BenQ(ベンキュー)ジャパンは本日、家庭用4Kプロジェクターの新製品「HT3550」を発表した。市場想定価格は¥198,000前後(税込)で、4月19日の発売を予定している。

画像: 新製品の4K/HDR対応プロジェクター「HT3550」

新製品の4K/HDR対応プロジェクター「HT3550」

 HT3550は、0.47インチのDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を搭載した、単板式の4K DLPプロジェクターだ。

 ベンキュー ジャパンの代表執行役社長 菊地正志氏によると、同社では2011〜2012年頃から日本市場でホームシアター用プロジェクターの取り扱いを始めたという。ちょうど地デジの移行期で家庭にフルHD映像が入り、プロジェクターも人気を集めたタイミングだ。

 今でもフルHDプロジェクターは同社の中心的存在だが、一昨年あたりから4Kモデルも人気を集めているそうだ。BenQでも4K/THX対応の製品を2017年から発売しており、その後、より身近な4Kプロジェクターとして昨年2月にHT2550を発売、4Kプロジェクターの分野では大きなシェアを獲得している。

画像: 背面には2系統のHDMI入力を搭載。どちらもHDCP2.2に対応済みでUHDブルーレイ等の再生も問題なし

背面には2系統のHDMI入力を搭載。どちらもHDCP2.2に対応済みでUHDブルーレイ等の再生も問題なし

 新製品のHT3550はこの4Kプロジェクター市場をさらに充実させるべく投入されたもので、画質・機能の両面で納得して選んでもらえる製品を目指したそうだ。

 投写方式は同社の従来モデルと同じくXPR高速スイッチング技術を採用している模様。これは、水平1920×垂直1080個のマイクロミラーを搭載したDMDパネルを使い、時間分割で画像を投写することで、スクリーン上で4K(水平3840×垂直1260画素)解像度の映像を再現する技術となる。

 もうひとつの特長は、アメリカの映画業界で使われている色域のDCI-P3を95%カバーしていることだ。これは、独自のCinematicColor技術で実現したもの。BenQではCinematicColor技術の搭載により、映画監督を始めとする制作者の狙った色を、家庭でも忠実に再現できるようになったと説明している。

画像: HDR10やHLGといった信号の再生にも対応した

HDR10やHLGといった信号の再生にも対応した

 HDR再生については、HDR10とHLGのふたつの信号をサポートする。つまりUHDブルーレイとBS 4K放送をオリジナルのまま楽しめるわけで、高画質ファンには嬉しい対応といえるだろう。なお同社ではこの機能をHDR-PROと呼称している。

 その他の特長としては2.5mの投写距離で100インチサイズを実現できることや、1.3倍光学ズーム、縦方向のレンズシフト(上下各10%)に対応し、設置の自由度を高めた点が挙げられる。

 なお本日開催された発表会で、HT3550の上位機となる「HT5550」も参考出品された。もちろん4K DLPプロジェクターだが、輝度が1800ルーメンで、コントラスト比が1,000,000対1という以外の詳細なスペック等は公表されなかった。どうやら今年の春以降には正式にお披露目されるようなので、こちらも楽しみにお待ちいただきたい。

画像: 参考展示された上位モデルの「HT5550」。今年春以降にリリースされる見込み

参考展示された上位モデルの「HT5550」。今年春以降にリリースされる見込み

「HT3550」の主なスペック

●投写デバイス:0.47型DMDパネル×1
●解像度:水平3840×垂直2160(XPR高速スイッチング技術)
●輝度:2000ルーメン
●コントラスト比:3000対1
●ズーム:光学1.3倍
●投写サイズ:30〜300インチ
●投写距離(100インチ):約2.5〜3.28m
●接続端子:HDMI2系統(HDCP2.2対応)、オーディオミニジャック(入力×1、出力×1)、USB Type-A(USBリーダー×1、充電用×1)、他
●消費電力:最大350W(待機時0.5W)
●寸法/質量:W380×H127×D263mm/約4.2kg

画像: 発表会では、エリートスクリーンの製品と組み合わせてデモが行なわれていた

発表会では、エリートスクリーンの製品と組み合わせてデモが行なわれていた

画像: エリートスクリーンは2004年にアメリカのカリフォルニアで設立されたスクリーンメーカーで、日本や中国を始めとするアジア地域でも広く販売されているブランドだ

エリートスクリーンは2004年にアメリカのカリフォルニアで設立されたスクリーンメーカーで、日本や中国を始めとするアジア地域でも広く販売されているブランドだ

This article is a sponsored article by
''.