演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」が、本日19日より、池袋のシアターKASSAIにて上演開始となる。当日の午後には、報道陣に最終稽古の模様が公開され、各キャスト本番へむけた最後の調整に励んでいた。ここではゲネの模様と、ゲネ後に行われた会見の模様を紹介したい。

画像1: アリスインプロジェクト最新舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」本日より、トリック満載で上演開始

 本作は既報にとおり、同カンパニーの人気舞台「魔銃ドナー」の世界観に、人狼的なアドリブ劇をミックスした意欲作。冒頭には、演出を松多壱岱氏が手掛けるだけに、派手なアクションも楽しめるようになっている。ちなみにオープニング曲の振り付けは、劇中で司会役:花谷育子を演じる新木美優が担当しており、「稽古ではなかなか全員が揃わなかったり、トリプルキャストなので、振り入れを3回したりとたいへんなことも多くありましたけど、フォーメーションを含めて面白いものにできたかなって思います」と当人は語っていたので、その仕上がりをぜひ、劇場で確認してほしい。

画像2: アリスインプロジェクト最新舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」本日より、トリック満載で上演開始
画像3: アリスインプロジェクト最新舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」本日より、トリック満載で上演開始
画像4: アリスインプロジェクト最新舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」本日より、トリック満載で上演開始
画像5: アリスインプロジェクト最新舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」本日より、トリック満載で上演開始

 物語は、虜囚となった伯爵級バイツ:アルベルタ・アーベンシュタイン(舞川みやこ)による戯れの一言から展開する。「ドナーの中に卑しい雑種バイツが潜り込んでいる」。

 厚労省は、その言を確かめるべく、3つの支部(王子、亀戸、立川)のドナー11名を呼び寄せ、討議(ゲーム)を開始する……というのが基本ストーリー。以後は、各キャスト、役になりきりながらもルールに沿って、誰がバイツなのか、あるいはバイツであることをどうやってくらますのか、をテーマに展開していく。

 ちなみに、ゲームでは6つの役割が当日の出演キャストにランダムに割り当てられ、明かされるのは下記の5種類。貴族種バイツについては、結末が決まった後に明かされる。
アサシンバイツ:血液検査前に、任意の一名を暗殺できる
擬態種バイツ:六式に擬態できる能力を持つバイツ
雑種バイツ:バイツによってバイツ化された人間
トクチョウドナー:六式を感知できる能力を持つドナー
六式:バイツを見抜く(貴族種除く)能力を持ったドナー
貴族種バイツ:ゲーム展開中は非公開であり、キャスト(当人除く)も、観客も最後まで分からない

 上演前には、観客に判定用紙が配られるので、各キャストの発言、行動、そして与えられた役割をもとに、推理してほしい。

画像6: アリスインプロジェクト最新舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」本日より、トリック満載で上演開始

 以下、ゲネ後の会見での各キャストのコメントを紹介します。
花園えりぃ
稽古の時からいつも疑われるポジションにいるんです。本番ではそれを笑いに変えていければいいなって思っています。頑張ります。

若松愛里
私は逆にドナーって思われることが多いので、それを利用していきたいです。

大神陽(ゲネでは貴族種)
ゲネでは、途中で分からなくなってしまうこともあって、それで黙ってしまうと怪しまれるので、頑張って喋り通したいと思います。

針谷早織
バイツって思われガチで、ドナーであってもなかなか信じてもらえないんです。本番では、バイツが回ってこないことを祈りたいです。

夢月
今日はだいぶ破綻してしまって……(早々にバイツとばれた)。まあ、ばれても場を盛り上げるために、どんどん発言していきたいです。

天音
こんなに大人数の会話に加わることがあまりないので、いつ喋ればいいんだろうって、稽古ではなかなか会話に入ることができなかったんです。でも、ちょっとずつ話せるようになってきたので、よかったです。

八角瑛子
稽古中でもあまりバイツになったことがないのに、結構、バイツでしょって疑われることが多いんです。本番では、バイツが来るのが楽しみです。

優茉
なかなか展開についていけずに、ようやく理解が進んだ後半になってから喋りだすと、いつも怪しいって思われてしまうんです。本番では、最初から喋れるように頑張ります。

鈴木友梨耶
ゲネでは王子支部にバイツが固まっていたので、どうやってドナーっぽくみせようか苦労しました。でも、自分でも貴族種は誰なんだろうなって楽しみながらできたので、お客さんだけでなく、キャストも楽しめるのはいいなって思いました。

白宮奈々
ゲネでは結構当たっていたなって思うんですけど、私の発言が結構ほかの人に被せられてしまって……。本番では、それに負けずに喋りたいです。

夏野香波
最年少なんだけど、すごい生意気な役なんです。それもあるのか、稽古の時からバイツになることが多くて、基本的に夏野はバイツだろうって思われているので、バイツになるとばれやすいんです。今回はアサシンバイツだったんですけど、六式を見つけられなかったので、次アサシンになったときは、絶対に見つけたいです。

舞川みやこ
全公演、キャストの組み合わせが違うし、役の割り当ても異なるので、同じ展開になることはないと思うんです。ぜひ、全通してほしいですし、クリスマスも公演していますので、私たちと一緒にドナークリスマスしましょう。

西田薫子
司会と伯爵級バイツの二役を演じます。稽古で苦労した分、ようやく幕が開くのはうれしいです。コメントをコントロールしながら、面白い展開にしていきたいです。裏番長的な役割で頑張ります。

新木美優
ゲネは本当にたいへんでした。アドリブでは、頭では分かっているのに言葉が出てこないんです。今日は、ネガティブエンドでしたけど、ポジティブエンドを含めて4種類の結末があるので、ぜひコンプリートしてほしいです。あっ、展開によってはお蔵入りになるものがあるかも……。

舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」
12月19日~30日まで、池袋シアターKASSAIにて上演
<キャスト>
夢月、梅原サエリ、大滝紗緒里
八角瑛子、花岡芽佳、須山朱里
鈴木友梨耶、新谷姫加、花梨
夏野香波、中江早紀
針谷早織、鈴木真梨耶、宮崎優衣
天音、日下部美愛、佐藤ゆうき
優衣、カワイレナ
白宮奈々、黒木美紗子、池澤汐音
花園えりい、寺田真珠、雛形羽衣
若松愛里、草場愛、横尾莉緒
太神陽、藤﨑佑莉、國井紫苑
西田薫子、真野未華
新木美優、あまりかなり
舞川みやこ、野中美智子、西田薫子

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