エミライが新たに取り扱いをスタートしたFiiO Electronicsの新製品、デスクトップアンプ「K3」が発表された。現時点では発売時期・価格とも未定で、準備ができ次第同社の直販サイト等で取り扱いをスタートする。

 FiiOでは、SNS等を使ってエンドユーザーの声を積極的に拾い上げており、このK3もそんなリサーチ活動の中かから生まれた企画だという。具体的には、普段からポータブル機器を楽しんでいる人が、自宅でも使い慣れたポータブル機器でハイエンドに音楽を聴きたいという要望に応えるべく開発されている。

画像: 手のひらサイズの超小型USB DAC&ヘッドホンアンプ、FiiO「K3」の発売が決定。外でも自宅でも、ハイエンドクォリティを実現できる

 基本的にはアナログLine入力、デジタル入力(同軸/光)、USB Type-Cを備えたUSB DAC&ヘッドホンアンプで、出力は3.5mmヘッドホン端子と2.5mmバランス端子を備える(バスとゲインの切り替えも可能)。

 D/Aコンバーターチップは旭化成エレクトロニクスのAK4452で、ペアンプとしてはOPA926やOPA1612といった定番パーツが組み合わせられている。なおOPA926は、イヤホンやヘッドホンの駆動に最適化した、FiiOのカスタマイズチップだ。

画像: USB Type-Cに加えて、光と同軸のデジタル入力も備えている、左端はアナログライン入力

USB Type-Cに加えて、光と同軸のデジタル入力も備えている、左端はアナログライン入力

 仕様面で特徴的なのは、先述したUSB Type-C端子が1.0と2.0の切り替え式になっている点だろう。というのも、FiiOではK3を様々なデバイスと組み合わせて使ってもらいたいと考えており、USB1.0ならドライバーレスで使えることに注目して、切り替え機能を搭載してきたのだ。

 とはいえこういった切り替え機能は初めての試みであり、プログラミングや検証試験は相当に苦労したという。特に検証試験は様々なOSとの組み合わせに悩んだと、FiiOの副社長 兼 共同設立者のKean Zhang(キーン・チャン)氏は語っていた。

 なおK3はバッテリーを内蔵しておらず、USBケーブルからのバスパワーで駆動する。そのため限られた電圧の中で、いかにして充分なオーディオクォリティを達成するかにも苦労したようだ。

 結果として、ハイエンド用途にも使える品質を達成した自信があるようで、K3を外出先でも、自宅でも、「Small Music Center」として活用して欲しいとキーン氏は語っていた。

画像: 出力端子部。2.5mmバランス出力(左)と3.5mmヘッドホン出力(右)を搭載する

出力端子部。2.5mmバランス出力(左)と3.5mmヘッドホン出力(右)を搭載する

 なお同社は、デジタルオーディオプレーヤーの「M7」を値下げすると発表した。今回は約28%の価格ダウンとのことで市場想定価格2万円前後になる見込みだ。既に10月25日から新価格で発売されている。

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