漫画家 永井豪の画業50周年を記念したイベント「ダイナミックまんがまつり」が20日、「中野×杉並区アニメフェス2018in中野」内にて開催された。場所は、昨年に引き続き中野セントラルパーク カンファレンス(昨年のタイトルは『スーパーロボットまんがまつり』)。司会は、Zちゃんの声を担当した本多真梨子と、アニメ研究家の五十嵐浩司の二人。

 今年も3部構成で行なわれ、アニメ化された新旧永井豪作品をネタに、スタッフや声優が大集合してマニアックなトークを展開。1部では今年新作として上映・放送された永井豪作品=「DEVILL MAN crybaby」(永井一臣・ダイナミック企画)、「劇場版マジンガーZ/INFINITY」(金丸裕・プロデューサー)、「Cutie Honey universe」(柏木豊・プロデューサー)のスタッフらが登壇してのトークショー。あまり表に出ることのない、制作秘話を開陳してくれた。エロやバイオレンス描写の多い永井作品だが、「DEVILL MAN~」では(配信:NETFLIX)、表現への制限は「ノータッチ」だったそうで、原作のエッセンスを存分に盛り込めたという。「マジンガーZ~」は、企画の着手からおよそ8年(当初は画業45周年企画として進行したそう)、「TVシリーズを踏まえた展開で、ロボットをCGで描くというチャレンジを実現できた」そう。一方で、放送という形態をとった「Cutie Honey~」は、原作の表現をどこまで再現できるかのせめぎ合いが相当にあった(噴水のシーン)、と当時の苦労を話していた。

画像: 1部の登壇者。左から五十嵐、永井、金丸、柏木

1部の登壇者。左から五十嵐、永井、金丸、柏木

 2部では、「1970年代の東映アニメーション版作品はどれを観たいか!?プレゼン大会」と題し、漫画映画化の越智一裕、アニメーション監督の柳沢テツヤ、脚本家の兵頭一歩らが登壇し、自らがおススメしたい作品(話)をプレゼンし、会場と特別ゲスト(3部に登壇する『ロボットガールズneo』の声優 木野、萩原、井澤の3人)の投票(挙手制)によって、番組を選定。その場で上映するという内容で展開。司会の五十嵐も交じって、4名による4作品が提案され、見事、上映権をゲットしたのは、五十嵐が推す「ゲッターロボG」の第33話「夕焼け空が知っている」だった。同話に出てくる敵の秘密兵器“クレイジービーム”に会場は大盛り上がり。

画像: 2部の登壇者。左から五十嵐、越智、柳沢、兵頭

2部の登壇者。左から五十嵐、越智、柳沢、兵頭

画像1: 永井豪の画業50周年を記念したイベント「ダイナミックまんがまつり」が中野で開催され、スタッフ、声優が大挙して登壇。作品のマニアックトークを繰り広げた

 そして最後の第3部では、まず『ロボットガールズneo』が上映(現時点で、全3話)されたのち、昨年同様、アキタイガー2世(と言い張る西連寺亜希)と五十嵐を司会に、木野日菜、萩原あみ、井澤美香子、そして本多真梨子の4名が「永井豪クイズ」に挑戦。ビリには罰ゲーム……という展開も同様で、今回は11月が誕生日の萩原にサプライズを仕掛けるべく、さまざまなクイズが出題され、最後は恒例(?)の人口問題で、予定通り萩原がビリに。彼女が声を担当するグレちゃんの元ネタ「グレートマジンガー」の主題歌を歌おうという段になって、バースデーソングの歌唱が始まってケーキが登場。今年もサプライズは大成功となった。中野区のまちめぐり博覧会マスコットキャラ「クルトン中野」もゲスト出演した。さて、ロボガの今後はどうなるのか? 来年こそは本多へのサプライズはあるのか? そもそも来年もこのイベントは続くのか? さまざまな謎を残しつつ、盛況のうちにイベントは終了した。

画像2: 永井豪の画業50周年を記念したイベント「ダイナミックまんがまつり」が中野で開催され、スタッフ、声優が大挙して登壇。作品のマニアックトークを繰り広げた
画像3: 永井豪の画業50周年を記念したイベント「ダイナミックまんがまつり」が中野で開催され、スタッフ、声優が大挙して登壇。作品のマニアックトークを繰り広げた
画像4: 永井豪の画業50周年を記念したイベント「ダイナミックまんがまつり」が中野で開催され、スタッフ、声優が大挙して登壇。作品のマニアックトークを繰り広げた
画像: 3部の登壇者。左から井澤、木野、萩原、クルトン中野、本多、西連寺

3部の登壇者。左から井澤、木野、萩原、クルトン中野、本多、西連寺

This article is a sponsored article by
''.