ダンピングファクター1000を保証する
A級ステレオパワーアンプ「A-70」の後継機

画像: POWER AMPLIFIER アキュフェーズ A-75

POWER AMPLIFIER アキュフェーズ A-75 

 日本を代表するオーディオメーカーであるアキュフェーズには、数多くのパワーアンプがラインナップされているのは周知の通り。詳しく見るとモノーラル仕様はA級とAB級で1モデルずつ、ステレオ仕様はA級3モデルとAB級で2モデルと、すべて合わせて7モデルを揃える。ここで紹介する「A-75」は2014年に発売された純A級ステレオ・パワーアンプのトップ機「A-70」の後継モデルである。

 シャーシ寸法やデザインは「A-70」を踏襲しているが、大きな魅力は昨年発売されたフラッグシップA級モノーラル機「A-250」の技術が数多く採用されていることだ。特に、SN比とダンピングファクターの向上に焦点が当てられ、半導体リレーの搭載と基板レイアウト・パターン技術の応用で、出力回路の大幅な低インピーダンス化に成功。ダンピングファクターは前作の800から大台の1000に到達し、124dBだったSN比は126.8dBに向上した。増幅部は従来品と比べて電流供給能力が約3倍にもなる新たなパワーMOS FETを10パラレルプッシュプル構成で使用している。

 今回はこの「A-75」を「A-70」と比較しながら試聴した。2台に外観の差異はほぼ見当たらない。メーター表示部の明るさが上がった「A-75」の方が少々先鋭的に見える程度だ。しかし、とにかく驚いたのはその音質の差である。ノラ・ジョーンズ「イット・ワズ・ユー」では、歌い出しの一瞬の静寂感から明白で、ベースの音階表現が明瞭になっている。「A-75」はまるでスピーカーユニットの応答がよくなったように音がストレート。さらに「A-70」で感じた歪みのないリファレンス的な音色/音調に加え、全帯域での明瞭度と力感が付与されている。

 音楽はもちろん、映像付きソースの視聴でも、セリフのリアリティをはじめ、全帯域の表現力大きく向上していると実感した。

 他メーカーのセパレートアンプを使うユーザーにも注目してほしい傑作アンプが登場した。

POWER AMPLIFIER アキュフェーズ A-75 ¥1,200,000+税
●出力:60W×2(8Ω)、120W×2(4Ω)、240W(8Ω、ブリッジ接続時)
●接続端子:アナログ音声出力2系統(RCA、XLR)
●寸法/質量:W465×H238×D515mm/43.9kg
●問合せ先:アキュフェーズ(株)☎045(901)2771

画像: スピーカー端子はY字プラグ、バナナプラグに対応した2系統装備。もう1台「A-75」を用意してモノーラル(2台)使いをすれば、ブリッジ接続さらにバイアンプ接続も可能になる

スピーカー端子はY字プラグ、バナナプラグに対応した2系統装備。もう1台「A-75」を用意してモノーラル(2台)使いをすれば、ブリッジ接続さらにバイアンプ接続も可能になる

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