数多くの麻雀漫画を発表してきた片山まさゆきの同名コミックを実写映画化した『ノーマーク爆牌党』が、10月27日より公開となる。本作は、相手の牌を読切って一発逆転の必殺技「爆牌」を繰り出す爆岡弾十郎を主人公とした麻雀映画。コミックに描かれたリアルな闘牌シーンを忠実に再現しつつも、さらに、見せ場でもある爆牌シーンにおいては、特殊効果も用い、その破壊力を存分に楽しめる映像に仕上げた、エンターテイメント作だ。ここでは、ヒロイン九蓮宝燈美を演じた長澤茉里奈にインタビューした。

――出演おめでとうございます。最近、麻雀づいてますね。
 ありがとうございます。そうなんですよ。映画『咲-Saki』(2017)に出演させていただいてから、麻雀関連の番組にも呼んでもらえるようになって、今回、有りがたくもヒロイン役を演じさせていただくチャンスをいただきました。本作に出演させていただいたことで、より麻雀の面白さに気付かされましたし、さらに好きになりました。

――長澤さんの思う麻雀の魅力とは。
 ルールを覚えた先にある駆け引きだと思います。加えて、もっと高みを目指すという、向上心を湧き上がらせてくれるゲームなのかなって感じています。

――長澤さんの腕前は?
 いやー、まだまだですよ。超初心者からはなんとか脱したとは思いますけど、まだまだミスは多いですから。ただ、相手に振り込んだりしないところは、ちょっとは成長したのかなって感じています。結構運が強いみたいで、よくそれで上がれるねって、感心されることは多々ありますから。

画像1: 長澤茉里奈/競技麻雀の面白さを存分に詰め込んだ『ノーマーク爆牌党』で、ヒロイン宝燈美を熱演。「女優への第一歩となる、想い入れの強い作品になりました」

――さて、話は戻りまして、出演が決まるまでのことを教えてください。
 絶対に受かりたいという強い気持ちを持ってオーディションを受けさせていただきました! ただ、本当に受かるとは思ってなくて、合格の連絡をもらった時はびっくりしました。しかも、ヒロインですから! 本当に私でいいのかなっていう不安が段々大きくなってきて……。もう、プレシャーで押しつぶされそうでした。

――合格の決め手は?
 麻雀愛の強さが、伝わったのかなと思っています。

――九蓮宝燈美(ちゅうれん ぽとみ)の印象は?
 芯が強くて、しっかりしていて、ちょっとやそっとのことじゃ挫けない強さを持っている女の子だなって感じました。加えて、本当に鉄壁(矢本悠馬)くんのことが好きで、(彼のことを)一番理解しているし、(自分が)頼れる人なんだろうなって感じました。

――その強さをどう表現しようと思いましたか?
 それが本当に難しくて。芝居経験の少なさもありますけど、私自身はすごく気が弱いのでもう、日常から気を強く持とうとして、日々気張って生活をしていました。普段は喧嘩もしないし、日々穏やかに、自宅に引きこもっている人間なんですよ。

――宝燈美の気の強さは、登場シーンから感じました。
 ホントですか! ありがとうございます。

画像2: 長澤茉里奈/競技麻雀の面白さを存分に詰め込んだ『ノーマーク爆牌党』で、ヒロイン宝燈美を熱演。「女優への第一歩となる、想い入れの強い作品になりました」

――今回は、おでこ出しの髪形ですけど、そうした外見も役づくりには影響ありますか?
 大いにありますね。今回、撮影に臨むにあたって、腰まであった髪を切って、胸ぐらいまでの長さにしたんです。ロングだとまりちゅう感が出ちゃいますので、まずは外見を変えて、大人っぽい雰囲気を出すようにって作り込みました。私自身、結構、外見から入るタイプなんだろうなって思います。

――セリフの表現(言い回し)はどうでしょう。
 有りがたいことにメインキャストだったのでもう、驚くぐらいセリフが多くて! でも、覚えるのはそんなに難しくなかったんですけど、細かいニュアンスをどう伝えるのか、表現するのかという部分は、本当に芝居経験が少ないので苦労しました。

――一番難しかったのは?
 ちょっとネタバレしてしまうと、中盤で爆岡とちょっといい雰囲気になるんですけど、その揺れ動く心理を出すのには苦労しましたね。監督ともたくさん話し合って、最終的に本編のような感じにまとめてみたんです。

――そもそも、鉄壁に惹かれていたはずなんですけど。
 そうなんです。鉄壁のことが好きなんだけど、ふと見えた爆岡の素(?)に心が揺らいでしまうんです。でも、それもきちんと最後には!

