アクシスから、Fyne Audio(ファイン・オーディオ)の新フラッグシップ「F1-12」が発表された。ファイン・オーディオは、2017年にスコットランドで創業したスピーカーメーカーで、日本では昨年秋から販売がスタートしている。F1-12は近日発売予定で、価格は以下の通り。

画像: 「F1-12」のピアノグロス・ウォールナット仕上

「F1-12」のピアノグロス・ウォールナット仕上

F1-12
 ¥4,100,000(ペア、税別、ピアノグロス・ウォールナット)
 ¥3,800,000(ペア、税別、ピアノグロス・ブラック/ホワイト)

 スピーカーユニットには、同社がIsoFlare(アイソフレアー)と呼んでいる同軸型を搭載。12インチのマルチファイバー・ペーパーコーンウーファーに、3インチのコンプレッションドライバーを組み合わせた構成となる。ウーファーユニットは既発売の「F1-10」から出力音圧レベルが2dBアップしており、高域とのつながりもさらに進化しているそうだ。

 ウーファーのエッジ構造には、ツインロールファブリックサラウンドと名付けられた二重構成を採用し、不要共振による反作用を徹底排除。磁気回路は低損失角型銅ボイスコイルと大型フェライトマグネットで構築され、強靭なアルミダイキャストフレームにマウント。低歪みで重厚な低域を実現している。

 高域を受け持つコンプレッションドライバーは、ハイパワー・エッジワウンドアルミ・ボイスコイルと強力なネオジウムマグネットからなる磁気回路を持つ。3インチのチタン振動板と最適化されたウェーブガイドによって、750Hz〜26kHzの広い帯域をこれひとつでカバーしている。

画像: 独自のIsoFlare同軸型構造を採用した12インチユニット

独自のIsoFlare同軸型構造を採用した12インチユニット

 なお先述のIsoFlareは、高域用ドライバーの開口形状と低域ユニットの湾曲形状を統合的に解析し、放射角を一体化することで高域エネルギーの均質な拡散放射を可能にする技術とのことだ。これにより同軸型ながら広い指向性を備え、自然なステレオイメージングの再現を可能にしている。

 加えてファインオーディオの特許技術である、BassTrax Tractrix(ベーストラックス・トラクトリックス)ポート・ディフューザー・システムも搭載している。これは、低域用ポートをエンクロージャー底部に下向きに設け、その開口部にTractrix(トラクトリックス)というディフューザーを搭載して、ポートから発するエネルギーをスムーズな水平波面に変換するもの。この結果、クリアーで力強い低域再生を可能にするとともに、本体の設置場所の制限も大幅に緩和されたそうだ。

 本体キャビネットの素材には高硬度ウォールナットを、フロントとトップにはさらに硬度の高いバーウォールナットを配し、バーチプライ積層プレス構造で形成している。その際、内部の要所に堅牢なブレースを組み込み、底部には20kgに及ぶマシン加工の高剛性アルミニウム・プラットフォームを装備、共振による不要な音付けを徹底排除した。

 なおフロントバッフル下側には高域、低域調整用のコントローラーも装備する。高域用では750Hz〜26kHzを±3dB、プレゼンス調整用では2.5kHz〜5kHzを±3dBの範囲で可変、最適な音響バランスで楽しめるようになっている。

画像: 本体下部にはTractrixと名付けられたディフューザーを搭載。力強い低域を全方向に放射する

本体下部にはTractrixと名付けられたディフューザーを搭載。力強い低域を全方向に放射する

「F1-12」の主なスペック

●形式:2ウェイ1スピーカー同軸、バスレフ型
●使用ユニット:300mmコーン型ウーファー+75mmチタンドーム型コンプレッションドライバー
●クロスオーバー周波数:750Hz
●再生周波数帯域:26Hz〜26kHz(-6dB typical in room)
●インピーダンス:8Ω(Nominal)
●出力音圧レベル:96dB(2.83V/W/m)
●推奨アンプ出力:20〜350W(RMS)
●許容入力:600W(Peak)、175W(RMS)
●寸法/質量:W450×H1350×D680mm/93kg

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