シャープは27日午後、この秋の4Kラインナップを発表した。AQUOS 4Kテレビの「4T-C60AN1」「4T-C50AN1」「4T-C45AL1」、AQUOS 4Kレコーダー「4B-C40AT3」「4B-C20AT3」、そして単体4Kチューナーの「4S-C00AS1」というラインナップだ。それぞれの実勢価格と発売時期は以下の通り。

AQUOS 4Kテレビ
4T-C60AN1(実勢価格28万円前後、税別、11月17日発売)
4T-C50AN1(実勢価格20万円前後、税別、11月17日発売)
4T-C45AL1(実勢価格15.5万円前後、税別、12月22日発売)

AQUOS 4Kレコーダー
4B-C40AT3(実勢価格14万円前後、税別、11月24日発売)
4B-C20AT3(実勢価格11万円前後、税別、11月24日発売)

単体4Kチューナー
4S-C00AS1(実勢価格3.2万円前後、税別、11月24日発売)

画像: ▲写真奥に4Kテレビが並ぶ。中央が60インチの4T-C60AN1、左が4T-C50AN1、右端が4T-C45AL1

▲写真奥に4Kテレビが並ぶ。中央が60インチの4T-C60AN1、左が4T-C50AN1、右端が4T-C45AL1

 発表会には、スマートTVシステム事業本部 本部長代行 兼 スマートTV開発センター 統括部長の加藤直樹氏が登壇し、今回の新製品群の狙いを紹介してくれた。

 シャープでは12月1日にスタートするBS/CS 4K放送を踏まえ、4K/8K機器の充実を進めている。今回はテレビ、レコーダー、単体チューナーすべてでBS/CS 4K放送を受信可能になっているのが大きな特長だろう。

 加藤氏は、「4K/8Kテレビは2018年度で約220万台の需要が予測されており、2020年には300万台に届くとも言われています。さらに2020年までには4K/8K放送対機が90%に拡大する見込みです。弊社はそれに向け、4K/8K対応テレビで40%のシェアを目標にしたいと思っています」と話していた。

 さらに4K対応レコーダーも、2020年には台数ベースでBDレコーダー市場全体の50%に届く予測で、シャープはここでもシェアナンバーワンを目指すそうだ。

画像: ▲シャープの加藤直樹氏

▲シャープの加藤直樹氏

4K放送を高品質に観せる映像処理エンジンを搭載

 続いて各製品の詳細について、スマートTVシステム事業本部 国内TV事業部長の宗俊昭広氏が解説してくれた。

 新製品3モデル共通の特長としては、BS/CS 4Kチューナーを内蔵している点がトピックだ。しかもダブルチューナー仕様なので、4K放送を観ながら別売の外付けUSB HDDに裏番組録画ができる(DRモード)。

 これについて宗俊氏は「放送が始まるタイミングでチューナー内蔵テレビがないのはおかしいと思いました。既に対応テレビをお持ちの方は単体チューナーでも充分便利に使えますが、これからテレビをお買い求めいただく方には、やはりチューナー内蔵機の方が便利でしょう」とユーザー目線で語ってくれた。

画像: ▲4T-C60NA1。搭載するパネルはVA方式のN-Blackパネルで、バックライトはエッジ型LEDを採用

▲4T-C60NA1。搭載するパネルはVA方式のN-Blackパネルで、バックライトはエッジ型LEDを採用

 また映像エンジンとして「AQUOS 4K Smart Engine PRO」も搭載された。8Kテレビ用に開発されたアップコンバート映像処理技術を応用した高品位な「4K-Masterアップコンバートプロ」や、BT.2020の色域に迫る色空間を再現する「リッチカラーテクノロジー」、放送用HDR規格のHLG対応など、4K放送の魅力を最大限に楽しめる機能を備えている。

 60インチと50インチのAN1シリーズには、VA方式の低反射「N-Blackパネル」が使われている(4T-C45AL1シリーズは低反射パネル)。バックライトはエッジ型LEDで、部分制御は行なわれていない。HDRソースについてはパネルの輝度レンジに最適化して再生するという。

 音質面ではフロントL/Rに2ウェイスピーカーを配した2.1chで、音声を前方に導くリフレクター構造を組み合わせた「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」が採用されている。

画像: ▲FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS

▲FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS

AIoTとのリンクで家電操作の入り口に

 シャープではAIoTをキーワードに、家電とIoTの展開を図ってきた。テレビでは「COCORO VISION」というカテゴリーで様々なサービスを展開している。

 今回のAN1/AL1シリーズでも、従来の動画配信サービスの「COCORO VIDEO」を筆頭に、音楽ストリーミングの「COCORO MUSIC」、オンラインゲームの「COCORO GAME」の再生機能が内蔵されている。

画像: ▲「COCORO VISION」機能のデモ

▲「COCORO VISION」機能のデモ

 そして新たに、「COCORO CALENDAR」機能も追加された。これは、身近な情報をクラウド経由で自動配信し、テレビにカレンダー形式で表示してくれるものだ。全国の自治体など約17,000団体が発信する情報から最適なものを選んでくれるので、きっと役に立つデータがあるだろう。

 またリモコンの音声入力機能を使ってカレンダーに予定を追加できるので、休日の予定などを家族で共用するのにも便利だろう。スマホ用のアプリ「ジョルテッシモ」を使えば、COCORO CALENDARの内容をスマホで共有可能という。

 話題のGoogleアシスタントを活かした独自機能も注目したい。シャープ製生活家電と組み合わせると、AQUOSのリモコンのマイクを使ってそれらの操作が可能になる。エアコンや空気清浄機のオン/オフはもちろん、テレビでレシピを探し、それをヘルシオに転送して料理までできてしまうという。

 4K放送を高品位に楽しめるだけでなく、生活をより便利に、快適にしてくれる提案も備えたAQUOS 4K AN1/AL1シリーズ。60インチで30万円を切る価格も含め、見逃せない製品が登場した。

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