10月31日、まもなく発売となる尾崎亜美初のSACD第2弾『Air Kiss』と『Shot』 本プロジェクトも終盤に差し掛かった8月上旬、尾崎亜美さんご本人をステレオサウンド試聴室にお招きし、リファレンスシステムを用いて、制作途中の音をお聴きいただくことができた。お相手は、音質の総合監修をお願いしたオーディオ評論家の小原由夫先生。その時の模様は、9月4日(火)に発売となった季刊ステレオサウンドNo.208の232ページからに掲載されているが、ここでは完全版として、その取材の全貌をお届けする。今回はいよいよ最終回、アルバム『Shot』と、全4作をお聴きいただいての感想を聞いてみた。(インタビューとまとめ:小原由夫、写真:相澤利一、コラム:レコード事業部)

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第1回 音の出るポスト!? 亜美さんがステレオサウンドにやってきた!
第2回 なかなか鋭い!? 亜美さんがステレオサウンドにやってきた!
第3回 アメリカを感じる!? 亜美さんがステレオサウンドにやってきた!

さて、約束の時間も迫ってきた。最後に、日本が誇る腕利きエンジニア内沼映二さんが録った『Shot』から、高橋真梨子さんに贈った「Stop My Love」を試聴。ハードロック調の、亜美さんにしてはちょっと異色のドラマチックなアレンジだ。
「力ずくで歌ってますね、私(笑)。しかも、この頃はフェードアウトが長い! 当時の私、劇伴趣味が旺盛だったんです。今はもっとシンプルなアレンジ志向になっていますけど」

『Shot』に収録されている曲は次の通り。高橋真梨子、岩崎良美のふたりに提供された2曲ずつがセルフカバーだ。このアルバムでは、冒頭、虎の咆哮から曲が始まるのだが、もしこのSACDを手に入れたら、その部分を少し音量を上げて聴いてみてほしい。これまでリリースされたどのヴァージョンより、怖いはずだ。ちなみに、このサウンドエフェクトが実際の虎の咆哮なのか、合成されたものなのか、はたまた何かのサウンドライブラリーなのか、インタビューの時に聞こうと思っていたのだが、うっかり忘れてしまったのだった。謎は残る……。
『Shot』収録曲一覧
1.I'm a Lady Tiger
2.ごめんねDarling(岩崎良美へ提供)
3.漂流者へ(高橋真梨子へ提供)
4.WHO?(岩崎良美へ提供)
5.Stop My Love(高橋真梨子へ提供)
6.It's Easy If You Try
7.My Song for You
8.Morning Walker
9.手をあげろ!
10.After the Show

 今回、こうして80年代の代表作4枚のSACD化が実現したわけだが、こうして完成した音を聴いて、亜美さんはどんな印象を持たれたのだろうか。
「その時その時、生れたままの姿の音はとても大切なものです。今日聴かせていただいた音からは、思い出がすごく立体的に蘇ってきて、私としてはとても嬉しく思いました。どんなにいい音と言われても、制作課程の思い出が消えちゃうような音だったら、首を傾げたと思いますからね。立体的な距離感やリヴァーブの隅々までわかる、このステレオサウンドの試聴室で聴かせていただいて、聴き方にもいろいろな可能性があるんだな、と気付かせていただいたことにも感謝しています。全体として、当時のいろんなことが思い出せて、“クリン”って包み込んでくれたようなきれいな音になったなっていう印象かな。うまく言えないけど(笑)……」

小原先生も、新製品をテストするときの厳しい表情とは違って、とても楽しそうでした。プロだから当たり前といえば当たり前なんだけど、亜美さんの音に対するこだわり、それから音づくりに関する技術的な知識の深さに脱帽させられた約2時間でした

ちょっとした表情やしぐさにも可憐さと女性らしさを感じさせる亜美さん。8月の酷暑の中、ステレオサウンド試聴室へお越しいただき、本当にありがとうございました。ぜひまたどこかでお会いできたらと、思っています。あ、サインと写真ありがとうございました(担当 K)

 ブタがあしらわれた服は見境無く買っちゃうという亜美さんのこの日の衣裳は、ロングスカートの真っ赤なワンピースに、白いハイカット・スニーカー。とても還暦過ぎには見えない(失礼!)可憐なお姿に、ますますファンになってしまったインタビューでした。

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