去る11月30日(金)から12月2日(日)の3日間、北九州・JR小倉駅からほど近いAIMビル3階にて、MAX AUDIO主催による「32th AUDIO VISUAL FAIR」が開催された。MAX AUDIOは、小倉北区清水に店舗を構える、たくさんのオーディオ愛好家が集う本格オーディオの専門店だ。

今回は、ステレオサウンドからもレコード事業担当者が出向き、メイン会場のFルーム(D展示場)の一部をお借りして、今秋リリースされた新LPレコード、クラシック&POPSの新譜のお披露目を行なった。もちろん、実際に音を聴いて気に入ったら、その場でお求めいただけるよう、はるばる東京からたくさんのソフトを持参している。今回とくに人気が高かったのがアナログレコードで、『THE PEANUTS The First Decade 1959~1967』『ハリー・ベラフォンテ・カーネギー・ホール・コンサート』『オフコース BEST "ever" 』が好評を博した。新作SACDでは、やはり『Don't smoke in bed/ホリー・コール』『ささやく夜/カーラ・ボノフ』を手に取る方が多く、その懐かしさと音質への期待から、たくさんのお客様にお求めいただいた。

会場となったAIMビル。西日本総合展示場のD展示場(Fルーム)と、隣接する5つの会議室が会場。JR小倉駅から徒歩5分ほどで到着する便利な立地だった

convention-a.jp

メイン会場のFルーム(D展示場)の一角に設けたステレオサウンドのソフト販売コーナー。クラシックとポップスのSACDがずらりと勢揃いした

AIMビル3階は、下の図のような部屋割とされ、10を超えるオーディオブランドの説明・体験ブースとアクセサリーおよび中古品の販売コーナーが設けられる一番大きなFルームの他、時間を区切って試聴タイムを設けたA〜Eルームという小部屋が用意された。小部屋といってもAルームはかなり広々、ゆったりとしており、アヴァンギャルド(エソテリック)やFocal(ラックスマン)、TAD、ヤマハなど、比較的大きなスピーカーシステムが設置され、終始多くの来場者を集めて試聴が行なわれていた。ステレオサウンドでは、このAルームでSACDプレーヤーやセパレートアンプのデモンストレーションを行なっているアキュフェーズの担当者にもお願いして、新作のクラシックソフト『アルベニスのスペイン組曲』やマーラーの『交響曲第3番』をかけていただいている。

「32th AUDIO VISUAL FAIR」のルーム配置。1部屋を、6から8のブランドで共有し、1ブランドあたり30分枠でデモンストレーションが
実施された

世界のハイエンドブランドがずらり勢揃いしたAルーム。開催前日の29日(木)朝から、入念なセッティングが行なわれていた

また、二日目となる12月1日(土)の12時からは、Dルームにオーディオ評論家の和田博巳氏を迎えて講演が行なわれた。講演に先駆けて、MAX AUDIO社長の大原晴三がユーモアを交えながら挨拶に登壇。「和田先生の解説には、普通に音楽を楽しんでいるわれわれも『うんうん』って頷いちゃうんだよねぇ」とコメント。立ち見が出るほどの超満員の会場を沸かせていた。肝心の講演では、YGアコースティックのスピーカー、エアタイトのセパレートアンプ、テクニクスのレコードプレーヤー、など、今話題のオーディオコンポーネントの魅力とその技術的な詳細をていねいに解説しながら、愛情たっぷりに氏の愛聴盤を聴かせてくれた。

Dルームでの講演を担当したオーディオ評論家の和田博巳先生と、冒頭、挨拶に立ったマックスオーディオ社長の大原晴三氏(写真右)

和田先生の講演はおよそ2時間の長丁場。50人前後の来場者を前に、オーディオと音楽に関する熱弁が振るわれ、みなさん大満足の様子であった

春の福岡、夏の長崎、そして晩秋の小倉。2018年は、ステレオサウンドからリリースしている高音質ソフトを九州の3カ所でご紹介することができた。日本全国のオーディオ愛好家のみなさまに、これからもいい音を届けてまいります。2019年のニューリリースをどうぞお楽しみに!

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