毎年の年明けの恒例はDEG(The Digital Entertainment Group Japan)ブルーレイ大賞の選定だ。私はDEGジャパンの審査委員長だが、同時にクォリティ部門の審査員でもあり、コンテンツメーカーが自薦した作品を今、精査している。2月中旬の発表を楽しみに待たれよ。

 アメリカの2018年度DEG大賞は1月9日、ラスベガス・コスモポリタンホテルで開催されたDEG主宰の年次パーティで、発表された。製品評論家、業界紙記者、専門誌編集者などによって選ばれた賞には、3つの部門がある。

 まずもっとも名誉あるDEGの創設者の名前を取ったEmiel N. Petrone Innovation in Entertainment Technology Awardは、「Dolby Vision」に贈られた。「映像のイノベーションであり、広範なスタジオ、クリエイター、ポストプロダクションらとコラボレーションによって開発され、ホームエンターテイメント産業の新次元を拓いた」というのが、受賞理由だ。

 ソフト部門のExcellence in 4K UHD Awardsの審査基準は、フォーマットの優秀性を活かしているか、4K映像のキャプチャーと処理が優れているか、HDR、色再現のパフォーマンス……だ。

 ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントのUHDブルーレイ『2001年宇宙の旅』が獲得した。スタンリー・キューブリック監督の意図を活かす形で、8Kスキャン、4Kマスタリングされた世紀の名作。受賞は当然である。

 ハードウエアのExcellence in 4K Product Awardは二年連続で、ソニーの有機ELテレビが受賞。2017年は発進モデルの「A1」。2018年は「A9F」だ。Outstandingなビジュアルとオーディオのパフォーマンス、つまり有機ELとしての高画質、アコースティック・サーフェスの高音質が高く評価された。

 DEGのエイミー・スミス会長は「DEGのメンバーは、家庭とモバイルで、没入型のエンターテイメント体験を望むユーザーニーズに応えようと熱心に活動しています。彼らは常に、ユーザーに新しい可能性を提案しています」とスピーチした。

画像: 北米版の『2001年宇宙の旅』UHDブルーレイブルーレイ。日本版も昨年末に発売され、今でも品薄の人気作品だ

北米版の『2001年宇宙の旅』UHDブルーレイブルーレイ。日本版も昨年末に発売され、今でも品薄の人気作品だ

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