ステレオサウンドでは、季刊『ステレオサウンド』誌の創刊2号(1967年)から四十数年の長きにわたり、健筆を揮っていただいたオーディオ評論家の菅野沖彦先生が、去る10月13日に逝去された。享年86歳。ここに謹んでご冥福をお祈りしたい。

 告別式は、10月18日(木)午後1時より、日本キリスト教会 信濃町教会で執り行なわれる。

 菅野先生といえば、オーディオや音楽についての執筆活動のほか、朝日ソノラマを皮切りに、オーディオラボを設立されて、録音の世界でも活躍、今日でも話題にのぼる数多くの名演奏・名録音のレコードやテープを残された。

 また、自身の選曲・構成による『ステレオサウンドReferenceRecord第1集』『同・第4集<オール・アバウト・ジャズ・サウンド>』(CD)などの音楽ソフト制作における監修や、『新・レコード演奏家論』などの書籍の執筆でも活躍された。

 さらに、菅野先生が長年担当されてきた「ベストオーディオファイル」、それに続く「レコード演奏家訪問」というオーディオファイル訪問記は、菅野先生ならではの、興味深く、かつ読みごたえ充分の連載記事で、まさに“偉業”といっても過言ではないだろう。

 それにしても、お世話になった先輩たちが、一人、また一人と、彼岸に旅立たれてしまい、さみしい限りだが、あらためて菅野先生に感謝の言葉を捧げつつ、ご冥福をお祈りしたいと思います。

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