――好きという表現方法については?
 もう、鉄壁役の矢本さんのことを本当に好きなろうと思って(笑)。プロフィールとかSNSとかをめっちゃ調べて、というところから始めたんです。なにせお芝居は初心者ですから! そうした本気度を演技に転換して、(彼のことが)好きで好きでたまらない、支えてあげたい、サポートしてあげたい、という表現につなげていきました。

――いいお嫁さんになりそうですね。
 あははは、私自身、結婚したら夫を立てるタイプだと思いますよ。

――後半部分で、鉄壁に気持ちを伝えるシーンがあります。
 そこは本当に緊張しました。普段、そんなことしませんし、すっごく恥ずかしかったんです。けど、みなさん本気でお芝居しているんですから、こっちも本気でぶつかっていかないといけないと思って、宝燈美になりきって頑張りました。

画像3: 長澤茉里奈/競技麻雀の面白さを存分に詰め込んだ『ノーマーク爆牌党』で、ヒロイン宝燈美を熱演。「女優への第一歩となる、想い入れの強い作品になりました」

――本作は麻雀シーンのリアルさも見どころだと思いますが、長澤さんのご自身の打ち手は?
 私はもう、爆守備ですよ。守備を硬くして、とにかく相手に振り込まないことを心掛けて打っています。どちらかと言えば、鉄壁くんタイプですね。

――好きな上がり手は?
 緑一色(リューイーソー)で上がるのが夢なんですけど、普段は混一色(ホンイツ)とか、清一色(チンイツ)が多いですね。そこにドラがのるといいなっていう感じです。ただ、聴牌(テンパイ)までは行くんですけど、そこからがなかなか……。

――今回ヒロインを演じてみていかがでしたか?
 たくさんの方に愛されている作品ですから、プレッシャーも大きくて、それに押しつぶされそうになりましたけど、監督をはじめ、経験豊かなキャストの皆さんと一緒に作品を作り上げていく過程で、やっと宝燈美になれたと思うし、女優としても、成長できたんじゃないかなって思います。これから女優として頑張っていく、その第一歩になったのかなって感じています。

――最後に見どころをお願いします。
 爆岡が巻き起こす“爆牌”が大きな魅力だと思いますけど、鉄壁と爆岡がもう、本当にカッコいいんですよ。だから、そのカッコよさをひたすら観てほしいですね。もちろん、競技麻雀の熱い世界も忠実に再現していますので、併せて堪能してほしいです。そうそう、宝燈美と二人(鉄壁、爆岡)の三角関係の行方も見どころかなって思います。よろしくお願いします。

『ノーマーク爆牌党』

10月27日(土)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋ほか公開
<キャスト>
石田明(NON STYLE)、矢本悠馬
長澤茉里奈、高崎翔太、永田彬/モロ師岡 ほか
<スタッフ>
原作:「ノーマーク爆牌党」片山まさゆき(竹書房)
監督・脚本:富澤昭文
製作:「ノーマーク爆牌党」製作委員会
宣伝・配給:AMGエンタテインメント
麻雀監修:麻雀企画集団バビロン
協力:日本プロ麻雀連盟
(C)2018 片山まさゆき/竹書房/「ノーマーク爆牌党」製作委員会

公式サイト http://bakuhai-movie.com/
長澤茉里奈
 https://ameblo.jp/nagasawa-marina/
 https://twitter.com/nagasawa_marina?lang=ja

画像: 『ノーマーク爆牌党』

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