将来的には5.1chサラウンド再生にも対応する予定

 リン・ジャパンは10月15日、先日発売をアナウンスしたネットワークプレーヤー「SELEKT DSM」の発表会を都内で行なった。

画像: ▲リン・ジャパンのミュージックプレーヤー「SELEKT DSM」

▲リン・ジャパンのミュージックプレーヤー「SELEKT DSM」

 SELEKT DSMは既報の通り、機能やスペックを自分で選んで(セレクトして)購入できる製品。加えて、購入後も、用意されたオプションを追加することで、製品を進化させることができる特徴を持つ。

 発表会にはリン・プロダクツの代表ギラード・ティーフェンブルン氏、セールス担当のジェーン・キャシディ氏も来日し、製品のコンセプトや魅力を熱く語ってくれた。

画像: ▲リン・プロダクツの代表ギラード・ティーフェンブルン氏(左)と、セールス担当のジェーン・キャシディ氏

▲リン・プロダクツの代表ギラード・ティーフェンブルン氏(左)と、セールス担当のジェーン・キャシディ氏

 曰く、2007年にネットワークプレーヤー「KLIMAX DS」を発売して以来、製品ラインナップは増え続け、機能の有無も多様化してきたことで、モデルごとの差異が分かりにくくなってきたことは、実感していたという。

 そこで今一度基本に立ち返り、ネットワーク再生の世界で、市場を再びけん引する製品を目指して、今回のSELEKT DSMの開発が行なわれた。ポイントは三つ。一つはシンプルで分かりやすい製品構成にすること、二つ目は2007年以降積み上げた製品開発のノウハウを詰め込んだ(久しぶりの)“新製品”とすること、三つ目は誰もが簡単に使える操作性を備えること。そこには、発表以来好評だという、部屋の残響や歪を取り除く「スペース・オプティマイゼーション」の最新版の搭載も含まれている。

 なお、SELEKT DSMのセグメントは、「Majik」と「Akurate」の間をつなぐ製品ラインとなり、ネットワークプレーヤーはMajik、Selekt、Akurate、Klimaxという位置づけとなるそう。

画像: ▲ネットワークプレーヤーの新しいセグメント

▲ネットワークプレーヤーの新しいセグメント

 SELEKT DSMのラインアップと価格は下記の通り。
・SELEKT DSM Standard DAC(プリ出力) ¥680,000(税別)
・SELEKT DSM Standard DAC+Amplifier(スピーカー出力) ¥880,000(税別)
・SELEKT DSM Katalyst DAC(プリ出力) ¥900,000(税別)
・SELEKT DSM Katalyst DAC+Amplifier(スピーカー出力) ¥1,100,000(税別)

 標準(ベース)となるのは、スタンダードDACを搭載したプリモデル。そこに、アンプやリンオリジナルのDACシステム「Katalyst」を選択して搭載することができ、自分のシステムに合わせた構成が可能になる。

画像: ▲モジュール交換の模式図。モジュール交換、取り付けは天板をはずして行なう。写真右上の四角い物体がDACユニット

▲モジュール交換の模式図。モジュール交換、取り付けは天板をはずして行なう。写真右上の四角い物体がDACユニット

 ギラード氏曰く、「アナログプレーヤーのLP12と同じく、機能をモジュール化したことで、必要な構成を選べること、将来のアップグレードが可能になること」が、SELEKT DSMの大きな特徴となる。

画像: ▲SELEKT DSMの特徴的なデザインである、ダイヤル部とスマートスイッチ。スイッチは2段式で、1度押しで表示を、2度押しでそのボタンに設定された機能(楽曲再生など)が行なえる

▲SELEKT DSMの特徴的なデザインである、ダイヤル部とスマートスイッチ。スイッチは2段式で、1度押しで表示を、2度押しでそのボタンに設定された機能(楽曲再生など)が行なえる

 その他、背面を見ると左上、電源の上にも空きスロットがあるが、そこにはSELEKT DSMをサラウンド再生に対応させるためのHDMIボードが予定されているそうだ(2019年の発売を予定)。その際、リア右側にある縦位置のスロットにステレオアンプモジュールを3基挿入することで、5.1ch再生が可能になるという。

画像: ▲SELEKT DSMのリア。左上と右にモジュールを挿す空きスロットが用意されている

▲SELEKT DSMのリア。左上と右にモジュールを挿す空きスロットが用意されている

 最後に、「スペース・オプティマイゼーション」の最新版についても紹介しておきたい。3年前に同機能を発表して以来、世界中から好評を受けたその一方で、機能的に足りない部分も把握していたそうで、最新版ではそこに踏み込んだ改良が行なわれている。今回盛り込まれたのは、刻々と変化する音楽の動的な変化を補正できるDynamicモードだ。なお、新スペース・オプティマイゼーション機能は、従来モデルでも対応する。

画像: ▲新スペース・オプティマイゼーションのイメージ。動的な変化を補正できるようになったという

▲新スペース・オプティマイゼーションのイメージ。動的な変化を補正できるようになったという

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