新たに薄型オンウォールスピーカーも登場! アトモス対応も

 デンマークのオーディオブランドDALI(ダリ)は、ホームシアターユースを中心に全世界で人気のスピーカー「ZENSOR」(センソール)シリーズの後継モデルとして、「OBERON」(オベロン)シリーズを発表した。発売は9月下旬を予定しており、ラインナップと価格は下記の通り。

【トールボーイ型】
●OBERON7 ¥156,000(ペア・税別)
●OBERON5 ¥115,000(ペア・税別)

【ブックシェルフ型】
●OBERON3 ¥80,000(ペア・税別)
●OBERON1 ¥57,000(ペア・税別)

【センタースピーカー】
●OBERON/VOKAL ¥54,000(税別)

【オンウォールスピーカー】
●OBERON/ONWALL:¥80,000(税別)

※全モデルカラリングはダークウォールナット、ブラックアッシュ、ライトオーク、ホワイトを用意

画像: ▲DALIの新型スピーカー「OBERON」シリーズ

▲DALIの新型スピーカー「OBERON」シリーズ

 今年で創立35周年を迎えたダリといえば、高級機からエントリー価格帯まで数多くのスピーカーラインナップを揃えているのがひとつ特徴だ。複数のスピーカーモデルを揃えるシリーズに限って整理すると、高価格帯から
エピコン(EPICON)→ルビコン(RUBICON)→オプティコン(OPTICON)→センソール(ZENSOR)→スペクター(SPEKTOR)
の計5ラインとなる。今回登場したオベロンは前述の通り下から2番目、アッパーエントリークラスにあたると言えるセンソールに変わるモデル。ちなみにオベロンの名は、シェークスピアの戯曲『真夏の夜の夢』に登場する妖精王に由来するそうだ。

 今回のオベロンの特徴としては、上位3シリーズで使われているダリ独自で自社生産されるSMCマグネットシステムを、ウーファードライバーのポールピースの一部に使用したことが挙げられる。SMCとはソフト・マグネティック・コンパウンドの略で、一粒一粒に化学的コーティングを施し絶縁した砂鉄を成型したもので、磁気は通すが電気は通さない性質をもつ。これを用いることで耳につきやすいとされる第3次高調波の歪み(このモデルでは主に500Hz~2kHz周辺)を大きく低減させているという。

 ウーファーは駆動力強化のために、一般的に2層巻きのボイスコイルのところ、4層巻きのボイスコイルを使用している。巻き数が多くなるとボイスコイル自体の重量は増加するが、線材に銅より軽量なCCAW(銅被膜アルミニウム線)を使うことで重量増を抑え、結果として低域の強化と中音域の高い音質特性を両立できているという。

画像: ▲赤茶色のウッドファイバーコーンはすでに同社おなじみのもの。写真7インチ(=18cm)口径ウーファーは「オベロン3」と「7」に搭載される。センソールでも同じサイズを採用していた

▲赤茶色のウッドファイバーコーンはすでに同社おなじみのもの。写真7インチ(=18cm)口径ウーファーは「オベロン3」と「7」に搭載される。センソールでも同じサイズを採用していた

画像: ▲トゥイーターはすべてのモデルで、「センソール」に搭載されたものより大型の29mmソフトドームトゥイーターを搭載している。音の広い分散を得るためにトゥイータープレートは新調されている

▲トゥイーターはすべてのモデルで、「センソール」に搭載されたものより大型の29mmソフトドームトゥイーターを搭載している。音の広い分散を得るためにトゥイータープレートは新調されている

画像: ▲スピーカー端子は全モデル共通でシングルワイヤリング仕様。バスレフポートは背面側に配置されている(センタースピーカー除く)。エンクロージャーは高剛性MDF製で、内部につけられる吸音材は複数種類をモデルによって最適に配置されているという

▲スピーカー端子は全モデル共通でシングルワイヤリング仕様。バスレフポートは背面側に配置されている(センタースピーカー除く)。エンクロージャーは高剛性MDF製で、内部につけられる吸音材は複数種類をモデルによって最適に配置されているという

 また、前作センソールではラインナップされていなかった壁掛け仕様のオンウォールスピーカーも新たに登場。2ウェイ仕様のリアバスレフ型で、ダリのオンウォールスピーカーとしてはルビコンシリーズの「RUBICON LCR」以来2モデル目となる。

画像: ▲壁掛けオンウォール仕様の「OBERON/ONWALL」。厚みは12cmとなっておりバスレフポートは背面につけられる。このモデルのウーファーのみ2層巻きのボイスコイルを使っている

▲壁掛けオンウォール仕様の「OBERON/ONWALL」。厚みは12cmとなっておりバスレフポートは背面につけられる。このモデルのウーファーのみ2層巻きのボイスコイルを使っている

 そのほか外観デザインとして、トールボーイ型2モデルでは床面からの不要な振動を抑制する新型デザインのアルミベースを採用。グリルは2種類用意されており、ダークウォールナットとブラックアッシュにはシャドウブラックが、ライトオークとホワイトにはマウンテングレイが付属する。

画像: ▲センタースピーカーは130mm口径ウーファーを搭載する2ウェイ仕様。仕上げもフロアー型スピーカーと同様に4色用意される

▲センタースピーカーは130mm口径ウーファーを搭載する2ウェイ仕様。仕上げもフロアー型スピーカーと同様に4色用意される

OBERON7の主なスペック

型式:2ウェイ3スピーカー・バスレフ型
使用ユニット:29mmドーム型トゥイーター、180mmコーン型ウーファー×2
出力音圧レベル:88.5dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数:2.3kHz
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:36Hz~26kHz
寸法/質量:W200×H1015×D340mm/14.8kg

OBERON5の主なスペック

型式:2ウェイ3スピーカー・バスレフ型
使用ユニット:29mmドーム型トゥイーター、130mmコーン型ウーファー×2
出力音圧レベル:88dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数:2.4kHz
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:39Hz~26kHz
寸法/質量:W162×H830×D283mm/10.8kg

OBERON3の主なスペック

型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型
使用ユニット:29mmドーム型トゥイーター、180mmコーン型ウーファー
出力音圧レベル:87dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数:2.4kHz
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:47Hz~26kHz
寸法/質量:W200×H350×D315mm/6.3kg

OBERON1の主なスペック

型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型
使用ユニット:29mmドーム型トゥイーター、130mmコーン型ウーファー
出力音圧レベル:86dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数:2.8kHz
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:51Hz~26kHz
寸法/質量:W162×H274×D234mm/4.2kg

OBERON/VOKALの主なスペック

型式:2ウェイ3スピーカー・バスレフ型
使用ユニット:29mmドーム型トゥイーター、130mmコーン型ウーファー×2
出力音圧レベル:89.5dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数:2.6kHz
インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:47Hz~26kHz
寸法/質量:W441×H295×D161mm/7.45kg

OBERON/ONWALLの主なスペック

型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型
使用ユニット:29mmドーム型トゥイーター、130mmコーン型ウーファー
出力音圧レベル:87dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数:2.1kHz
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:55Hz~26kHz
寸法/質量:W245×H385×D120mm/4.9kg

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