日本を代表するアーティスト・長渕剛が、20年ぶりにスクリーンに登場し、昭和の雰囲気を色濃く感じさせる懐かしの父親像を体現した映画「太陽の家」が、いよいよ1月17日(金)より公開される。大工の棟梁であり、職人からも敬愛の念を集めている父(長渕)を慕いながらも、一方でその関係性に大きな葛藤を持ち、悩む娘・柑奈を演じたのは、近年数々の話題作に出演し、注目を集めている女優・山口まゆだ。果たして、長渕との共演はどのようなものだったのか? インタビューした。

――出演おめでとうございます。まずは、演じられた川崎柑奈について教えてください。
 ありがとうございます。柑奈はすごく明るくて(川崎家の家風!)、パワフルな女の子なんです。長渕さん演じるお父さん(信吾)のことが大好きで、“パパ”っていう感じでものすごく慕っています。

画像2: 「長渕剛」が20年ぶりに主演した映画『太陽の家』で、明るく、強く、パワフルな娘役を熱演した「山口まゆ」にインタビュー。「長渕さんに負けないぞって覚悟を決めて挑みました」

――劇中でも、仲良し親娘という雰囲気が強く出ていました。
 普段からパパって呼んでいるんですけど、実は、最初の読み合わせの時は、いきなり長渕さんを「パパ」って呼ぶのが難しくて、どうしようってとても緊張していたんです。そうしたら長渕さんの方から「おお、君が柑奈――俺の娘か、よろしくな」って言ってくださったので、スッと緊張が解けて、自然とパパって言うことができました。

――実際の撮影はいかがでした?
 読み合わせの段階から“川崎家”の明るい雰囲気ができていたし、いい関係性を築くことができたので、撮影は楽しかったし、すんなりと役に入れました。ただ、常に熱量全開のお父さん(長渕さん)にぶつかっていかなくてはいけないので、そこはもう、絶対に負けないぞって覚悟を決めて、長渕さん以上の熱を出して演じ切りました。そんなパワフルな柑奈を見てほしいです。

――柑奈は、イマドキ珍しい、お父さんが大好きな女の子です。
 常にお父さんが大好きっていう雰囲気が溢れていましたよね(笑)。物語の後半ではお父さんと喧嘩してしまいますけど、怒っていても“本当は好きなんでしょ”っていうのが分かっちゃうぐらいなので、そんな心情を表現できるように頑張りました。でも、それを無理やり出すというよりかは、長渕さんと飯島さん(お母さん役)が作り出す川崎家の雰囲気が本当に温かかったので、それを浴びているうちに自然と溢れてきた、という感覚です。

――その喧嘩するシーンも熱かったです。
 柑奈は、(喧嘩してしまったことに対して)悔しくて悔しくて、どうしようもない気持ちになりますが、自分自身も演じているのを忘れるぐらい本当に悔しくなってしまって! 撮影が終わっても、涙が止まらなかったんです。本当に毎回毎回(の撮影)が熱くて、清々しい現場でした。

――そこで放つ「分かんないよ」っていうセリフは真に迫っていました。
 私の中ではすごく好きなセリフです。柑奈としては、自分の気持ちをどう表現していいか分からないし、でも素直になったら(謝ったら)かっこ悪いし、けど謝らないと解決しないしという葛藤を抱えて……。

――好きな割には、なかなか素直になれませんね。
 そうなんです。そんなもどかしさも、ある意味、柑奈らしいなって思いました。

――しかし、最後には自分から行動を起こします。
 飯島さん演じるお母さんの言葉――あなたの好きにしなさい――に背中を押されたんでしょうね。子を持つ親みたいなこと言いますが(笑)、結局、どう行動するのかは一人ひとりの選択だと思うんです。私の母もそういうタイプでしたから、私も、自分で考えて、見つけて、行動してきたので、そういう母親のあり方って素晴らしいですよね。

――柑奈の行動に対するお父さん(真吾)の反応は?
 笑っちゃいますよね。でも、それが川崎家なので、龍生にも受け継がれていくのかなって思います。そんなお父さんと一緒にはしゃぐ柑奈ちゃんは、かわいいですよね。

画像3: 「長渕剛」が20年ぶりに主演した映画『太陽の家』で、明るく、強く、パワフルな娘役を熱演した「山口まゆ」にインタビュー。「長渕さんに負けないぞって覚悟を決めて挑みました」

――ところで、食事のシーンが多かったのも、記憶に残っています。
 唐揚げおいしかったですよ。にぎやかな一家団欒になっているので、食事のシーンにも注目してほしいです。実は、食事の前に言う感謝の言葉は脚本になくて、川崎家ならこういう感じかなって、私が考案したんです。そうしたら長渕さんが「じゃあ、柑奈が言ったほうがいいね」ということで、私が言っています。

――今回、長渕さんや飯島さんと共演していかがでしたか?
 一つひとつのことに、丁寧に、そして真剣に取り組まれている姿を見て、基本というか、人として常識的なところを再確認できた気がしました。本作に携わることができて本当によかったし、すべてが勉強になったし、いい刺激を受けることができました。

画像4: 「長渕剛」が20年ぶりに主演した映画『太陽の家』で、明るく、強く、パワフルな娘役を熱演した「山口まゆ」にインタビュー。「長渕さんに負けないぞって覚悟を決めて挑みました」

映画「太陽の家」
1月17日(金)、TOHOシネマズ日比谷 他全国公開
<キャスト>
長渕 剛/飯島直子、山口まゆ、潤浩/瑛太、広末涼子
<スタッフ>
監督:権野 元
脚本:江良 至
製作:喜本孝
プロデューサー:遠藤茂行、飛田野和彦
制作:楽映舎
配給:REGENTS
(C)2019映画「太陽の家」製作委員会

スタイリング / 道端亜未
ヘア&メイクアップ / 山下景子

公式サイト
https://taiyonoie-movie.jp/

山口まゆ
http://www.flamme.co.jp/actress/profile.php?talentid=16

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