「CR-N775」搭載の独自アンプ技術が活きている

画像: 中央がCDレシーバー「CR-N775」。組み合わせたスピーカーは、セット利用を想定して同時発売された「D-112NFX」

中央がCDレシーバー「CR-N775」。組み合わせたスピーカーは、セット利用を想定して同時発売された「D-112NFX」

 「CR-N775」はオンキヨーのCDレシーバー“CRシリーズ”の最新モデル。CD再生のほか、DSD 11.2MHzにも対応するネットワーク再生などさまざまな機能を持つ。先代からの音質面の進化として、本機は独自のスイッチングアンプ技術「3-state Bitstream 」を搭載する。

 これは、一般的なスイッチングアンプは信号波形が2値(プラス/マイナス)であるのに対し、信号波形を3値(プラス/ゼロ/マイナス)に変換して信号幅を変えることなく伝送可能にするもので、歪みやスピーカーからの悪影響を低減した波形生成を目指した。さらに、再生楽曲のアルバムアートも表示できるカラー液晶を採用し、使い勝手も向上させている。

画像: 「CR-N775」搭載の独自アンプ技術が活きている

 試聴は同時発売のスピーカー「D-112NFX」をつないで行なった。Nicogiのアルバム『ヨアケマエ』のCDを聴くと、爽快なギターの粒立ち、音離れの良さ、澄んだ響きが印象的で、素直に「いい音だ!」と感心した。ヴォーカル曲なども聴いたが、柔らかさよりも明瞭さを意図した音のようで、それが音楽を聴いた時の充実感につながっている。低音はキレの良さと量感が両立して物足りなさを感じさせない。

 スピーカーの間隔を1mほど確保できれば、良好なステレオイメージも得られる。新たなアンプ技術も奏功したに違いない。コンパクトサイズと侮ることなかれ、CR-N775とD-112NFXは素晴らしい音を聴かせる見事な組合せだ。

この製品で聴いた曲

departure
Nicogi
CD アルバム『ヨアケマエ』より

画像: この製品で聴いた曲

Speaker System
ONKYO
D-112NFX(写真両端)
オープン価格(実勢価格4万7000円前後)
●型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型●使用ユニット:30mmリング型トゥイーター、100mmコーン型ウーファー●クロスオーバー周波数:3kHz●出力音圧レベル:85.5dB/2.83V/m●インピーダンス:6Ω●寸法/質量:W162×H274×D273mm/4.9kg

D-112NFXの製品紹介ページ
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/speaker/d112nfx/index.htm

CD receiver
CR-N775(写真中央)
オープン価格(実勢価格6万円前後)
●再生可能ディスク:CD 他
●出力:40W×2(4Ω)
●接続端子:アナログ音声入力1系統(RCA)、
 デジタル音声入力4系統(同軸、光、USBタイプA×2)、
 アナログ音声出力1系統(RCA)、
 サブウーファー出力1系統(RCA)、LAN 1系統 他
●寸法/質量:W215×H117×D295mm/2.7kg

CR-N775の製品紹介ページ
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/audiosystem/crseries/crn775/technology.htm

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