先日、同社として初となる8Kチューナー内蔵液晶テレビ「KJ-85Z9H」を発売したソニーから、2020年の4Kテレビ新製品が発表された。今回は有機ELテレビ2シリーズ3モデル、液晶テレビ4シリーズ13モデルというラインナップだ。まずは有機ELテレビ3モデルについて紹介したい。

KJ-65A8H 市場想定価格42万円前後(6月6日発売)
KJ-55A8H 市場想定価格28万円前後(6月6日発売)

KJ-48A9S 市場想定価格23万円前後(7月25日発売)

画像: 身近な有機ELテレビ「A8H」シリーズ

身近な有機ELテレビ「A8H」シリーズ

 ブラビアの有機ELテレビトップモデルとしては、昨年発売された「A9G」シリーズが継続となる。「A8H」はより身近な有機ELテレビとして、昨年の「A8G」シリーズの後継に位置づけられる。さらに有機ELテレビとしては初めてのサイズとなる48インチの「A9S」が加わった形だ。

 A8Hシリーズの進化点は4Kチューナーをダブルで搭載した点にある。A8Gシリーズは4Kチューナー非搭載だったので、ここは大きな進化だ。さらに映像プロセッサーに上位モデルと同じ「X1 Ultimate」を搭載し、加えてX-Motion Clarityにも対応した。これにより、スポーツなどの動きの速い映像も明るさを保ったまま、くっきりと再現できるようになっている。

 音質面では有機ELテレビのパネル自体を振動させて音を出す、アコースティックサーフェスオーディオを継承。裏側にアクチュエーターを2基、さらに背面下側にサブウーファーを2基搭載することで重低音の再現性を向上させた。音域が広がったことで、映像と音の一体感も改善しているそうだ。なおA9Hシリーズはドルビーアトモスのデコード機能も搭載済みで、2.2chに変換して再生できる。

画像: 48インチという新しい提案の「KJ-48A9S」

48インチという新しい提案の「KJ-48A9S」

 もうひとつのKJ-48A9Sは先述した通り同社の有機ELテレビとしては初めてのサイズ展開だ。これまでも有機ELテレビが欲しいけれど、設置スペースの問題で選べないという声があったそうで、これに応える製品というわけだ。横幅は1050mmで、10年前の40インチに近いコンパクトさを実現している。

 画質面ではA8Hと同様に映像プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載、X-Motion Clarityにも対応済み。オーディオ面ではドルビーアトモスのデコードが可能で、アコースティックサーフェスオーディオは2.1ch構成となる。なおKJ-48A9SはA9Gシリーズと同じく、クリエイターの制作意図を再現する「MASTER Series」としての物作りがなされている。

 その他の便利機能としては、A9H、A9SシリーズともAndroid TV対応で、Netflixやアマゾンプライムビデオなどの映像配信サービスも簡単に視聴可能(別途、各サービスとの契約は必要)。アップルAirPlayやクロームキャスト・ビルドインなど、スマホとの連携にも配慮されている。

「A9H」「A9S」シリーズの主なスペック

●画面解像度:水平3,840×垂直2,160画素
●パネル方式:有機EL(トリルミナスディスプレイ)、倍速パネル
●HDR方式:HDR10、HLG、ドルビービジョン
●内蔵チューナー数:BS4K/地デジ/BS・110度CS×2
●搭載スピーカー:アコースティック サーフェス オーディオ(A9H=2.2ch、A9S=2.1ch)、ドルビーアトモス対応
●無線LAN機能:IEE802.11ac/a/b/g/n
●接続端子:HDMI入力4系統、ビデオ入力1系統、光デジタル音声出力1系統、ヘッドホン出力1系統、USB端子3系統、LAN端子1系統、他
●寸法/質量:KJ-65A9H=W1448×H836×D326mm/23.6kg、KJ-55A9H=W1227×H712×D326mm/18.6kg、KJ-48A9S=W1069×H624×D255mm/17.6kg※すべてスタンド含む
●消費電力:KJ-65A9H=468W、KJ-55A9H=352W、KJ-48A9S=279W※すべて待機時0.5W

This article is a sponsored article by
''.