パナソニックは、プロの写真家やカメラ愛好家との絆を更に深めるためのスポットとして、4月20(土)に「LUMIX GINZA TOKYO」をオープンする。場所は東京・銀座の数寄屋橋交差点近く、東京メトロの銀座駅から徒歩3分という立地だ。

 そして19日午後、マスコミ各社に向けてのプレオープンが開催された。ここでは「LUMIX GINZA TOKYO」の概要を紹介する。

画像: フルサイズセンサーを内蔵したS1シリーズも、実際に触って体験可能

フルサイズセンサーを内蔵したS1シリーズも、実際に触って体験可能

 そもそもルミックスは2001年に「デジタル時代の新たな写真文化の創造」を掲げて誕生した。そして7年後の2008年に世界初のミラーレス一眼として「G」シリーズを発売、昨年で10周年を迎えている。

 その伝統をさらに進化させるべく今年3月に発売されたのがフルサイズミラーレス一眼の「S」シリーズ「DC-S1R」「DC-S1」だ。パナソニックでは、Sシリーズをプロユースでも活用してもらいたいと考えており、世界中で活躍している写真家とのコラボも実施している。

画像: ボディからレンズまで、ルミックス製品がずらりと並ぶ

ボディからレンズまで、ルミックス製品がずらりと並ぶ

 さて、「LUMIX GINZA TOKYO」の1Fには同社製品の展示やタッチ&トライができるスペースが準備されている。今回もSシリーズや、G9PROシリーズなどが展示され、実際に製品に触って操作感を試すことができるわけだ。

 壁一面のディスプレイにはルミックス用の交換レンズも並んでいる。特にGシリーズ用はバリエーションが豊富なので、それらがずらりと並んでいる様はなかなかに壮観だ。

画像: 2Fのギャラリーでは写真展やセミナーなどが開催される予定とか

2Fのギャラリーでは写真展やセミナーなどが開催される予定とか

 そして2Fはルミックスで撮影した写真や動画が展示され、ルミックスの世界観を体験できるギャラリースペースだ。今回のオープン時には、先述した写真家がSシリーズを使って撮影した写真が展示されており、それらを間近で楽しむことができる。

 例えば藤村大介氏の作品は、一見すると撮影した画像データのコントラストを高め、白を強調して加工したように見える。しかし実はこれは撮影時にマニュアルで絞りなどを調整して、アート画像のような写真として撮影されているそうだ。

 それが可能なのは、Sシリーズのファインダーに約576万画素の有機ELパネルが搭載されているからだ。このファインダーは人間の目の分解能に近いスペックを持っているので、撮影時にファインダーを観ながら写真がどんな風に撮影できるかを確認可能なのだ。

画像: フォトグラファー、藤村大介氏の作品

フォトグラファー、藤村大介氏の作品

 他にも宮武健仁氏の作品もぜひ近寄って確認していただきたい。美しい冬の景色を捉えた一枚だが、実は約1億8700万画素の解像度で撮影されているそうだ。これは、S1Rのハイレゾモード(画素ずらしで解像度をアップする)を使ったもので、アスペクト比3:2の場合に水平16,736×垂直11,168画素のRAWデータを撮影できる機能という。

 画面両脇の針葉樹の枝の描写も実に細かいし、重なった奥の枝もぼけることがないので、平面なのにとても立体的に感じる。中央の凍った湖の氷などでもエッジの強調はまったくないし、湖の周りに積もった雪の白のグラデーションも自然だ。

 何より凄いのが、この写真は氷点下30度という極寒の環境で撮影されたということだろう。デジタルカメラはバッテリーが使えないと撮影ができない。そのため、これまでのほとんどのカメラは氷点下10度を下回ると使えなくなっていたそうだ。

 S1シリーズではバッテリー周りにもケアすることでこれだけの寒さの中でもきちんと動作する性能を身につけている。これはプロユースとしてもきわめて重要なのだという。

 2Fスペースには、今後テクニクスのアナログプレーヤーシステムを設置して、写真や動画と音楽を楽しめる空間としても展開していく予定だという。写真家が自分の作品をイメージに合った音楽と一緒に再現する、そんな新しい展示もここなら楽しめそうだ。

画像: ハイレゾモードで撮影された宮武健仁氏の作品

ハイレゾモードで撮影された宮武健仁氏の作品

「LUMIX GINZA TOKYO」
●住所:東京都中央区銀座5丁目1-8 銀座MSビル1F
●営業時間:11時〜19時(月曜日定休)

プロカメラマンのサポートも充実

 今回の「LUMIX GINZA TOKYO」オープンに合わせて、「ルミックスプロフェッショナルサービス」も銀座に移転している。

 先に紹介したように、パナソニックはプロ用機器への取り組みを始めており、ルミックスプロフェッショナルサービスにも、世界各地に200名近い登録メンバーがいるそうだ(プロのフォトグラファーであり、事前に審査を受けることが必要)。

 以前は秋葉原にサービスオフィスがあったというが、今回の移転でスペースも広くなり、利便性も向上している。日本国内だけでなく、グローバルのサポートも行なっているとかで、2020年のオリンピックイヤーには世界中のプロカメラマンがここを利用することになるのかもしれない。

ルミックスプロフェッショナルサービス
●住所:東京都中央区銀座7丁目5-19 銀座龍櫻閣ビル5F
●営業時間:10時〜17時(土・日・祝日は休業)

画像: 開放的な雰囲気のルミックスプロフェッショナルサービス

開放的な雰囲気のルミックスプロフェッショナルサービス

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