヤルが新設されている

EOS R5の背面。サブ電子ダイヤルが新設されている

 一方、RFレンズも、冒頭に記したように4本、エクステンダーが2モデル発表された。RF100-500mmは、EF100-400mm L IIの機動性をアップさせることを目的開発され、ズーム全域で同等以上の画質を持つという。5段分の光学IS(手ブレ補正)を持ち、遮熱塗装、軽量化も行なわれている。後述する1.4倍、2倍のエクステンダーとの組み合わせも可能だ。

画像3: キヤノン、EOS Rシステムのフラッグシップカメラ「EOS R5」を7月下旬に発売。46万円。8K/4K動画撮影に加え「1DX Mark III」ゆずりのAF性能を獲得

 RF600mmとRF800mmは、新コンセプトの超望遠レンズで、F値をF11に固定することで、軽量化と廉価を実現。ISも搭載しているので、手ブレを押さえた手持ち撮影も楽しめる。RF100-500mmと同じように、新エクステンダーとの組み合わせも可能で、2倍と組み合わせればRF800mmでは最大1600mmの超望遠撮影が行なえる。レンズフード別売り。

画像4: キヤノン、EOS Rシステムのフラッグシップカメラ「EOS R5」を7月下旬に発売。46万円。8K/4K動画撮影に加え「1DX Mark III」ゆずりのAF性能を獲得
画像5: キヤノン、EOS Rシステムのフラッグシップカメラ「EOS R5」を7月下旬に発売。46万円。8K/4K動画撮影に加え「1DX Mark III」ゆずりのAF性能を獲得

 RF85mmはポートレート向けの小型・軽量の短焦点レンズ。開放はF2.0だ。最大0.5倍のマクロ撮影も可能となる。こちたも、レンズフードは別売り。

画像6: キヤノン、EOS Rシステムのフラッグシップカメラ「EOS R5」を7月下旬に発売。46万円。8K/4K動画撮影に加え「1DX Mark III」ゆずりのAF性能を獲得

 そしてエクステンダーは、1.4倍と2倍品をラインナップ。現状組み合わせが可能なのは、同時発表の3本のレンズのみ。Lレンズ同等の防塵・防滴構造。遮熱塗装も行なわれている。

画像7: キヤノン、EOS Rシステムのフラッグシップカメラ「EOS R5」を7月下旬に発売。46万円。8K/4K動画撮影に加え「1DX Mark III」ゆずりのAF性能を獲得

 新アクセサリーは、まずバッテリーでは、従来の「LP-E6N」と同じサイズで容量をアップ(1865mAh → 2130mAh)させた「LP-E6NH」。EOS R5/R6専用のバッテリーグリップ「BG-R10」がラインナップされる。BG-R10については、EOS Rとの互換はない

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