ナスペックが輸入販売を手がける英国Goldring(ゴールドリング)のフラッグシップカートリッジ「Legacy」が、モデルチェンジを果たした。新製品の「Ethos」(意味は”精神”)は、定価¥185,000(税別)で、9月1日に発売される。

 ゴールドリングは、100年以上の歴史を持つブランドで、創業当時は蓄音機の部品を手がけていた。当時から、オリジナル音源を正確に再現すると共に、アーティストが人々へ届けたいと願ったリズム、音楽性、ニュアンスを再現するという哲学を守っているという。

 そんなゴールドリングのカートリッジは、フラッグシップのLegacy MCカートリッジでも¥180,000(税別)という価格で、2009年の発売以来ロングセラーを続けてきた。今回それが約10年ぶりにモデルチェンジされたわけだ。

 まず、Ethosの核部分と言えるGOL-1ジェネレーターは、ステップアップするために大きく改良されている。主な項目は、フロントポールシューの改良、新デザインのダンパー部、カンチレバーの刷新など。

 またカートリッジの核となる針についても、新たに先端曲率半径8×35μmの特殊ラインコンタクト針が採用された。楕円形の針にすることで、レコードの溝がどのような状態であっても、確実に情報をピックアップできるそうだ。

 Legacyではマグネシウムだったボディはアノダイズ処理されたアルミニウムに変更されている。アノダイズ処理を施すことで、超硬質な仕上げとエネルギー伝達スピードの向上に貢献しているという。またジェネレーターを磁気回路をベースに据え付けるのではなく、ボディに直接ビスで貫通させることで、機械的な強度の向上にも寄与している。

画像: 英国Goldringのフラッグシップカートリッジが10年ぶりにモデルチェンジ。「Ethos」、¥185,000で9/1に発売

Ethos MCカートリッジの主なスペック

●型式:MC型
●再生周波数:35〜18,000Hz±2dB
●出力電圧:0.5mV±1dB(1kHz 5cm/sec.)
●チャンネルセパレーション:30dB(1kHz)
●出力バランス:1.0dB(1kHz)
●針圧:1.5〜2.0g(1.75g推奨)
●内部抵抗:4Ωtypical
●内部インダクタンス:7.5μH typical
●負荷抵抗:100Ω
●負荷容量:100〜1000pF
●スタチックコンプライアンス:25mm/N
●ダイナミックコンプライアンス:15mm/N(10Hz)
●スタイラス:Vital Fineラインコンタクト針(8×35μm/0.3×1.4mil)
●カンチレバー:硬質特殊合金
●コイル:高純度無酸素銅(32 per channel)
●垂直トラッキングアングル:20°
●取り付け穴間隔:12.7mm
●重量:7.7g
●価格:¥185,000(税別)
●針交換:¥125,000(税別、ユニット交換)

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