エム・ティ・アイは、同社が展開するオーディオブランドNUARL(ヌアール)のイヤホンの新製品として「NX30A」「NX310A」を5月に発売すると発表した。価格はNX30Aが¥9,000(税別)、NX310Aは¥4,500(税別)となる。

画像: NUARLのハイレゾ対応イヤホン「NX30A」

NUARLのハイレゾ対応イヤホン「NX30A」

画像: NUARLのハイレゾ対応イヤホン「NX310A」

NUARLのハイレゾ対応イヤホン「NX310A」

 両モデルとも同社オリジナルのダイナミックドライバー「NUARLドライバー・N6」を搭載した有線タイプのイヤホンで、同社の本年度のテーマでもあるユニークさを前面に打ち出した製品となる。

画像: 口径6mmのN6ドライバー

口径6mmのN6ドライバー

 ドライバーは口径6mmであり、最強グレードの磁束密度を誇る磁気回路に、チタン合金を蒸着した振動板を組み合わせたフルレンジタイプ。再生周波数は、どちらも10Hz~40kHzまでの帯域を持つハイレゾ仕様だ。

 上位モデルとなるNX30Aは、ハウジングに真鍮を採用し、さらに金管楽器に使用される配合に近い黄銅とすることで、音の響きにも留意した仕上がりとしている。加えて、自然な音の広がりを楽しめる音響技術「HDSS」も搭載。音場の頭内定位を防ぎ、臨場感のあるサウンドを奏でるよう設計されている。

 一方のNCX310Aは、ハウジングに軽量なアルミを使用することで、搭載するドライバーは同じながら、NX30Aとは異なる音調に設計しているという(こちらはHDSS非搭載)。

 なお、デザイナーには三上嘉啓氏(YOSHIHIRO MIKAMI)を起用し、♪マークというか、楽器(ホルン?)のようなオリジナリティ溢れる形状としている。

 ケーブルについては、NX30Aは銀メッキを施した無酸素同の捻り線を、NX310Aは無酸素銅線をそれぞれ採用している。なお、リケーブルは非対応で、プラグは3.5㎜ステレオミニとなる。

 短時間ながら試聴できたのでその印象を記すと、NX30Aは全体の帯域バランスが良く、その上でボーカルの帯域が少し強調されていて、ボーカルがくっきりと楽しめる印象。MX310Aは、NX30Aと同じく全体のバランスはよく、フラットにまとめられているので、J-POPに向いているように感じた。

N6搭載の完全ワイヤレス、口径10mmのN10ドライバー搭載モデルの試作機も

 加えて、NX30Aと同じN6ドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「X44」の試作機も発表された。SoCにはクアルコムのQCC302×を搭載し、2019年度の第3四半期には発売したいという。

画像: N6ドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「X44」の試作機

N6ドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「X44」の試作機

 また、先述したN6ドライバーに対し、口径を10mmとした「N10」ドライバーも開発。これを搭載したモデルとして有線タイプの「X09」(リケーブル対応)、そして完全ワイヤレスイヤホンの「X49」、および「X70」を開発中である旨も公表された。発売は、X09はX44と同じ第3四半期、X49は第4四半期、X70は来年の第1~第2四半期を目途に製品化する予定だという。

画像: 口径10mmのN10ドライバー

口径10mmのN10ドライバー

画像1: N6搭載の完全ワイヤレス、口径10mmのN10ドライバー搭載モデルの試作機も
画像: 「X09」の試作機。リケーブルに対応する

「X09」の試作機。リケーブルに対応する

画像2: N6搭載の完全ワイヤレス、口径10mmのN10ドライバー搭載モデルの試作機も
画像: 完全ワイヤレスイヤホンの製品化スケジュール

完全ワイヤレスイヤホンの製品化スケジュール

 ちなみに、口径を10mmとしたことで、低域の量感アップなどが期待できるという。実際にX09の試作機を聞いたところ、低域にパンチがあり、さらにボーカルの声の輪郭にスイートな雰囲気が加味されたサウンドを楽しめた。

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