Pro-Ject Audio Systems(Pro-Ject)から、同ブランド「XTENSION12RS」「XTENSION9TA」に続く、ハイエンド・アナログレコードプレーヤー「XTENSION10TA」が発売される。定価¥600,000(税別)で、6月下旬の発売予定。

 XTENSION10TAは、最上位機種XTENSION12RS同様のマグネットサポート式重量級プラッター、スピードボックスを内蔵した高精度な回転制御機構、センターメタルブロックとダンピングコンパウンド層を備えたシャーシ構造を採用。またオルトフォン製9インチショートアームを搭載し、上級機譲りの機能性を備えながら、取り回しが容易なコンパクト設計を実現している(カートリッジは付属しない)。

 XTENSION10TAの主な特長は以下の通り。

●超低ノイズ・シンクロナスACモーター搭載(選別品)
 Pro-Ject製モーターアームの中でもトップグレードの機種を採用。その中でもノイズ特性の優れた個体が選別され搭載されている。また、ビルトイン・スピードボックスにより、電源部から供給されたDC電流は、完全にクリーンなACに変換される。さらにクォーツロック機構を備え、最高精度の回転を実現。微調整用のピッチコントロールボタンでは、±20段階(0.1回転づつ変化)の調整が可能。

●最先端の共振抑制機構を装備
 背面にはTPEダンピング処理が施された、9.5kgの重量級アルミニウムプラッターを採用。表面にはレコード盤と同じ素材のヴァイナルが熱処理され貼り付けられており、完璧なターンテーブルマットとして機能する。プラッターを支える軸受には磁力式サポートシステムを採用することで重量を緩和し、スムーズな回転を実現した。

 高精度な9インチアームを支えるシャーシにはMDF材を使い、シャーシー内、プラッターペアリングの周囲には大型のメタルセンターブロックを内蔵。振動を吸収して熱に変換することで、ベアリング及びプラッターに余計な振動を伝えないよう設計されている。高さ調整可能なマグネットフローティングフット(4点支持)を装備し、抜群のハウリング特性も獲得。

画像: Pro-Jectのハイエンドレコードプレーヤー「XTENSION10TA」は、¥600,000で、6月下旬に発売。日本未発売のオルトフォン製9インチ・トーンアームを搭載

●天然木突板を使用したウォルナット・バールヴァージョン
 大型シャーシには、充分な剛性と質量があり、共振をコントロールしやすい最高品質のMDFを採用。熟練の職人による8層マルチレイヤー仕上げも施されている。レギュラーカラーのピアノブラックに加え、日本国内向け特別企画として、希少材ウォルナット・バールの突板を使用したウォルナット・バール・ヴァージョンも発売(天然木の突板のため、木目は個体により異なる)。すべての工程は、Pro-Jectの工場内で、職人の手で仕上げられている。

●オルトフォン製「TA-110」を標準装備
 オルトフォン製9インチ・ショート・トーンアームTA-110(日本未発売品)を標準装備。そのスペックは以下の通り。
・有効長:231.0mm
・オーバーハング:18mm
・針圧調整範囲:0.3g(付属の追加ウェイト装着時0.4g)
・付属追加ウェイト重量:45g
・対応カートッジ重量:18.40g(シェル含む)
・ヘッドシェル:LH-2000E(質量15.5g)付属
・自重: 470g(ヘッドシェル含む)

「XTENSION10TA」の主なスペック

●駆動方式:ベルトドライブ
●回転数:33、45(電子制御スイッチ搭載)、78(マニュアル式)
●プラッター:9.5㎏、アルミニウム合金(TPE damped)
●メインベアリング:インバーテッドステンレスとセラミックボールの軸受
●ワウフラッター:±0.01%(max)
●回転偏差:±0.09%(max)
●寸法/質量:W480×H240×D400mm(ダストカバー装着時)/26.0kg
※付属品:アクリルダストカバー、電源アダプター、専用レコードクランパー、ヘッドシェル、フォノケーブル(DIN端子→RCA)

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