アユートは、同社取り扱いの独ヘッドホンメーカーULTRASONE(ウルトラゾーン)のヘッドホン、およびイヤホンの新製品として、「Edition 15 Veritas」(ベリタス)、「SAPHIRE」(サファイア)を4月に発売すると発表した。価格はオープンで、想定市場価格は各¥399,980前後となる。

画像: 「Edition 15 Veritas」

「Edition 15 Veritas」

画像: 静電型トゥイーターを2基搭載したハイエンドイヤホン「SAPHIRE」

静電型トゥイーターを2基搭載したハイエンドイヤホン「SAPHIRE」

画像: 発表に合わせて来日した、ウルトラゾーンCEOのマイケル・ウィルバーグ氏

発表に合わせて来日した、ウルトラゾーンCEOのマイケル・ウィルバーグ氏

 ヘッドホンのEdition 15 Veritasは、同社開放型ヘッドホンの最上位モデル「Edition 15」(2017年発売)を密閉型とした製品で、搭載するドライバーについてはEdition 15と同等のGTCドライバーを採用している。

画像: 「GTCドライバー」

「GTCドライバー」

 本Veritasは、Edition 15の発売以来、ユーザーからの密閉型を!という要望に応えて製品化されたもので、密閉型でありながら、開放型であったEdition 15と同じ音色を再現すべく、ハウジング材料(アルミからステンレスへ変更)の変更といったアコースティックな手法でチューニングを行ない、GTCドライバーの持つワイドレンジで優しく、聴きやすい(Edition 15の)サウンドの再現を狙っているという。

画像: イヤーパッドを外したところ。穴の向こうに見えるのが金色の物体が「GTCドライバー」だ

イヤーパッドを外したところ。穴の向こうに見えるのが金色の物体が「GTCドライバー」だ

 ちなみに、ハウジング外面は、Edition 15にはパンチング孔があったが、本Veritasでは、その外観イメージを踏襲するようにひと手間増やしてレーザー彫刻を施している。

 イヤーパッドについては、長時間の使用でも快適な装着感が得られるというシープスキンレザーを採用。パッドそのものは四隅をマグネットで固定するタイプなので、取り外しも簡単に行なえる。

 なお、ケーブルは着脱可能で、ヘッドホン側のコネクターはLEMO、プレーヤー側のプラグは3.5mmステレオミニとなる。ケーブルは1.2mと3mの2種類(本)が付属する。6.3mmへの変換プラグも同梱する。

画像: ULTRASONE、ハイエンドヘッドホン「Edition 15 Veritas」&イヤホン「SAPHIRE」を4月に発売。価格は399,980円!

 短い時間ながら試聴が行なえたので、その印象を記すと、今回発表に合わせて来日した同社CEOマイケル・ウィルバーグ氏の語るように、優しくてワイドレンジなサウンドが楽しめた。

Edition 15 Veritasの主な仕様
型式:密閉型
ドライバー:40mm径ハイブリッド仕様ダイヤフラム搭載GTCドライバー
インピーダンス:40Ω
音圧レベル:96dB
再生周波数帯域:5Hz~48kHz
付属品:着脱式ケーブル(1.2m、3m)、6.3mm変換プラグ、レザーハードケース、クリーニングクロス

唯一無二を狙ったハイエンドイヤホン「SAPHIRE」

 イヤホンタイプのSAPHIREは、同社が2004年に市場投入したハイエンドヘッドホン「Edition7」の存在感を、2019年の現在によみがえらせた製品であり、他に類を見ない究極のハイエンドというコンセプトに基づいて開発されたモデルだ。筐体内にはこのサイズでありながら静電型トゥイーターを2基搭載し、別途専用電源が不要という構成となっているので、本イヤホンをスマホやDAPなど、再生機器とダイレクトに接続して音楽を楽しむことができる。

画像1: 唯一無二を狙ったハイエンドイヤホン「SAPHIRE」

 搭載するドライバーについては4ウェイ6ドライバーで、その内訳は先述の静電型トゥイーター(超高域用)×2、高域用バランスド・アーマチュア(BA)×1、中域用BA×1、低域用BA×2となっている。この6ドライバー構成は、あくまでもサウンド(音質)にこだわった結果だといい、かつて発売していたイヤホン「IQ」(ハイブリッドモデル)で培ったノウハウも投入して実現させているそうだ。

 そこで目指したサウンドは、ナチュラルでありながらも、ワイドレンジと豊かな情報量、そして広いサウンドステージと定位感を併せ持ったものだという。

 なお、ハウジングには航空機グレードのアルミニウムを採用しており、これは内部に6ドライバーを内蔵しながらも、装着時の負担が少なくなるように軽量化を図ったものであり、結果、軽量でありながら剛性の高いデザインに結実させている。

 表面はEdition7と同じくブルーの塗装が施されている。SAPHIREのネーミングについては、ブリリアントなイメージを表現すべく決定したという。ちなみに、先に紹介したEdition 15 Veritasにも、Veritasというペットネームが付いているが、CEOのマイケル・ウィルバーグ氏によれば、今後はSAPHIREのように、数字ではないネーミング(型番)を行なっていくということだ。

画像: 2004年発売の「Edition 7」(左)と同じく、唯一無二のハイエンドというコンセプトで開発された「SAPHIRE」

2004年発売の「Edition 7」(左)と同じく、唯一無二のハイエンドというコンセプトで開発された「SAPHIRE」

 こちらもリケーブルが可能で、ケーブルはバランス対応×1、アンバランス×1の2本が同梱される。イヤホン側のコネクターはカスタム2ピンで、プレーヤー側のプラグで、3.5mmステレオミニ、2.5mmバランスとなる。両ケーブルの見た目(外装・編み方)は異なるが、線材には6NOFCを用い、シルバーコーティングを施しているそうだ。

画像: 「SAPHIRE」に付属する2.5mmバランスケーブル

「SAPHIRE」に付属する2.5mmバランスケーブル

画像2: 唯一無二を狙ったハイエンドイヤホン「SAPHIRE」

 SAPHIREのインプレッションとしては、3.5mmケーブルではワイドレンジなサウンドの中に低域にボリュームのある再現。一方2.5mmバランスケーブルでは、帯域のつながりがさらによくなり、より広がりのある音場感、厚みのあるボーカルと、もう2歩再現性がアップした印象だった。

SAPHIREの特徴
形式:密閉型
ドライバー:低域BA×2、中域BA×1、高域BA×1、超高域静電型×2
インピーダンス:25Ω
音圧レベル:106dB
質量:約15g
付属品:着脱式ケーブル3.5mmプラグ、着脱式ケーブル2.5mmプラグ、スピンフィットイヤーチップCP145(S/M/L)、コンプラいフォームイヤーチップTx-400(S/M/L)、ハードレザーキャリーケース、クリーニングクロス、クリーニングツール

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