日本電気(NEC)は、同社の持つ顔認証技術「NeoFace」を採用したオフィス用のセキュリティシステム「顔認証ソリューションforオフィス」を展開しているが(2018年10月より)、操作性を向上させたバージョンの提供を7月26日より開始する(後述する【NeoFace顔登録webサービス】は9月より)。

 NECでは、顔認証を含め数々のバイオメトリクス(生体)認証技術を有しているが、中でも顔認証については、利便性と精度が高いうえに、声紋や指紋認証に比べて管理者が(顔を)目視で確認できるなど、運用面での使い勝手もよいことから、オフィス用のセキュリティとして、あわせて近年流行の働き方改革と合わせて昨年、オフィスの入退室管理機能も内包したソリューションとして展開してきた。

 今回は、その実運用上で寄せられた要望を元に、機能向上を図ったのが特徴となる。

 本ソリューションを使うことで、オフィスへの入退室(もちろん、部外者の侵入を阻止できる)から、PCへのログイン、プリンターの使用(の可否)といったオフィス環境の管理が行なえるが、今回、ソリューションのキモでもある「NeoFace顔情報マネジメントサービス」部分にポータル管理画面を追加。顔情報の一覧表示(確認)が行なえるようになり、これによってシステム(入退室、PCなど)ごとの共有状況の確認も同時に可能となるため、運用上の負担が軽減できるという。

画像1: 顔認証でオフィスのセキュリティと勤怠状況を一元管理できるNECの「顔認証ソリューションforオフィス」が、機能強化して新登場

 また、新機能として「NeoFace顔登録webサービス」が追加された。これは、顔画像(写真)の撮影を、スマートホンで行ない、それをクラウド上に登録できるもので、システム導入時の顔画像の蓄積・収集の手間を軽減できるものとなる。ちなみに、登録時には人物か写真かの判断は自動で行なわれているそうで、写真を使った偽登録は排除できるという。

画像2: 顔認証でオフィスのセキュリティと勤怠状況を一元管理できるNECの「顔認証ソリューションforオフィス」が、機能強化して新登場

 なお、今回の機能の強化では、他社の機器やソフトとの連携も拡充されており、新たに二つのシステム提案が発表された。

 一つは、顔認証用のカメラにドアホン(インターホン)のカメラを使うもので、アイホン社のインターホンシステムと協業した「顔認証×IP対応ドアホン連携ソリューション」。社員はドアホンカメラで顔認証して入退室が可能。その他のお客やゲストなど登録されていない人は、通常のドアホンの要領で担当を呼び出すという使い方ができる。

 もう一つは、すでに連携済みのオービックの勤怠管理ソフト「奉行Edge 勤怠管理クラウド」との機能の強化であり、顔認証による出勤、退勤の時間の取り込みを、従来の手動から自動化したということだ。

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