アキュフェーズから、同社フラッグシップとなるプリアンプ「C-3900」が発表された。価格は¥1,900,000(税別)で、発売は7月中旬を予定している。

画像1: アキュフェーズが「創立50周年記念モデル」第二弾となるプリアンプ「C-3900」を7月に発売。新開発の「Dual Balanced AAVA」回路を搭載し、約30%のノイズ抑制に成功!

 C-3900は、プリメインアンプ「E-800」に続く「創立50周年記念モデル」第二弾で、プレシジョン・ステレオ・プリアンプシリーズの最新モデルとなる。プレシジョン・ステレオ・プリアンプとしては2010年に登場した40周年記念モデル「C-3800」、2005年発売の「C-3850」に続く第三弾となり、それにふさわしいスペックを備えている。

 最大の特徴は、新たに開発された「Dual Balanced AAVA」方式ボリュウム・コントロール回路を搭載したことだろう。

 「AAVA」(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)とは、可変抵抗を使わずにボリュウムをコントロールするアキュフェーズ独自の方式で、当初はバランス入力→アンバランス出力という回路構成だった。その後2010年に、AAVAを2回路平衡駆動することでバランス入出力が可能になる「Balanced AAVA」を開発、C-3800やC-3850に搭載された。

画像2: アキュフェーズが「創立50周年記念モデル」第二弾となるプリアンプ「C-3900」を7月に発売。新開発の「Dual Balanced AAVA」回路を搭載し、約30%のノイズ抑制に成功!

 今回のDual Balanced AAVAは、従来のBalanced AAVAを2回路並列駆動することでS/Nを改善、音質をさらに向上させる方式となる。理論的にはノイズが√2分の1(約70%)まで抑えられるとのことで、実際にC-3900ではC-3850に比べてノイズレベルが約30%減少しているそうだ。

 また、高ゲイン化したディスクリート構成の電流帰還型入力アンプも搭載した。これにより、入力バッファ部で信号を大振幅化して伝送、後段で信号と共に雑音を圧縮することで低雑音化に成功している。また、高ゲイン化の為、電源電圧の自由度が高いディスクリートアンプを採用できたとのことだ。

 I-V変換アンプには、アキュフェーズオリジナルのANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)も採用。2種類のアンプを使用し、互いのいい特性を組み合わせ高性能化するとともに、低雑音、低ひずみに加え、ボリュウム操作時の雑音まで改善している。

 ボリュームセンサーユニットも新開発の自社製を採用。アルミブロックを超精密加工で削り出した硬く重い素材を用いることで、ノブ回転時の滑らかな動作、重厚な操作感、精密な位置検出を実現している。

画像3: アキュフェーズが「創立50周年記念モデル」第二弾となるプリアンプ「C-3900」を7月に発売。新開発の「Dual Balanced AAVA」回路を搭載し、約30%のノイズ抑制に成功!

 その他、信号伝送回路にはガラス布フッ素樹脂基材によるプリント基板の採用や左右独立の高効率トロイダル・トランス、ユニット・アンプ化した各増幅回路は左右独立構成、ロジック・リレーコントロール回路による最短の信号経路など様々な高音質化技術がC-3850から継承されている。

 なお、最近のヘッドホンリスニングも意識し、回路を一新したディスクリートヘッドホンアンプを搭載。パワートランジスターパラレルプッシュプル出力段を採用して高性能化を果たしている。

「C-3900」の主なスペック

●接続端子:アナログ入力10系統(バランス×4、アンバランス×6)、レコーダー入出力各1系統(アンバランス)、アナログ出力4系統(バランス×2、アンバランス×2)、外部プリアンプ入力2系統(バランス、アンバランス)、ヘッドホン端子(適合インピーダンス8Ω以上)
●全高調波歪率:0.005%
●消費電力:47W
●寸法/質量:W477×H156×D412mm/24.6kg

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