UHD Blu-ray PLAYER + BD/HDD RECORDER
持てる資源を凝縮した新世代ディーガ
見栄えのする描写で、色純度も高い

パナソニックは2018年の秋、初となる4Kレコーダーの発表のほか、レギュラー“2Kディーガ”モデルの一部を刷新させた。筐体横幅サイズは通常ディーガの半分でカラリングは一般のリビングユースに合うように、ホワイト仕上げと大きな変更となった。では、新ホワイトディーガの仕上がりをチェックしていこう。

画像: UHD Blu-ray PLAYER + BD/HDD RECORDER PANASONIC DMR-UBZ2060

UHD Blu-ray PLAYER + BD/HDD RECORDER PANASONIC DMR-UBZ2060

 本質的なクォリティの高さと独自の機能性で確かな存在感を放っているパナソニックのディーガ。ここで紹介するUBZ2060は“ナチュラルテイスト”とのマッチングを考慮したデザインが話題の新世代モデルだ。回路基板の形状や部品の配置を工夫して、同時に熱対策を徹底して、横幅215mm、高さ80mmという圧倒的な小型化を実現している。

 ここまで小さくなると、持ち前の基本性能、機能性にしわ寄せはないのか疑いたくなるが、そこは心配無用。UHDブルーレイ再生、4Kネット動画再生をサポートし、内蔵チューナーは3基。写真、動画、音楽をディーガにためてスマホでも楽しめる「おうちクラウド」も搭載済み。またビデオカメラ、デジカメとの連携で、画像データがワンタッチで取り込める専用ボタンも便利だ。

画像: ▲白筐体の新型ディーガは、従来ディーガの幅430mmの半分となる横幅は215mmの設計。唯一UHDブルーレイの再生が可能な本機UBZ2060も含めてHDMI出力端子は1系統のみの用意なのでサラウンド再生の際はAVセンターを経由して、映像はパススルーさせるなどの方法が必要になる。なお、4Kチューナーは非搭載となっている

▲白筐体の新型ディーガは、従来ディーガの幅430mmの半分となる横幅は215mmの設計。唯一UHDブルーレイの再生が可能な本機UBZ2060も含めてHDMI出力端子は1系統のみの用意なのでサラウンド再生の際はAVセンターを経由して、映像はパススルーさせるなどの方法が必要になる。なお、4Kチューナーは非搭載となっている

輪舞はキリッとすっきりして質感描写もなかなか良好だ

 では早速、ソニーの有機ELテレビ、KJ65A1との組合せで地上波、BSの4Kアップコン(オンエア)の映像を見てみよう。A1の映像モードは「シネマホーム」。ニュース、ワイドショー、ドラマと確認したが、見た目のS/N感を大切にしながら、輪郭をキリッとすっきり見せるという絵づくりで、ディテイルの描き分けも悪くない。

 続いて今井美樹の品川グロリアチャペルでのライヴを収めた録画BDの再生。組み合わせるA1の特質もあり、暗部ノイズのザワツキがやや気になるものの、ギターの光沢、シンバルの反射など、質感描写はなかなか良好。髪の毛、肌、衣装と、微妙なトーンの違いも積極的に描き分ける。

本体が白色に変わったことに連動して、リモコンも白カラーになっている。他の製品のリモコンと一緒に並べた際でも見分けがつきやすい。ボタンの配置等はこれまでのディーガと変わらない

 次に最近のBSプレミアムのBD録画素材から『The Covers/原田知世』を再生。BSデジタルの黎明期に収録された今井美樹のライヴに比べると、総じて高解像度で、S/Nに余裕があり、発色も豊か。これが相当いい。金のあしらいがきらびやかなドレスの生地の風合いまでしっかりと感じ取れるし、肌のディテイル、目尻の皺、髪の毛のグラデーションと、微妙な濃淡の描きわけもなめらかだ。HD領域の色信号補間を経ずに、デコード後、そのまま4K変換するダイレクトクロマアップコンバート処理の恩恵は少なくないと見た。

 録画画質はNHKの連続テレビ小説『まんぷく』でチェック。まず録画モードDRでは、見た目の解像感、コントラスト感、色再現と、オンエアとほぼ同等。透明感のある色再現となめらかな階調性が持ち味で、フラットな落ち着いた画調が特徴的だ。3倍モードになると全体にフォーカスが甘くなり、輪郭のキレ、ディテイル描写といった部分で、再エンコードのハンディが感じられる。ただ情報量とS/N感のバランスは絶妙。基本的な画質傾向はDR録画時の再現性をそのまま受け継いでいる印象で、タイムシフト用としては充分、実用になるレベルと言っていいだろう。

画像: ▲UHDブルーレイ再生時に重宝する「HDR調整」機能も抜かりなく搭載されており、SDR表示製品との組合せで使える「輝度調節」機能なども用意。さらに字幕の輝度も調整できる点なども含めて、ディスク再生時の調整機能は充分に用意されていると言えるだろう

▲UHDブルーレイ再生時に重宝する「HDR調整」機能も抜かりなく搭載されており、SDR表示製品との組合せで使える「輝度調節」機能なども用意。さらに字幕の輝度も調整できる点なども含めて、ディスク再生時の調整機能は充分に用意されていると言えるだろう

 最後にUHDブルーレイ『リメンバー・ミー』の再生。余裕のあるS/N感、ダイナミックレンジを積極的に活かした見栄えのする描写で、色の純度も高い。微妙な質感、色味の描きわけも曖昧にならず、黒がほどよく締まり、フォーカスが鋭い。サウンドはやや細みながら、輪郭を際立たせるようなことはなく、あくまでも自然体で、ニュートラルなタッチ。ヴォーカルの勢い、歯切れのいいリズム感が印象に残った。

 これまで地道に培ってきた資源をギュッと凝縮した新世代ディーガ。死角は見当たらない。

画像: ▲“ホワイト”ディーガ4製品比較表

▲“ホワイト”ディーガ4製品比較表

UHD Blu-ray PLAYER + BD/HDD RECORDER 
PANASONIC DMR-UBZ2060 オープン価格(実勢価格9万5000円前後)

●再生対応ディスク:UHDブルーレイ、BD、ブルーレイ3D、DVD、CD他
●内蔵HDD容量:2Tバイト
●内蔵チューナー:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3
●接続端子:HDMI出力1系統、デジタル音声出力1系統(光)、USBタイプA2系統、LAN1系統 他
●消費電力:27W(待機時0.15W)
●寸法/質量:W215×H180×D215mm/2.2kg
●お問合せ先:パナソニックお客様ご相談センターDIGA・オーディオご相談窓口 0120-878-982

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