スピーカーへの電源接続をするだけ

 ワイヤレススピーカーのLSXは、口径115㎜のUni-Qドライバーを使った2ウェイ機で、兄機LS50 Wireless(ワイヤレス)に比べるとひと回りコンパクト。机の上に置いて使うにはちょうどいいサイズ感となる。カラリングは5色と多く、外装にファブリックを採り入れるなどデザインもユニークだ。
 Wi-Fi内蔵で、家庭内ネットワークの接続だけでなく、なんと左右のスピーカーの接続も無線で使えるのはたいへん便利。左右のスピーカーにはそれぞれAC電源をつなぐだけで音楽を聴ける。スポティファイやTIDAL、AirPlay2、ブルートゥース対応と機能も充実している。そして、独自のアルゴリズムでタイムアライメントと位相制御を行なうDSPや低域用/高域用アンプの搭載など、本格的なつくりは、LS50ワイヤレスと同様だ。

 操作に使うスマホ用アプリはふたつあり、「KEF Control」では、接続設定や基本操作のほか、設置環境について詳しく設定でき、音質調整なども行なえる。もうひとつの「KEF Stream」は主に音楽再生用。音楽配信サービスやネットワーク再生を手元で操作ができる。表示が英語のみなので、詳細な試聴環境の設定などは多少苦戦するが、ネットワーク接続設定や音楽再生の操作などは問題なく使えるはず。

イキノよい鳴りっぷりで本格的なハイファイサウンド

 ネットワーク再生で聴いたそのサウンドはサイズが小ぶりな分、スケール感はLS50よりもややコンパクトになるが、持ち前の音像定位の高さで音場感は良好。イキのよいフレッシュな鳴り方で、ヴォーカル曲を鮮明な音で楽しめる。2018年リミックスのYMOの『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』では、アナログシンセサイザーの独特な音色をしっかりと出し、ドラムやパーカッションをキビキビと鳴らす。ドラムやベースの低音はサイズを考えると充分に優秀。力感たっぷりで聴き応えがある。コンパクトで使いやすいサイズとなっているが、その音は本格的ハイファイだ。

Wireless Speaker System
KEF
LSX
※オープン価格(実勢価格14万9,980円前後)

●使用ユニット:19mmドーム型トゥイーター+115mmコーン型ウーファー同軸●アンプ出力:30W(HF)、70W(LF)
●接続端子:デジタル音声入力1系統(光)、アナログ音声入力1系統(3.5mmステレオミニ)、LAN 1系統
●対応サンプリング周波数/量子化ビット数:〜192kHz/24ビット(PCM)
●Bluetoothコーデック:SBC、aptX 他●寸法/質量:W155×H240×D180mm/3.6kg(右)、3.5kg(左)
●カラリング:マルーン(写真)、オリーブ、デニムブルー、ブラック(ここまで同価格)、
グロスホワイト(実勢価格12万9,980円前後)●備考:Wi-Fi接続対応

←LSXは無料アプリ「KEF Control」(写真はiOS版)を使って簡単にコントロールできる。壁からの距離や部屋の容積などを決めてスピーカーを最適化する機能もついており、設置場所をあまり気にせず使える製品とも言えるだろう

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