新型コロナウイルスの影響で延期になっていた、映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』の劇場公開日が決定した。もともと本作は今年5月の公開が予定されていたが、改めて9月18日(金)に劇場公開される。

 本作は、弊社「ステレオサウンド」誌でもお馴染みの菅原正二氏が経営するジャズ喫茶ベイシーの姿を捉えた作品だ。今年、開店50周年を迎え、オーディオマニアの心情である“レコードを演奏する”という言葉の通り、菅原氏は店内に据え付けられたアメリカJBL社黄金期の最高級スピーカーユニットを中心とする大規模なオーディオ装置を駆使して、LPレコードから生きた音楽を蘇らせることに情熱を注ぎ続けている。

 その映画公開に先駆け、弊社からも『ジャズ喫茶ベイシー読本BASIE 50th Anniversary』を5月28日に発売する。数々の撮り下ろし写真はもちろん、「ベイシー」の歴史や店主の人物像を追ったロングインタビュー、オーディオ装置解説、「ベイシー」で頻繁にかかるレコードのジャケット紹介など、ファンはもちろん、今回の映画でベイシーに興味を持った方にもお薦めの内容だ。

 ぜひ映画鑑賞の友として、あるいは予習のパートナーとしてご活用いただきたい。

画像: 2020年9月18日(金)アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開 (C)「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ

2020年9月18日(金)アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開 (C)「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ

『ジャズ喫茶ベイシーSwiftyの譚詩(Ballad)』
●作品紹介:その男は、レコードを演奏する。
「確かに便利な世の中になっているようだ 音楽も持ち歩ける時代だ
しかし便利を優先して感動を置き忘れてはいないか?」

岩手県一関市、世界中から客が集うジャズ喫茶「ベイシー」マスター・菅原正二が50年にわたってこだわり抜いた唯一無二の音と“ジャズな生き様”を炙り出すドキュメンタリー

日本独自の文化であり、世界が注目する“ジャズ喫茶”。岩手県一関市で50年営業を続ける「ベイシー」には、連日マスターの菅原正二が生み出す“音”を求め、日本のみならず世界中からジャズファン・オーディオマニアが訪れる。

より良い音を再現するため、菅原は、開店以来使い続けるJBLのオーディオシステムに日々調整を重ねる。故に、菅原が不在で営業したことは1日たりとも、ない。

そうして生み出された音は、聴く者に、演奏者がその場に現れたかのような錯覚を起こさせる。本作では、菅原がかける名だたるプレイヤーのレコードを、アナログ録音の伝説的名器「ナグラ」で生収録。菅原が再生する極上の音が、「ベイシー」の空気感も含めて収められている。

本作は菅原のインタビューを中心に、渡辺貞夫、坂田明、村上“ポンタ”秀一、ペーター・ブロッツマンなど世界的なミュージシャンによる「ベイシー」での生演奏や、阿部薫、エルヴィン・ジョーンズの貴重な生前のライブ映像、さらに各界著名人らのインタビューで綴られる。本作のために、5年にわたりのべ150時間もの映像を撮り続けたのは、本作が初監督となる星野哲也。バーのオーナーであり、クリエイターでもある。親交の深い彼だからこそ捉えられる菅原の素顔が収められている。

菅原正二の考える「ジャズ」、そして「ジャズな人」とは? ジャズファンはもちろん、ジャズを知らずとも、菅原自身の魅力を通して、ジャズ・オーディオの世界に引き込まれていく。

●監督:星野哲也●編集:田口拓也●エグゼクティブプロデューサー:亀山千広●プロデューサー:宮川朋之 古郡真也●●2019/日本/104分/1.85:1/DCP●配給・宣伝:アップリンク

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