先頃SL-1200シリーズの最新モデルとなる「SL-1200MK7」を発表したテクニクスから、ハイファイ入門層向けターンテーブル「SL-1500C」が発売される。定価¥100,000(税別)で、6月28日の発売を予定している。

※SL-1200MK7の速報はこちら → https://online.stereosound.co.jp/_ct/17257814

画像: 「SL-1500C」のサイズは「SL-1200MK7」と同じで、本体はシルバー仕上げとなる

「SL-1500C」のサイズは「SL-1200MK7」と同じで、本体はシルバー仕上げとなる

 SL-1500Cは、SL-1200MK7から多くの技術を受け継いでいるのがポイントだ。まずテクニクスの特徴ともいえるDD(ダイレクトドライブ)モーターを搭載する。しかも、SL-1200MK7にも採用されているコアレスDDモーターと同一だという。

 コアレスDDモーターはコギングと呼ばれる回転ムラの発生を抑制し、高い回転精度による優れたS/Nを獲得しているのがポイントだ。SL-1500Cではさらにプラッター重量に合わせてモーター制御を最適化するチューニングが加えられている。そこにはパナソニックのブルーレイレコーダーやプレーヤーの開発で培った最新の制御技術が応用されているそうだ。

 アナログプレーヤーで重要なプラッターも、制振性を高めた二重構造タイプが採用されている。構造としてはアルミダイキャストのプレートの背面に不要な共振を抑えるデッドニングラバーを貼り付けている。これにより高い剛性と振動減衰特性を備えることが出来たという(SL-1200MK5の2倍以上)。

画像1: テクニクスから、入門層向けターンテーブル「SL-1500C」が発売される。MMカートリッジ付属&フォノイコライザー内蔵で、すぐにレコードが楽しめる

 ベースとなる本体構造もSL-1200MK7と同じで、アルミダイキャストシャーシとABS樹脂にガラス繊維を配合した特殊素材を一体化した。それを支えるインシュレーターは、スプリングとラバーを組み合わせており、音楽再生用としての最適な周波数特性を確保しているそうだ。

 オーディオ用プレーヤーという点を踏まえ、トーンアームにも配慮がなされている。そもそもレコード盤面の微細な情報(溝)を正確に読み取る必要のあるアナログレコードでは、トーンアームもひじょうに重要だ。

 そこでSL-1500Cではテクニクス伝統のスタティックバランス型S字形ユニバーサルトーンアームを継承した。トーンアームパイプの素材には軽量かつ頑丈なアルミを採用、軸受部分には切削加工のハウジングを使用した高精度ベアリングが使われている。これによりレコード面を正確にトレースできるわけだ。

 今回は新開発オートリフトアップトーンアームも搭載されている。これはトーンアームが一定時間(30秒ほど)同じ位置にあると、それを検知して自動的にリフトアップ、元の位置に戻るものだ。これによりレコードの盤面や針の摩耗を防ぐことができる。

画像2: テクニクスから、入門層向けターンテーブル「SL-1500C」が発売される。MMカートリッジ付属&フォノイコライザー内蔵で、すぐにレコードが楽しめる

 なおSL-1500Cは先述したようにハイファイ入門機という位置づけであり、ビギナーに向けた様々な配慮も盛り込まれている。

 そのひとつがフォノイコライザーを内蔵したことだ。フォノ入力のついていないアンプ等を使っている方でも困らないように、MMフォノイコライザーを搭載し、背面のLINE出力端子をつなぐだけでレコードが楽しめる。

 なお、フォノイコライザー回路を通らないPHONO出力も搭載されているので(スイッチによる切替式)、お気に入りのフォノイコライザーを使っている場合はこちらの端子を活用するといいだろう。

 ちなみにSL-1500Cにはオルトフォン製の「2M Red」MMカートリッジがあらかじめ装着されている。2M Redは定価¥13,000(税別)という高品質カートリッジであり、それが付属しているということからも、テクニクスがSL-1500Cの音質にどれほどの配慮をしているかが充分うかがえる。

 テクニクス製レコードプレーヤーの注目モデルのサウンドを、ぜひご自身の耳で確認していただきたい。

画像: SL-1500Cのリアパネル。左がPHONO出力で、右がLINE出力。その真ん中上側に切り替えスイッチが見える

SL-1500Cのリアパネル。左がPHONO出力で、右がLINE出力。その真ん中上側に切り替えスイッチが見える

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