リファレンスレコードの定番タイトルが、180グラム重量盤LPでついに登場!

 弊社が1990年代初頭より発売してきた『ステレオサウンドリファレンスレコード』 現在ではクリティックスシリーズと称しているカテゴリーのなかでも、とりわけ人気が高い『Vol.1旧フィリップス 菅野沖彦 選曲・構成』が、遂にアナログLPとして登場します。本作は90年代初頭、熟成を極めつつあったCDの音を菅野沖彦氏がオーディオファイルの再生環境を見極める目的で、旧フィリップスの最先端のデジタル録音のなかから音質的に優れた楽曲を選曲・構成したコンピレーション。アナログ録音の手法を引き継ぎながらも、当時の最新デジタル録音機器を駆使して収録・制作された楽曲の数々は、現代のオーディオシステムで再生しても色彩感に溢れる音を届けてくれます。

 クラシック音楽とオーディオ機器の双方を知り尽くした菅野沖彦氏が選曲・構成した本作は、1曲ごとに聴いてももちろん楽しめるものですが、アルバム・トータルの作品としても構成がきちんと練られているところが特筆されるポイント。旧フィリップス・レーベルの録音の特徴を紐解きながら、オーディオ再生の聴きどころや再生の難しさにまで言及した解説は、オーディオの道標として大いに役立つこと間違いありません。これらのアルバムに収録された楽曲がオーディオ機器でバランスよくスムーズに再生できれば、どんな編成のクラシック音楽を聴いても過不足なく楽しめることでしょう。当然ながら、菅野沖彦氏はクラシック音楽のデジタル録音も創成期から目の当たりにして来た聴き手のプロ(評論家)。本作はクラシック音楽におけるアナログ録音の変遷をリアルタイムに体験してきた評論家が、デジタル録音の楽曲を選んでいるところにも意義があります。

 本作で採用したアナログLPの仕様は180グラム重量盤の2枚組というもの。カッティングは弊社「アナログレコードコレクション」シリーズでお馴染み、日本コロムビアの武沢茂エンジニアが担当しました。見開きジャケットの装丁はシリーズ共通で、フィジカルとしての存在感を充分に考慮して制作いたしました。レコード再生を極めた評論家が選曲したこのシリーズは、アナログ再生においてもリファレンスであることに変りありません。

 発売は9月28日(金)。ただいまステレオサウンドストア にて、大好評ご予約受付中です。どうぞこの名盤をあなたのレコードラックに加えてください。

【おことわり】フィリップス・レーベルは、2007年にデッカ・レーベルの傘下となり09年よりフィリップスのロゴが使用できなくなったため、今回のアナログLPにフィリップスのロゴは使われていません。

収録曲
[DISC 1]
SIDE-A
ヴェルディ 1813─1901
①歌劇「マクベス」:前奏曲
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
マイアベーア 1791─1864
②歌劇「ユグノー教徒」:“ピフ、パフ”(第1幕:マルセル)
サミュエル・ラミー(バス)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ユリウス・レーデル
シューベルト 1797─1828
③歌曲集「白鳥の歌」D.957:第9曲;彼女の絵姿
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)
シューベルト
④音楽に寄せて 作品88の4 D.547
エリー・アーメリング(ソプラノ)
ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)
ソル 1778─1839
⑤セギディーリャ集:苦しめるのはやめてくれ
テレサ・ベルガンサ(メッゾ・ソプラノ)
ホセ・ミゲル・モレーノ(ギター)
カルッリ 1770─1841
⑥ギター協奏曲第2番 ホ短調 作品140
「社交界の小協奏曲」
1. Allegro
ペペ・ロメロ(ギター)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
指揮:アイオナ・ブラウン
SIDE-B
ドヴォルザーク 1841─1904
①ピアノ三重奏曲第4番 ホ短調 作品90「ドゥムキー」
3. Andante ‐ Vivace non troppo ‐ Andante ‐ Allegretto
ボザール・トリオ
 メナヘム・プレスラー(ピアノ)
 イシドーア・コーエン(ヴァイオリン)
 バーナード・グリーンハウス(チェロ)
ベートーヴェン 1770─1827
「ネル・コル・ピウ(わが心、もはやうつろになりて)」の主題による6つの変奏曲 ト長調 WoO 70
②Thema
③Variation I
④Variation II
⑤Variation III
⑥Variation IV
⑦Variation V
⑧Variation VI
アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)
プロコフィエフ 1891─1953
「ロメオとジュリエット」からのピアノのための小品
⑨バルコニーの情景
⑩モンタギュー家とキャピュレット家
ベラ・ダヴィドヴィッチ(ピアノ)
[DISC 2]
SIDE-C
ラフマニノフ 1873─1943
①ヴォーカリーズ 作品34の14
─チェロとピアノのための(編曲:レナード・ローズ)
ハインリヒ・シフ(チェロ)
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ)
ムソルグスキー 1839─1881
組曲「展覧会の絵」(編曲:ラヴェル)
② 1.プロムナード
③ 2.こびと
④ 9.卵のからをつけたひなの踊り
⑤ 14.バーバ・ヤーガの小屋
⑥ 15.キエフの大きな門
フィラデルフィア管弦楽団
指揮:リッカルド・ムーティ
SIDE-D
マーラー 1860─1911
① 交響曲第5番 嬰ハ短調
第1楽章 葬送行進曲
ボストン交響楽団
指揮:小澤征爾
※収録時間の関係上、CDとは一部曲順が入れ代っております。ご了承ください。

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