遂に本日(4月29日)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のパッケージソフトが発売された! ブルーレイ&DVD入りの『〜MovieNEX』や、全9エピソードを収めた『スター・ウォーズ スカイウォーカー・サーガ 4K UHDコンプリートBOX』などどれも魅力的なラインナップだが、中でも『〜4K UHD MovieNEX』は必見だ。そのUHDブルーレイを潮晴男さんに視聴してもらったので、4K&ドルビーアトモスの最速インプレッションを紹介しよう。なお今回のリポートは、潮さんにホームシアターで視聴いただいた後に行なった電話インタビューをまとめている。(編集部)

画像: 今回視聴した『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け4K UHD MovieNEX』(¥8,000、税別) amzn.to

今回視聴した『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け4K UHD MovieNEX』(¥8,000、税別)

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――『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のUHDブルーレイが遂に発売になりました。『スター・ウォーズ』サーガの最後を飾る作品として昨年末の劇場公開時も話題になりました。

 ぼくも公開初日に、都内の映画館でドルビーアトモス上映を見ました。ただその後は劇場に行けなかったので、今回は約4ヵ月ぶりに見直したことになります。

――潮さんは1978年の劇場公開から『スター・ウォーズ』とともに歩んできた世代ですが、当時からのファンとして、本作をどのように感じられたのでしょうか。

 サーガの最後ということで、監督のJ.J.エイブラムスがどんな結末を準備したのか楽しみにしていました。劇場での印象としては、『スター・ウォーズ』の要素がてんこ盛りで、お腹いっぱいになりましたね。でも今回UHDブルーレイで見直したら、もっと色々なことが見えてきて、新鮮な感動がありました。

―― “新鮮な感動” といいますと?

 今回のUHDブルーレイで言えるのは、絵も音もとにかく綺麗だということです。パッケージとしての安定感がすばらしい。劇場ではなんとなく冷静な気分で見ていたのですが、今回は作品に没入して、最後まで見てしまいました。何より、音の作りや質感が劇場よりもフレッシュで、これはホームシアターならではだと思います。

 音響に関しては特に低音、LFE(ロー・フリケンシー・エフェクト)の扱いが凄かった。最近のハリウッド映画はLFEにもひじょうに気を遣っています。ただ低音を響かせるだけではなく、要所要所に効果的に使っている。また低音にも音色の違いがあるのですが、それを巧みに使い分けています。劇場では量的にも質的にもここまで細かく感じ取ることはできませんでした。

画像1: 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』4K UHDブルーレイが新鮮な感動を与えてくれた。絵・音ともにこの情報量の豊かさは、永久保存に値する

――特に低音が印象的だったシーンはどこでしょう。

 冒頭から凄かったですね。カイロ・レンとパルパティーンが対話する場面や、ポーやフィンがスパイの情報を取りに行くシーンなどのLFEも、こんな低音は普通の家庭では再生できないんじゃないの? と心配になるほどのレベルで入っていました。

 LFEって、サラウンドシステムを使っている場合でも、サブウーファーとL/Rスピーカーがうまくつながっていないと自然な低音として感じられません。『〜スカイウォーカーの夜明け』のサウンドデザインは、そこもひじょうにうまいと感じました。

 また空間の再現性も素晴らしかった。中盤で崩壊したデス・スターの中でレイとカイロ・レンが対峙しますが、そこでの空間再現、廃墟の中の反響や広さなども見事に再現されていました。音の広がりや余韻が巧妙に配置されているので、はっとさせられます。そういった細かい効果音は、劇場では空間が広いこともあって、今日ほど的確には感じ取れませんでした。

 もうひとつ映画音響として素晴らしいと思ったのは、ダイアローグ、俳優の声にリアリティが感じられたことです。まさにそこでしゃべっているかのようでした。収録技術も上っているし、その声を画面のどこに配置するか、奥行をどう持たせるかといった、ミキシングの仕方も絶妙だと感じたのです。

 今日のハリウッド作品全般について言えることですが、音楽の使い方がうまいですね。ドルビーアトモス収録ということで、音楽がサラウンドやトップスピーカーにも積極的に配置されていますが、その広がりがとても心地いいのです。

 そうして構築されたサラウンド空間はもの凄く広いんだけど、それを意識させないことにも驚きました。今回は11本のスピーカーと2本のサブウーファーを使っていますが、それらが自然につながっているので、機械の存在を忘れて楽しむことが出来ます。それだけ立体音響の作り方が巧みになってきたのでしょう。

画像2: 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』4K UHDブルーレイが新鮮な感動を与えてくれた。絵・音ともにこの情報量の豊かさは、永久保存に値する

――UHDブルーレイということで、映像は4K/HDRで収録されていますが、そちらの印象はいかがでしたか?

