昨日第一報をお届けした通り、ヤマハから同社フラッグシップHiFiモデルとなる5000シリーズが発表された。ここではその中のアナログターンテーブル「GT-5000」(¥600,000、税別、2019年4月発売)について紹介する。

【ヤマハHiFiオーディオが復活。セパレートアンプの「C-5000」「M-5000」とターンテーブル「GT-5000」の3モデルを一挙発表。12月から順次導入する】
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画像: ▲木目調を活かしたブラック仕上げのGT-5000

▲木目調を活かしたブラック仕上げのGT-5000

 GT-5000は、「音の本質をオーソドックスかつシンプルに、基本に忠実に追究する独自の設計コンセプト」であるGT(Gigantic & Tremendous)思想に基づいて開発された、ベルトドライブ方式のターンテーブルだ。ヤマハとしては1982年に発売した「GT-2000」以来、約36年ぶりのフラッグシップモデルとなる。

 その一番の特長は木製、かつ重厚さ(重量/重さ)を実現したこと。W546×H120×D395mm、重さ14.3kgを持つ本体キャビネットには、高密度のバーティクルボードを4層積層で圧着したGTシリーズ伝統の木製素材が使われている。これにより大型プラッターが回転することで発生するイナーシャを受け止める質量と剛性を確保しているのだ。さらにインシュレーターには、特許機器株式会社による新型特製レッグを採用している。

画像: ▲写真左側にRCAとXLRのフォノ出力を装備

▲写真左側にRCAとXLRのフォノ出力を装備

 またGT-5000のもうひとつの注目ポイントは、RCAに加えてXLRバランスのフォノ出力端子を装備したことだろう。これまでもXLR端子を備えたケーブル等はあったが、GT-5000では本体にXLRバランス出力を搭載することで、解放感のある、なめらかな音が実現できたとしている。

 なお同時発表されたプリアンプ「C-5000」のフォノ入力はXLRバランス端子を備えているので、両者の組み合わせならカートリッジからアンプまで完全バランス電送が実現される。

 プラッターは真鍮削り出しのインナーターンテーブル(重さ2kg)とメインターンテーブル(重さ5.2kg)を重ねた二重構造で、これを24極2相ACシンクロナスモーターのよるベルトドライブで駆動する。

 トーンアームは針とカンチレバー、支点が一直線に配置されるショートタイプのピュア・ストレートトーンアーム(ヘッドシェル交換式)を採用。内側が銅メッキアルミパイプで、外装はテーパードカーボンパイプの二重構造により、高い剛性や低共振特性、優れたノイズシールド効果を備えているそうだ。なおすべての配線にはPC-Triple Cの銅導体が使われている。

 GT-5000は2019年4月の発売予定と、今回の5000シリーズの中でもっともリリースタイミングが遅い。これについては、レコードファンの期待に応えるため厳密な追い込みをしているというのが理由だそうだ。また海外の生産拠点と日本との気候の差などもあり、発売前に(特に木製の本体ブロックを)厳密にチューニングを加えているという。一台一台厳しい品質管理を経て送り出されるGT-5000の音に期待が高まる。

GT-5000の主なスペック

●駆動方式:ベルトドライブ
●モーター:水晶サイン波ACシンクロナスモーター
●回転数:33 1/3、45回転
●ワウ・フラッター:0.04%以下(WRMS)
●ターンテーブル:φ350mmアルミ製+φ143mm真鍮製
●実効トーンアーム長:223mm
●適応カートリッジ質量:13.5〜36g(ヘッドシェル含む)
●出力端子:RCAアンバランス×1、XLRバランス×1
●寸法/質量:W546×H221×D411mm/26.5kg

画像: ▲GT-5000のピアノブラック仕上げ。こちらは2019年夏に限定発売予定(詳細は後日)

▲GT-5000のピアノブラック仕上げ。こちらは2019年夏に限定発売予定(詳細は後日)

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