 わが家ではプロジェクターにJVC DLA-V9Rを使っていますので、4K信号を8Kにアップコンバートして再生しました。その環境でも素晴らしく高精細で、美しい映像を楽しめました。

 絵づくりそのものは、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』〜『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のフィルム時代を彷彿させている感じです。今回はフィルム撮影、4Kデジタルスキャンで製作されているそうですが、色の再現性やコントラストの付け方などがフィルムトーンを残していて、それっぽかったですね。

 また、4Kならではの解像感もあり、情報量が多いんだけれど、それがこれみよがしではなかった。フィルム感を残しながら、色の厚みがあり、輝度レンジも広いので立体感のある映像で楽しめました。

 微妙な色彩表現も素晴らしく、BB-8のカラリングやレイのヘルメットの装飾、Xウィングのボディなど、汚れた感じもていねいに再現されていて、それがリアリティにつながっています。C-3POのゴールドは金箔を貼ったのではないかと思うくらいにピカピカでしたね。

 明度が高いシーンではフィルムらしいグレインも感じられるし、一方で室内や暗いシーンではいい意味でグレインを抑えて見やすく、綺麗な映像に仕上げられています。

――それが最初におっしゃっていた“新鮮な感動”につながったのですね。

画像3: 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』4K UHDブルーレイが新鮮な感動を与えてくれた。絵・音ともにこの情報量の豊かさは、永久保存に値する

 『〜スカイウォーカーの夜明け』を改めてホームシアターで見てみると、エイブラムス監督がどんな意図を持ってシーンを作ったのかがよくわかります。

 特にUHDブルーレイとしての完成度が高いので、この音は過去の作品のあそこで使われていたなぁとか、この絵はあのシーンを意識しているんだなといった具合に、ディテイルを吟味することができます。過去の作品を思い出させるという手法は小憎らしい点もありますが、それをうまく盛り込みつつ、ちゃんとストーリーを完結させたのはさすがですね。

 本作は基本的に良質な映像と音響が楽しめる作品ですが、サーガの最後の作品として、ジョージ・ルーカスが物語の中に盛り込んだ死生観というか、宗教感がちゃんと伝承されています。巨匠の作品を受けて立つということは、こういうことなのかもしれません。人生の、歴史の輪廻を感じさせてくれる作品です。ぼくにとって映画は勧善懲悪、ハッピーエンドが信条なので、そうした意味でも納得の仕上がりでした

 『スター・ウォーズ』は時代を超えた作品ですから、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から見始めたという方も多いかもしれませんが、過去の8作をホームシアターでじっくり見てからもう一度『〜スカイウォーカーの夜明け』を見たら、もっともっと楽しむことがことできるでしょう。その意味でもこのUHDブルーレイは永久保存版ともいえます。

――最後に、これから『〜スカイウォーカーの夜明け』をパッケージソフトで楽しもうという方にひと言お願いします。

 ぼくからのお願いとして、このUHDブルーレイを見る時は、サラウンドとはいいませんが、最低限2chスピーカーとアンプを組み合わせて欲しいですね。せっかくこんなに素晴らしいサウンドが入っているのに、テレビの内蔵スピーカーではその魅力が失われてしまいます。

 映像もある程度大きい画面サイズで楽しんで欲しいことは言うまでもありませんが、さらに音にも気を配りたい。よく出来た2chのシステムならサラウンド感もしっかり味わえます。そこからさらに立体音響へとシステムを進化させていけばこのUHDブルーレイの魅力をもっともっと深く体験できると思います。

115インチの8Kプロジェクター映像と、ドルビーアトモスで劇場を超える画質・音質を再生。
潮さんの究極のホームシアターでUHDブルーレイをチェック

●プロジェクター:JVC DLA-V9R
●スクリーン:スチュワート スノーマット(シネスコ/115インチ)
●BDプレーヤー:パナソニックDP-UB9000
●AVセンター:デノンAVC-X8500H
●プリアンプ:マークレビンソンNo.32L
●パワーアンプ:パスXA-100(フロント、センター)、アキュフェーズPX-600(サラウンド、サラウンドバック、トップ)、M-1000(サブウーファー)、マークレビンソンNo.20L(サブウーファー)
●スピーカーシステム:ATC SCM-100sl×3(フロント、センター)、ビクターSX-G1L×2(サラウンド)、SX-100改(サラウンドバック)、ルボックス ピッコロ(トップ)×4、オーラサウンド1808(サブウーファー)×2

画像: 発売されたばかりのUHDブルーレイを入手した潮さんは、さっそくご自宅のホームシアターでチェックしてくれた。115インチスクリーン&ドルビーアトモスというオーディオビジュアルファン憧れの空間でのインプレッションは如何に?

発売されたばかりのUHDブルーレイを入手した潮さんは、さっそくご自宅のホームシアターでチェックしてくれた。115インチスクリーン&ドルビーアトモスというオーディオビジュアルファン憧れの空間でのインプレッションは如何に?

<商品情報>

画像: 2Kブルーレイと特典ディスク、DVDが入った『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けMovieNEX』 amzn.to

2Kブルーレイと特典ディスク、DVDが入った『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けMovieNEX』

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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けMovieNEX』(¥4,200、税別)

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け4K UHD MovieNEX』(¥8,000、税別)

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け4K UHD MovieNEXスチールブック(数量限定)』(¥9,000、税別)

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(数量限定)』DVD(¥2,800、税別)

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『スター・ウォーズ スカイウォーカー・サーガ 4K UHDコンプリートBOX(数量限定)』(¥50,000、税別)

デジタル配信中!
 ディズニー公式動画配信サービス、ディズニーデラックスでも配信開始1周年記念として、期間限定でレンタル配信中。

<ストーリー>
かつて銀河に君臨していた祖父ダース・ベイダーに傾倒し、その遺志を受け継ぐべく、銀河の圧倒的支配者へと上り詰めた、スカイウォーカー家の一人でもあるカイロ・レン。そして、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、類まれなフォースを覚醒させたレイ。新たなるサーガを担う若者二人の運命が、この物語の行く末を担っている。はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託された——。

© 2020 & TM Lucasfilm Ltd.

画像: 予告編②「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」MovieNEX www.youtube.com

予告編②「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」MovieNEX

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